『火ノ丸相撲』とは、週刊少年ジャンプで2014年26号から2019年34号まで連載されていた相撲漫画である。
概要
ジャンル | 少年漫画、スポーツ、相撲 |
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漫画 | |
作者 | 川田 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2014年26号 - 2019年34号 |
巻数 | 全28巻 |
ヴォイスコミック | |
原作 | 川田 |
放送局 | アニマックス、VOMIC公式サイト |
番組 | VOMIC TV! |
発表期間 | 2015年2月7日 - 2月28日 |
話数 | 全4話 |
TVアニメ | |
原作 | 川田 |
綜監督 | 宇田鋼之介 |
監督 | 山本靖貴 |
キャラクターデザイン | 田中紀衣 |
アニメーション制作 | GONZO |
製作 | NAS |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2018年10月 -2019年3月 |
話数 | 全24話 |
相撲界の頂点“横綱”を目指さんとする少年、潮火ノ丸の熱き戦いの日々を描く川田の初連載作品。少年ジャンプNEXT!2013年SPRING号と本誌2013年39号のプロトタイプを経て、連載された。話数カウントは「第○○番」。
また2019年10月4日には少年ジャンプ+にて本編の後日談「火ノ丸相撲 後日譚」が期間限定公開された。
歴代ジャンプ漫画の中でも異色の“相撲”を題材とした作品であるため、連載開始時は読者から驚きをもって迎えられると同時に、現代のジャンプで相撲漫画が人気を得られるのか怪訝に思う声も多かった。
しかし、古きジャンプの伝統である「友情・努力・勝利」を真っ向から描く王道的作風と、作者川田による白熱の相撲描写や熱く泥臭い人間ドラマは多くの読者から支持を得ることに成功。その人気は現実の角界にまで及び、2014年の大相撲九州場所では、ジャンプの創刊以来初めて大相撲へ懸賞が出されることになり、舞の海からも応援のメッセージをもらっている。また、BLEACHの作者である久保帯人からは太鼓判を押されており、「火ノ丸相撲が面白い理由?一番面白いからに決まってんだろ!」と当時まだBLEACHがジャンプ本誌で連載中だったにも関わらずそれを差し置いて本作を高く評価している。
だが、如何せん“相撲”は少年層に馴染みが薄い題材であるためか、コミックスの売上は他の連載作品と比べて低く、現在も本誌での掲載順は不安定であることが多いため、ファンはいつ打ち切りの憂き目に遭うか戦々恐々している。(本記事の関連動画でもその件に触れているので興味のある方は一度参照されたし。)
そして、現実の角界が洒落にならないレベルで度々不祥事を起こし、世間の相撲に対する印象を悪くしているのも非常に悩ましいところである。
そして、2018年6号で待望のアニメ化決定が告知された。作中でも度々登場する言葉「三年先の稽古」が遂に実ったのである。
登場人物
声優は集英社ヴォイスコミックステーション版 / アニメ版。一人だけの場合はアニメ版の担当声優とする。
高校相撲界
大太刀高校
千葉県の県立高校。通称「ダチ高」。部活動が盛んであり、新入生入学後は校内に「部活勧誘ロード」が設けられ、部員の取り合いが行われるのが恒例。しかし、相撲部は廃れており火ノ丸が入学するまで部員は小関一人であり、相撲道場も不良の溜まり場と化していた。だが、火の丸の入学後は急成長を遂げやがて日本中にその名が知られるようになる。選手層は薄く相撲歴が浅い者も多いが、それを補って余りある“個性”を武器に全国の強豪たちと渡り合う。
