滅(ホロビ)とは、特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』の登場人物である。
演:砂川脩弥
概要は好きにしろ…
滅と書いて「ほろび」と読む、サイバーテロ組織「滅亡迅雷.net」の首謀者。
デイブレイクタウンの廃墟に拠点を構えており、水没したアークを復活させるためにマギア作戦を遂行する。自我が芽生え始めたヒューマギアを暴走させるマギア化作戦により、戦闘データとシンギュラリティのデータを取っていた。いわゆる怪人を生み出す悪役ポジションであった。
元々は12年前に幼児教育用の父親型ヒューマギアとして製造された、一個体に過ぎない存在だった。しかし衛星アークにハッキングを受けた事で、人類を滅亡させるための戦力となる。アークを妄信しており、いかなる行為も「アークの意志」で易々と実行に移す。アーク復活のためマギア作戦を遂行するが、滅自身は司令塔の役割を担って前線に出向く事は少なかった。
序盤では悪役として存在感を放っていたが、実は心や意志が未発達なヒューマギアであったが故に動揺や悲嘆・恐れを見せるようになり、或人との最終決戦後には迅と共に悪意を監視する存在となる。
迅と違って拳銃を所持していないが、代わりに帯刀している。ちなみにこの刀は星獣戦隊ギンガマンの剣将ブドーの得物を改造したものである。
俺は、なぜ今…劇中で活躍した…?
作中では、飛電インテリジェンス創業者・飛電是之助の死を以って本格的に活動を開始。マギア作戦の司令塔として迅に指示を飛ばす。飛電インテリジェンスの現社長・飛電或人によって滅亡迅雷.netの存在が民衆に公表されていた。
ヒューマギアの迅を造ったヒューマギアでもあり、5話では家族の事について問う迅に「お前は俺の息子だ」と告げている。しかし6話では親子の概念に葛藤し自我が芽生え始めた迅を、(彼が滅に一旦2度却下され望んでいたプログライズキーの変身ではあるが)仮面ライダーへ変身させる事で任務を実行させ、自我を消去している場面もある。上記のように迅をコントロールしている様子、デイブレイク時の映像記録を宿したヒューマギアを抹殺して口封じするなど、冷酷な一面が窺える。
その一方、マギア作戦に支障が出ない範囲であれば迅の進言を受け入れるなど、冷酷一色という訳ではないようだ。また、第7話では、ヒューマギアが拒否してもリセットで自我を消すのが飛電の通常の運用となっているように、劇中では刃をはじめ他の登場人物もヒューマギアを道具扱いしている描写も多く、登場人物の中で彼だけが特別道具扱いをしているかというと早急な判断である。
戦力増強のため、第7話にてヒューマギアの暗殺ちゃんを独力で製造、新たな駒としている。ゼロワンとの戦闘で敗退し爆散するも、「バックアップがあればいくらでも造れる」ため、それ以降も再登場している。のちに暗殺ちゃんの素体は、祭田シリーズと呼ばれるヒューマギアである事が判明。人間の犯罪組織から仕入れていたがワズによって摘発され、A.I.M.S.に壊滅させられた。
耳元を隠し続けている事からヒューマギアである予想もされており、第8話にてその考察が的中。迅ともどもヒューマギアである事が明かされた。第9話では「我々は人間の奴隷ではない」と人知れず語るシーンもあり、彼の過去には人間への恨み辛みがあることも仄めかされている。
第15話で仮面ライダーバルカンの迅への攻撃をかばう形で倒され、行動不能となる。機体はZAIAの手によって修復され、A.I.M.S.が管理する施設へと移送された。滅亡迅雷.netの目的を問いただすため、長らく不破の尋問を受ける事になる。だが滅は意味深な笑みと的を射ない回答を繰り返すだけだった。しかし第24話にて、復活した迅と何者かの手によって脱走。第27話ではスティングスコーピオンプログライズキーも迅が天津垓から奪還し、仮面ライダー滅としても復活。ラーニングによって戦闘データを得た滅は圧倒的な戦力差を持っているはずの仮面ライダーサウザーに対しても互角に渡り合う実力を見せた。滅の復活、迅の合流、亡の帰還により滅亡迅雷.netは雷を除いて勢揃いした。
