漢語とは、漢民族の言語のことであり、日本において単に漢語というばあいは古い時代の漢民族由来の借用語をさす。
漢語を体系的にとりいれている言語はほかにベトナム語と朝鮮語があるが、これらは今は文字表記を表音文字のみでおこなっているため、日本語とは事情がおおきくことなる。
にている言葉に中国語というものがあるが、厳密には中国語という名前の言語は存在しない。
概要
日本語の語彙において、固有語の「やまとことば」と、おもに西洋からの借用語である「外来語」とならびたつ語彙体系である。
漢語も外来語なのだが、歴史の古さと日本語における役割の大きさから別枠としてあつかわれる。
漢語の特徴は音読みと、それに対応した漢字との組み合わせからなる。
本来は発音と文字は別物であり、もとの漢語では同音異義語はきわめて少なく、話し言葉による意思疎通に支障はないのだが、日本語は漢語よりも音素がすくないことからおびただしい量の同音異義語がうまれてしまったため、漢字による書きわけが必須なのが大きな特徴である。
しかし近年では漢語をカナ文字で書くことが増えている。
音読みには大きわけて漢音・呉音・唐音の3つがある。
さらに漢字には訓読みもあり、ときに連声などで発音が変化することもあって、煩雑なものになっている。
関連項目
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