- 潮火ノ丸(CV:江口拓也 / 阿部敦)
- 主人公。1年生。将来の大相撲の横綱を目指している男気溢れる少年。小学生時代は日本一に2度輝き、国宝級「鬼丸国綱」と呼ばれる逸材だったが、中学生になると身長が止まってしまい、公式試合にもほとんど出れずに周囲からも「小兵らしい相撲をしない」「国宝の名を汚した」などなど不評を食らい、不遇な日々を過ごしていた。だが挫ける時なく稽古を重ねて、体格差を覆すほどのパワーを身に付けるに至る。必殺の右下手投げ「鬼車」、下手捻り「鬼嵐」を得意とする。口癖はうへへ。火ノ丸潮ではない。
全日本相撲選手権大会でベスト8に入り三段目付出の資格を得たため、ダチ高を中退して柴木山部屋に入門した。
- 小関信也(CV:村田太志 / 落合福嗣)
- 3年生。相撲部部長。典型的な力士体型で「大関」とあだ名されている。一見卑屈で気弱そうだが、弱小相撲部を守り続け、相撲に対する思いと根性は本物。劣悪な環境でも、たった一人でも、誰からも賞賛されなくとも、稽古を続け、その相撲にかける想いは全国クラスの高校生力士に恐怖を抱かせるほど。火ノ丸にとっては、最初の尊敬すべき相撲仲間。典型的な組んで戦う四つ相撲をとり、攻めをしのぎきって粘り勝つ戦法を得意とする。
部活引退後は長門親方(元横綱・駿勇)が新たに開く長門部屋に入門した。
- 五條佑真(CV:武内駿輔 / 熊谷健太郎)
- 3年生。空手の有段者で「ダチ高最強の男」と呼ばれ、相撲道場を不良たちのたまり場にしていたが、火ノ丸との勝負に破れて道場を明け渡す事となる。凶暴な反面で律儀なところもあり、火ノ丸から気に入られて、なし崩し的に相撲部に入部する羽目となった。育ちが良く、意外に繊細でまめな一面がある。後述するダチ高生徒会会長の兄でもあり、不良をやっていたことを考えなければ家族想いのよき兄。
空手という格闘技経験はあるものの相撲は入部時点で素人のため、空手の技術を生かせる突き相撲を主体に戦う。通称、「空手改法」。
卒業後は栄華大学に進学し、相撲を続ける模様。
- 國崎千比路(CV:佐藤拓也)
- 2年生。愛称は「チヒロ」。もともとはレスリング部に所属しており、一年生でありながら国体で優勝するほどの実力の持ち主。一方で負けた相手にダメ出しをしたり、部員にハードな練習を強いたりする面もあり、エンジョイ勢な他のレスリング部員が退部する一因となってしまっていた。もともとは相撲を馬鹿にしていたが、文化祭での自らが主宰した異種格闘技戦で火ノ丸に敗れ、相撲の認識を改めて入部。ただそのもの相撲に惹かれたというわけではなく、相撲で日本一を目指すのも総合格闘技「最強」にたどり着くため。
レスリングで日本一をとった身体能力や足をとる技術もさることながら、総合格闘技最強を目指す上で培った観察眼が武器。
インターハイ終了後に中退し、自らの夢である総合格闘技の選手を目指すために渡米。
- 三ツ橋蛍(CV:村瀬歩)
- 1年生。スポーツ経験がなくひ弱な体型で部活経験もフルートを演奏していたというガチガチの文科系であったが、同じくらい身長で、しかも自らよりも背が低い火ノ丸が千比路を倒すなどの活躍を見ていくうちに感化され入部した。
当初は火ノ丸以外の部員から相撲を続けることそれ自体を心配されていたが、稽古を続けていくうちに他の部員とも打ち解けていった。
火ノ丸に感化され、また火ノ丸だけではなくチヒロも評価しただけはあって、並のスポーツ部員とは比較にならない向上心と勝ちへの執念を持つ。しかしながら、裏を返せばそれしか武器がない。現在、必死に身体を鍛えている。
- 辻桐仁(CV:寺島拓篤)
