滅音しぃとは、ニコニコ動画において「炉心融解」のカバーで鮮烈なデビューを飾った謎のボーカロイドである。特徴的な「巻き舌」など、科学の限界を超えたとしか思えない数々の謎パラメータを持つ。
概要
一説によると、CV02パッケージの男声パートとして開発されたものの、女声パート(当時の開発コード名 Vcld-B)との音響親和性を重視するあまり、ピーキーかつ残念すぎる仕上がりとなってしまい、パラメータ調整のあまりの難しさからに開発陣が商品化にさじをなげてしまった音源といわれている。
苦肉の策として、CV02は急遽「双子」という設定を後付けされ、女声パートの音源 Vcld-B を流用して男声パートもカバーするよう再調整された。デモソングを聞いた某社長の「あ、これでいいじゃん」は今でも語り草となっている。
こうしてお蔵入りが決定した男声パート音源 Vcld-C であるが、収録時から外部スタッフとしてスタジオに出入りしていた音響エンジニアが不憫に思い、開発陣に引き取りを申し出た。のちのしぃP氏である。
しぃP氏の自宅に引き取られた音源は無事Vocaloid2エンジンに組み込まれ、開発コードにちなんだ「滅音しぃ」という名前を与えられた。
しかし、パラメータ調整なしの状態での発声は名前のとおり壊滅的であり、しぃP氏が面白半分に公開した《【歌っちゃった♪】 炉心融解 【*しぃ*】》はそのあまりのインパクトから「一周して逆に中毒」になってしまうニコ厨が続出。大百科に*しぃ*の項目が作成されるほか、ミクシィにコミュニティまで作成されるという社会現象を引き起こしてしまった。
しぃP氏はこの惨劇に深く後悔し、自らの持てる技術をすべて投入した「調教済み」バージョン《【*しぃ*】 炉心融解 【調教してみた】》を急遽公開、事態の収拾を図ろうとしたが、時すでに遅く、ニコニココ内では既に
「*しぃ*様」と「滅音しぃ」は別人格。
どちらかといえば*しぃ*様の方がオリジナルなんだから♥
というコンセンサスが成立してしまっていた。
同じ音源から別人格が派生するのはCV01からの伝統ともいえるが、このようにビジュアル面だけでなく音楽性そのものが明確に分離しているケースは非常に珍しいと言える。
なお、開発からの一連の経緯に関して関係者は固く口を閉ざしたままである。
関連動画
本来相方であったはずの鏡音リンとのデュオバージョン。開発当初のコンセプトどおり声の相性は抜群で、他のボカロMIX作品に比べ群を抜いている。
調教ノウハウの進歩が著しいカバータイトル第二弾。もはや肉声の域だが、別Pの作品らしい。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt