漫画アクションとは、1967年に双葉社から創刊された青年漫画雑誌である。
概要
初の青年漫画雑誌である。この雑誌の人気を見て、様々の出版社が青年層をターゲットにした雑誌を発刊することになった。
この雑誌から有名になった人や不動の地位に立った人が多いことで有名である。
漫画アクションをメインに有名になった人物と作品
- モンキー・パンチの「ルパン三世」
- 何度もTVアニメ化や映画化をした国民的作品の一つ。
- はるき悦巳の「じゃりン子チエ」
- 大阪の下町を舞台に1980年以降から関西から大きな支持を受け社会現象となった。
- 臼井義人(臼井儀人)の「クレヨンしんちゃん」
- 初期はPTAの敵となりながらも劇場版で評価を覆し国民的作品になった。
- 長谷川法世の「博多っ子純情」
- 福岡市博多区を舞台とし、後に朝ドラの「走らんか!」のベース作品となった。
- いしいひさいちの「がんばれ!!タブチくん!!」
- 実名の野球選手などをモデルにし、後に朝日新聞の顔となった。
この雑誌で不動の地位に立った人
- 植田まさしの「かりあげクン」
- フリテンくん(竹書房)、おとぼけ課長(芳文社)、コボちゃん(読売新聞)で有名であった。
- 西岸良平の「鎌倉ものがたり」
- 三丁目の夕日に次いで、長期連載している作品。
- 小池一夫の原作、小島剛夕の作画「子連れ狼」
- 小池一夫は様々な弟子を生んだ劇画の原作者である。
以上のように、様々な名作を生み出している。
休刊の危機と奇跡
出版社の力が弱いせいなのか部数低迷による休刊の噂が流れるが、ヒット作を出すことで部数の持ち直すという奇跡を起こしている。よく名前が挙げられるのが、2700万部発行の「ルパン三世」シリーズ、3000万部発行の「じゃりン子チエ」、そして7000万部発行の「クレヨンしんちゃん」であり、それぞれ休刊危機を救った救世主となっている。他に時代劇でヒットした子連れ狼(1100万部)、かりあげクン(1500万部)など。それゆえ業界では、「漫画アクションには神風が吹く」とまでいわれた。同誌の漫画賞もこれにちなみ、「神風賞」となっている。
特に神風を吹かせた作品として、70年代のルパン三世、80年代のじゃりン子チエ、90年代のクレヨンしんちゃんは双葉社が誇る大ヒット作として扱われることが多い。
しかし、「クレヨンしんちゃん」以降は大きなヒット作が恵まれず、頼りの「クレヨンしんちゃん」も人気になったことによりファミリー漫画の「まんがタウン」へ移行、同時に「かりあげクン」、「鎌倉ものがたり」も移行したために2003年に復刊を前提とした休刊をする。
2004年に月2回発行の雑誌として復刊し、成人向けなとこもあるが、正統派の青年漫画雑誌として再起を図っている
神風はまた吹く
正統派の青年漫画雑誌として復活したものの内容としてはパンチが弱い作品が多く、有名作家の作品を投入するも思っていた以上に伸びないということも多かった。
しかし、こうの史代の「この世界の片隅に」シリーズでジワリと人気を増し、後にドラマ化や実写映画化となったため双葉社にとっては2000年代から2010年代の神風作品の一つになったと言っても過言ではない(なお、他社の雑誌作品や過去の双葉社の作品の設定を統合したものであり、純粋な双葉社の作品ではないが、結果的には双葉社を救う作品となった)。2016年末に100万部目前と言われており、双葉社の作品としては物足りないが、今の時代では大いに盛り上げた作品である。
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関連項目
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