- 1年生。小学生のころは火ノ丸と同じ相撲クラブに入っており、相撲の実力は火ノ丸も認めるほど。関東新人戦の終了後に入部し、自らがコーチする中学生にアドバイスすることで相撲部員を倒し、欠点を明らかにさせた。そしてその欠点を補うための個人別メニューを作成し、監督として就任した。その後火ノ丸にも欠点を見せるとして自らも土俵に立ち、火ノ丸を破った。肺の疾患があり、20秒程度までしか戦うことができず、また繰り返すたびにその時間が短くなるため、高校相撲をとることは困難である。
自ら相撲をとることは諦めたように見えたが、インターハイ準決勝で蛍が負傷したために決勝で選手として出場、そこで再び力士になるという夢を取り戻した。
小学生の頃のほんの一時期、「鬼切安綱」という名で千葉を騒がせたらしい。
- 五條礼奈(CV:小松未可子)
- 2年生で生徒会副会長。ミスダチ高でもある。佑真の妹でブラコン気味。佑真が「ふんどし姿で行うかっこ悪いスポーツ」である相撲部に入部したために相撲部の廃部を企てたこともあったが、佑真が真面目に相撲に取り組んでいることを理解してからは見守っている。
兄の活躍はもちろん、あまりにも小さい火ノ丸が大きな相手を真正面から投げる相撲にも惹かれ、現在は相撲部のマネージャーも兼任。
- 堀千鶴子(CV:田辺留依)
- 一年生。ダチ高と火ノ丸のIH予選通過にいたく感銘を受けて、マネージャーとして相撲部に入部。祝勝会の様子やその他描写を見るかぎり、恐らく火ノ丸に惹かれたか?
活躍も少なく地味な印象がぬぐえないが、相撲の勉強も欠かさず今まで部長や桐仁が行っていた事務方の処理を行う、縁の下の力持ち。偵察もアグレッシブにこなす。
- 師岡雄一郎
- レスリング部監督。「YOU」などの特徴的な話し方をする。
千比呂に対して何もしてやれることがなかったことを悔いていたようで、インターハイ県予選には部員を連れて観戦に行った。
その後、レスリング部と兼任で相撲部の顧問となる。
石神高校
千葉県の私立高校。通称「石高」。治安の悪さは県内トップクラスであるが、相撲部は猛者ぞろいであり関東大会2位にまで上り詰めた実績がある。かつては不良たちの問題行動により大会出場停止処分に追い込まれた時期もあったが、真田による「血煙の一夜」事件を機に不良たちが相撲部に手を出すことはほとんどなくなった。県大会ではダチ高の進撃を阻む最大の壁として立ちはだかる。
- 沙田美月(CV:石川界人)
- 1年生。昨年度の中学横綱。国宝「三日月宗近」と称される。気さくでノリが軽いイケメン。基礎の稽古ぎらいでよく金盛に叱られている。火ノ丸に敗れた後は稽古にも真面目に取り組むようになった。全国大会で天王寺になすすべもなく敗れたことでさらに奮い立ち、皆川部屋での稽古を開始、雰囲気も大きく変わった。
相手にそもそも廻しをとらせない相撲を得意とし、相手の突進力を利用した「出し投げ」や、差し手・張り手を封じる「おっつけ」と呼ばれる技術を得意としている。
- 金盛剛(CV:木村昴)
- 3年生。相撲部主将。中年ヤクザ。「金剛力」と呼ばれる全国区の力士。強面で物言いは厳しいが良い人。サポーターをつけているが、これは以前怪我したときにつけたら成績が上がったことによる縁起担ぎ。実力も全国級で相撲部屋から声がかかるほどの実力者だが、本人は進学して子供たちに相撲を教える道も捨てがたいと考えている。ヤッパリいい人。
インターハイ後に駿海から勧誘されて大相撲を目指したいと思うも、親を説得できなかったために栄華大学に進学し、大学で実績を残して大相撲を目指すこととなる。
- 真田勇気(CV:嘉人)
