マタクルヨ。 イヒヒヒヒヒヒヒャハ……
潜水新棲姫とは、DMMのブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する敵キャラクターである。
概要
初登場は、2017年8月10日23時40分より開始された期間限定イベント「西方再打通!欧州救援作戦」、その最初のマップとなる第1海域【リンガ沖泊地 再打通作戦発動】の敵主力旗艦。本マップは敵戦力ゲージを削りきったのち、彼女を撃沈することで突破となる。
外見こそ潜水棲姫の幼女バージョンなので「潜水幼女」とも呼ばれているが性能は凶悪。散々に苦渋を舐めさせられ怒りゲージをためこんだ提督達はストレートに「クソガキ」と呼ぶようになる。
難易度 | 甲 | 乙・丙の最終形態 | 乙・丙の通常形態 |
耐久 | 377 | 277 | 177 |
火力 | 47 | 37 | 27 |
雷装 | 177 | 147 | 117 |
装甲 | 47 | 42 | 37 |
難易度甲では装備込みではなんと雷装216となる(ちなみに味方では雷装値フル改装済みハイパー北上様にこちらもフル改修済み6連装酸素魚雷を3基ガン積みしても139+(14+3.8)×3=192で届かない)。彼女の艦隊は雷撃の命中が落ちる輪形陣または梯形陣で出現するが、雷撃の命中率はレベルだけでなく雷装もある程度依存しており、その雷装があまりに高いためすさまじい命中率を誇る。ぶっちゃけ、潜水してるハイパー北上様と言っても過言では無い。
もちろん、彼女は先制雷撃を備えている(難易度甲のみ)。対策なしで挑むと戦闘開始早々、大事な対潜要員を潰されてしまうだろう。
随伴には、潜水カ級elite×2・軽母ヌ級改elite・駆逐イ級後期型×2。
ラストは、潜水カ級flagship×2、軽母ヌ級改flagship・駆逐イ級後期型×2と強化される。
軽母ヌ級改が異常な砲戦火力を持つが、旗艦たる潜水新棲姫を倒すだけなら少なくともデコイにはならない。当該マップでは海防艦や駆逐艦が主力となるが、これらの小型艦にはヌ級改の火力は強すぎて、逆に大破せずに中破止まりになる可能性が高い。
よって、先制対潜攻撃のできる艦娘を揃え、航空戦艦で砲戦を二巡させ、念のため軽空母に彩雲を搭載してT字不利を回避、さらに支援艦隊を出しておいて潜水していない敵を減らしておく、といった手を尽くせば、攻略はさほど手こずることはないだろう。
……この時点では。
マタ……ベツノアタシガ……ベツノトコロデ……クルカラネ……。イヒヒヒヒヒ……
同イベントの最終マップとなる第7海域【ドーバー海峡沖海戦】の道中に潜水ソ級とともに出現、艦娘たちの行く手を阻む。
本マップには2つのギミックがあり、これらを発動させることでルートを短縮(ギミックA)、QマスとTマスおよびボスマスでの自軍火力キャップ後1.3倍の恩恵(ギミックB)が受けられるようになる。そのギミックとは、
まずはこれで短縮ルートが現れる。連合艦隊では夜戦に突入しても昼同様に潜水艦に有効打を与えることができる。昼の砲撃戦で仕留め切れなかったからといってあきらめないようにしよう。
なお、上記の通り難易度丙では潜水艦隊を壊滅させる必要はないのだが、結局はP、Rマスのどちらに行くにしても彼女の出る場所を通る必要があったりする。
さて、ルート出現ギミックを発動させたのち、あらためてP、RマスでA勝利以上を1回ずつとる(上記の通り、このときも彼女の出る場所を通る必要がある)と、ギミックBが解放される。
さて、これでボスを叩きに行こうとすると、最短ルートで通ることになるHマスで潜水新棲姫率いる潜水艦隊に足止めをくらうことになる。梯形陣で登場するが前述のとおり雷装が高すぎるため、彼女の雷撃はほぼ必中。
先制対潜仕様の艦娘を2~3隻入れていても、まず随伴の潜水ソ級に庇われるので、旗艦たる彼女には届かない。狙うことができたとしても、彼女の耐久は377もあるため、開幕で撃沈はもちろん、中破や大破に追い込んで先制雷撃の火力を減殺することすらむずかしい。
対策としては、先制雷撃はどうしようもないので、せめて通常雷撃をさせない(彼女を砲撃戦で中破以上にする)ために対潜艦を組み込んでおくこと、大破に備えて第一艦隊旗艦に司令部施設を搭載すること、被雷にさらされる第二艦隊の旗艦以外全員にダメコン(応急修理要員もしくは応急修理女神)を乗せることが挙げられよう(第二艦隊旗艦のみは大破しても轟沈しないので対策は不要、と言われている)。
つまり、祈るほかはない。