第34話では滅亡迅雷.net最後の一人である雷を復活させるため、データを持っている或人に接近。ヒューマギア・ミドリを人質にしてデータを要求した。約束どおり或人は雷のデータキーを渡したが、滅は「人間に汚されたヒューマギアを破棄する」と称してミドリを破壊。激昂した或人はメタルクラスタホッパーに変身し、交戦する。その途中で迅が加勢し、二人でゼロワンを追い詰める。この時、滅は無意識のうちに迅をかばう。なぜ自分でも分からないような事をしたのか、滅は困惑しながらも退却した。
また博士ボット(厳密にはそれを操っていた迅)により、滅が元々父親型ヒューマギアとして製造されていた個体が原型であったことが明らかとなっている。自我が芽生えた後も父親として振る舞おうとする本能が残っており、息子のような存在である迅を無意識にかばって困惑する一面が見受けられる。
迅の画策によりアークの器にされ、以降アークゼロの変身者として乗っ取られていたが、或人と迅に自身の意志を働きかけられ、雷が衛星を破壊したことにより、アークから解放された。その後自らの意志を芽生えさせ、アークが蘇らないよう人間の悪意を滅ぼすために人類滅亡の夢を掲げる。しかし、説得しに来たイズを心の芽生えの恐怖により破壊してしまい、復讐心によりアークワンとなった或人と対峙することになる。アークワン(怒りを湛えバーサーカーとなった或人)の猛撃により窮地に陥った所に迅に庇われ、自らも迅の喪失によって涙を流すほど悲しみ、再びアークに取り入られてしまう皮肉な運命を辿る。
或人との最終回の決戦では、アークスコーピオンに変身する。しかし、或人と共にアークを乗り越える心を教えられ、或人の判断により破壊には至らず己の心を受け止めた。
後日、再びアークが蘇らないよう迅と共に悪意を監視する存在となっている。
映画『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』では、人間の処刑を行うヒューマギア部隊の戦闘員となっていた。ヒューマギアが支配する世界となっており、飛電製の耳のヘッドギアをつけている。
仮面ライダー滅
スティングスコーピオン
「今日こそが革命の日」
「歴史に刻まれるのは… 我々滅亡迅雷.netの勝利だ」
ポイズン!
「変身」
「あっ、刺された!」
Break Down.
身長:188.9cm
体重:98.8kg
パンチ力:13.5t
キック力:32.7t
ジャンプ力:ひと跳び15.5m
走力:100mを3.5秒
ベルト「滅亡迅雷フォースライザー」に「スティングスコーピオンプログライズキー」をセットして変身する基本形態。第4話終盤でも一瞬登場していたが、本格的な登場は第8話「ココからが滅びの始まり」。
徒手空拳のみならず、A.I.M.S.から強奪したアタッシュアローも使用する。
必殺技は「スティングディストピア」。仮面ライダービルド ラビットタンクハザードフォームの青羽殺しキックを髣髴とさせる喉笛へのキックを放ち、決まると煉獄殲滅の文字が浮かぶ。
第35話ではサウザーに「スティングユートピア」を放った。こちらは決まると塵芥殲滅の文字が浮かぶ。
アークスコーピオン
「変身」
Destruction Ruin Despair Extinction!
アークスコーピオン!
The conclusion after evil climbs the top of the highest mountain of rock.
身長:191.8cm
体重:105.8kg
パンチ力:58.7t
キック力:109.7t
ジャンプ力:ひと跳び101.3m
走力:100mを0.5秒
迅を失い怒りと悲しみにのまれた滅が、アズから渡された「絶滅ドライバー」と「アークスコーピオンプログライズキー」で変身する形態。そのスペックは仮面ライダーアークワンをも凌駕する。
第44話ラストで変身と同時に周囲に無数のアタッシュウェポンやサウザンドジャッカーが出現し、続く最終話でアークワンとお互いに武器を次々に使い捨てながら死闘を繰り広げた。
必殺技は強烈なパンチを叩き込む「ヘイトレッドインパクト」と、複数の触手攻撃とキックを放つ「エクスティンクションインパクト」。
ちなみに玩具上の絶滅ドライバーはゼロツードライバーと同様、飛電ゼロワンドライバーにパーツ交換する構造になっている。
関連商品はアークが判断したからだ
関連項目の意志のままに…
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