- 3年生。柔和な顔をしているが、かつては入学早々「血煙の一夜」抗争で石神高校のトップになったこともある不良だったという噂があり、佑真の子分たちもその名前を知っているほど。実際は不良ではなく真面目な相撲部員であり、噂の真相は相撲部にちょっかいを出してくる不良を一方的に倒したことに尾ひれがついて広まった結果。
- 荒木源之助(CV:浪川大輔)
- 1年生。昨年度の柔道中学王者。理由は不明だが、ダチ高が偵察に来た時は自宅謹慎中であった。そのときに千比路と出会い、相撲を経験した後の総合格闘技デビューを目指す者同士としてお互いに意識するようになる。
川人高校
昨年千葉県2位の強豪校。実力はあり、最初の団体戦でも準優勝であったのだが、引き立て役に終わることも多い。
- 大河内学
- 1年生。大物ルーキーとして期待されており、強豪川人高校の団体戦のメンバーにも選ばれるほど。しかし、怪我を理由に敗れたなどの理由をつけてリベンジを狙うもののいきなり敗れるというかませ犬ポジションが定着している。インターハイでは言い訳ばかりの自らを反省し、先輩のためにも勝利すると決意を決めるものの、団体戦ではさらに成長した沙田に敗れる。しかし実力自体は確かであり、個人戦3位で全国大会への出場を決める。
栄華大附属高校
埼玉県の私立高校。関東最強の絶対王者としてその名が知れ渡り、プロ志望の有望な選手を毎年多く輩出している名門校。その実力は白楼高校に次ぐとされ、インターハイでは団体戦準優勝の結果を残している。選手層は厚く、他校に行けばエース級の実力者が部内で鎬を削り合っている。レギュラーメンバーは軒並み高身長・高体重の猛者が集う。
- 久世草介(CV:武内駿輔)
- 1年生。元横綱・大和国の息子。小学4年生の時に対戦相手に怪我をさせてしまい、そのときに大和国から相撲の大会に出ることを禁止されていたが、記者たちからは国宝「草薙剣」として注目されていた。新人戦にも出場するつもりはなかったが、火ノ丸と刈谷の取り組みを見て決意。圧倒的実力で火ノ丸を破り優勝した。
相撲スタイルは奇しくも火ノ丸とほとんど同じで、真っ向勝負で相手を攻め落とす横綱相撲をとる。違いといえば小兵の火ノ丸が下手投げを武器にしているのに対し、草介はその恵まれた体格ゆえに上手投げを得意としている。曰く、「大きい火ノ丸」。
- 刈谷俊(CV:吉永拓斗)
- 1年生。小学4年生の時に久世によって怪我をさせられた当本人。しかし、本人はそのことを気にしておらず、むしろ久世に対し大会に出場するよう促していた。小柄な体格(とはいっても火ノ丸よりは10cm以上身長が高い)であるが、火ノ丸とは違いそれを受け入れ、小兵なりの取組をしている。曰く、「違う道を選んだ火ノ丸」。
- 兵藤真磋人
- 3年生。千比呂の実の兄(苗字が違うのは、両親が離婚して千比呂は母親に、真磋人は父親についていったため)。千比呂からは興味を持った分野を奪っていくと嫌われていたが、実際のところは逆で、最初は年齢の差で上回っているものの、才能で追い抜かれてしまうという理由から様々なスポーツに興味を移していた模様。
- ダニエル・ステファノフ(CV:冨森ジャスティン)
- 2年生。大和国の相撲にあこがれて留学してきた。入学当初はただの相撲オタクといったところで非常に弱かったが、久世と出会ったことで実力を開花させていった。
鳥取白楼高校
鳥取県の私立高校。高校相撲界において圧倒的な実力を持ち、インターハイ団体戦6連覇を成し遂げた全国最強と名高い横綱高校。日本のみならずモンゴルからの留学生を積極的に受け入れていることでも有名であり、現役最強の外国人横綱「刃皇」の出身校でもある。監督は、部員各々の体格や性質を踏まえた指導方針をしており、レギュラーメンバーはその強さも然ることながら、ダチ高にも引けを取らない個性豊かな選手が揃っている。
- 天王寺獅童(CV:竹内良太)
