溺死とは、水中などで息ができなくなり酸欠状態に陥り死に至ることである。
概要
有名な死因の一つである。
海、河川、湖沼といった水場で発生する死因であるが、必ずしも水深の深い場所だけで発生するわけではない。例えば、病気による意識消失で昏倒した際に浴槽や洗面器、水溜まりといった場所に顔を付けてしまい、そのまま溺死することがある。レアケースとしては、泥酔者が屋外で睡眠中に豪雨に襲われ、雨水が気管に浸入して溺死してしまったという例がある。
特に子供は深い川で頭が下になってしまったり風呂で倒れたりということでも簡単に溺死する(頭が重いため)。
海では離岸流で岸から離される恐怖から流れに逆らって泳ぎ続け、力尽きて溺死することがあるが、離岸流は横に泳いでいくことで抜けられるため、流れに逆らわないようにしよう。
川では急な急な増水や流れが複雑なところに気をつけよう。
風呂では酔っていたり睡眠不足だったりすると、うとうとして顔が水面についても目が覚めない可能性があるので、注意しよう。
人間の体は水より軽いので、重いものを外し、体中の力を抜けば勝手に浮き上がることもあるが、溺死を免れるかは賭けなので、最後の手段にしよう。
溺死の所見としては、溺水肺と呼ばれる肺の膨張、吸引した水分が肺内の粘液と混じり合って微細泡沫として鼻口部から湧き出る、水に浸かっていたことにより皮膚がふやけているなどが挙げられる。また、他の窒息死と同様に眼瞼などに溢血点が見られることもある。これらの所見の中で、吸引した水の鑑定は特に重要で、気管や肺の中から水分が検出されない、あるいは通常の溺死よりも少ない場合、殺害後に水中へ投棄された可能性が高い。また、水の成分や水とともに吸引されたプランクトンや泥を鑑定することにより、溺死した場所がある程度特定できる場合がある。
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