最短ルートの道中に陣取り、二戦目と早い段階で出現することから、おそらく本イベントで最も多く顔を合わせることになる敵といえる。極めて高火力・高命中の先制雷撃を撃ちこんでくること、さらにもっと言うならば、ここでの彼女は途中の障害に過ぎないのであって、彼女への対策となる対潜装備は本来の目的であるボスの攻略のためには何の役にも立たないこと、さらに言うなら潜水艦には基地航空隊や支援艦隊は全く役に立たないため艦隊が自力でなんとかするしかない、という状況もあって、ネット上では彼女への憎悪や怨嗟の声が渦巻いているようだ。
ボス手前には(難易度甲では)空母夏姫率いる連合艦隊や戦艦夏姫×3+PT小鬼群なんてマスもあるが、それらのマスより潜水幼女の方がはるかに厄介という悲鳴が全てを物語っているであろう。
潜水新棲姫は被弾すると「イタイッ……ヤメテヨォ……!」と悲鳴をあげるが、本当にその台詞がいいたいのは彼女ではないだろう。
大西洋に跳梁跋扈する潜水艦
彼女が猛威を振るう第7海域は、フランスやアイルランドやイギリスを望む北大西洋である。第二次世界大戦において、ドイツ海軍のUボート部隊による通商破壊がイギリスを筆頭とした連合国へ痛打を与えたことは有名だろう。Uボートは第二次大戦に限ってみても1,131隻が建造され、849隻の喪失と引き換えにした総撃沈数は1939年9月~1945年5月までで2,603隻、1,357万総トンに及び、その戦果の90%は大西洋と隣接海域に集中している。その脅威たるや、英首相ウィンストン・チャーチルをして「わたしが本当に恐れたのはUボートだけだ」といわしめるほどだった。
E7の潜水新棲姫の恐ろしさを当時のUボートになぞらえてみると、チャーチル首相の苦悩も理解できようというものだろう。
また、一部のUボートは、日本軍占領下にあるマレー半島ペナンを拠点にインド洋でも通商破壊をおこなっていた。インド洋は艦これにおいてはカレー洋と呼ばれている。潜水新棲姫が第1海域に登場するのはこれがモチーフなのかもしれない。
余談だが、当時の日本は盟邦ドイツに「おめーらも少しは通商破壊しろ(意訳)」と要請されたが、日本海軍では戦艦や空母に比べ、輸送船を撃沈してもさほど評価されなかったためにあまり乗り気ではなかった。第一次世界大戦で激烈な通商破壊と経済封鎖で商船がいかに重要か骨身にしみている英独との違いかもしれない(気になる人は「カブラの冬」で検索してみよう)。腰の重い日本にドイツはしびれを切らしたのか「ほら、これあげるから。コピーしてもいいからこれで通商破壊して(意訳)」と2隻のUボートを譲渡した。このうちの1隻がIXC型U-511、のちの呂号第五百潜水艦であり、艦これのろーちゃんである。なお譲渡された日本の方はというと、「これ俺たちの手に負える技術じゃねぇよ」と量産化は早々に諦め、ろーちゃんは練習艦にしてしまった、というオチがついてたり。
その後の潜水幼女は……
初登場のイベント後は潜水棲姫と入れ替わる形で皆勤しており、しかもたいていの場合は後段作戦の道中に回避不能な形で陣取っている上、道中で2回戦わされることも珍しくないため、多くの提督が大抵は阿鼻叫喚する事態となっている。
なお姫級なのだが、ボスマスで登場したのは初登場を含めても3回だけで、しかもそのうち1回は随伴であり、確定登場ではない。姉の潜水棲姫がボスマスに登場することが多いのとは対照的である。
ちなみに18年以降の夏イベントだと亜種として回避率が上昇したバカンスmodeで登場する。麦わら帽子や艤装に浮き輪などが追加されており、厄介度とは対照的によりかわいくなっている。姉の潜水夏姫も同時に登場するのだが、編成で一緒になって登場したのは20年晩秋イベントの1回だけである。
19年秋イベントでは潜水棲姫改と共演。ただしE-5の第一ゲージボスで潜水棲姫改は出てくるのだが、潜水新棲姫はE-5の第1ゲージでは1回、第2ゲージでは2回、E-6の道中でも確定で交戦するため、姉は強化されたにもかかわらず戦力的には妹と比べてもほぼ空気……どころか新規艦の平戸がE-5の第1ゲージのボスマスでドロップするため、姉だけがいつものように対潜特化の艦隊にボコボコにされる事態となった。
20年晩秋イベントでは珍しく道中に確定登場せず、19年春と同様に道中ではお仕置きマスでしか登場しない。ただし甲の場合、E-4の第1ゲージの輸送ボス旗艦である潜水棲姫改IIの随伴に2隻にいるフラソに代わって、稀にだが潜水幼女(乙)が随伴していることがある。ついに姉妹同時の編成を実現した。ただし対潜対策が完璧だったりすると、潜水幼女よりも水上艦の随伴としてくっついているツ級flagshipの方がS勝利狙いの場合はよっぽど厄介なので、東海で潜水艦撃破を狙うより陸攻を派遣してツ級と駆逐艦を落とし、潜水幼女の方は姉と一緒に対潜攻撃で一掃する方が楽だったりする。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- 3
- 0pt