- 3年生。昨年度の高校横綱。国宝「童子切安綱」と呼ばれており、団体戦で対戦した沙田を完膚なきまでに打ち破った。小学生の頃はどちらかというと小柄だったが、中学生になって一気に身長が伸びた。決して対戦相手を侮ることはなく、大会に出場する選手全員のことを覚えているほど。
全日本相撲選手権大会で優勝し、長門部屋に入門して幕下15枚目格付出で大相撲入り。
- 加納彰平(CV:増田俊樹)
- 3年生。国宝「大包平」と呼ばれており、「天王寺の次に強い」ということをプライドとしている。
- 嫌なことがあった日は黙々と大量の唐揚げを作るという特徴を持つ。
- この特徴は高校相撲編時は単行本オマケページに記載されたのみで本編では触れられることは無かったのだが、大相撲編にて活用されることとなる。
金沢北高校
相撲王国として知られる石川県屈指の強豪校。全国優勝経験もある相撲の名門であり、県内の個人戦上位は金沢北の選手が独占している。掲げる標語は「尽魂必勝」。伝統と実績に裏打ちされたその実力は全国でも指折りであるが、昨年は白楼に敗れインターハイ団体戦3位に終わり、その雪辱を晴らすべく執念を燃やしている。
- 日景典馬(CV:細谷佳正)
- 2年生。現役の‘日本人力士では’最強力士の大関「大景勝」を兄にもち、自身も国宝「大典太光世」の二つ名で呼ばれる。国宝の名に負けず、2mの日本人離れした体躯を生かした突き相撲をとる全国屈指の実力派。体格にかまけることもなく稽古も怠らないが、傲慢とすら思えるほどに向上心が強い。
駿海のアドバイスで兄と100番稽古を行い、自らの心が折れかかっていたことを自覚しそれに向き合うことでさらに成長した。
- 相沢亮(CV:木内太郎)
- 3年生。金沢北高の相撲部の主将をつとめる。飄々とした計算高い態度を崩さず、自信満々に相手を挑発することも多々あるが、北高の部員曰くそれは本気であるゆえのこと。典馬とは別の方向で自信家のビッグマウス。
三ノ矢実業高校
角界
柴木山部屋
- 柴木山明雄(CV:郷田ほづみ)
- 元関脇・薫山。本名は佐山薫。ぶつかり稽古の仕切りを見て火ノ丸の実力を見抜いた。現役時代は小兵ながらも真っ向勝負で関脇まで上り詰めており、かつての大横綱・大和国から金星の勝利も得た。しかしながら、目指していた横綱にはなれなかった。
それゆえに、自身よりも小柄でありながら同じような取組で横綱を目指す火ノ丸のことを気に入る。
- 寺原拓哉(CV:柿原徹也)
- 番付不明(おそらく序の口)。柴木山部屋では一番番付が下であり、3年前の関東新人大会で3位に入ったということから入門間もないものと思われる。一番下の力士ということで火ノ丸のことを世話しており、インターハイにも親方の付き添いで観戦に来ている。
- 冴ノ山紀洋(CV:新垣樽助)
- 西前頭九枚目で部屋頭、つまり柴木山部屋の力士で一番番付が高い力士。礼儀正しく、稽古に来た際に一人一人挨拶をして回っていた。表情があまり変わらないが好奇心旺盛であるらしい。一度は対戦する価値もないと切り捨てた火ノ丸の底力を見て考えを改め、明日以降もまた部屋に来ることを勧めるなどした。親方が果たせなかった横綱になるという目的がある。親方が火ノ丸にみたものが「小さくても横綱になれる」という夢なら、冴ノ山に託したものは「自分の体格がもう少しあれば」という夢。
大和国部屋
- 大和国
- 元横綱。現役時代には30回以上の幕内優勝をしている、知らぬ者はいないほどの大横綱。現在は引退して大和国親方(おそらく一代年寄)として弟子の育成をしている。先述した久世宗介の父親であるが、小学生横綱であった火ノ丸とも多少の縁がある。かつての火ノ丸にとあるアドバイスを与え、それが火ノ丸がとる今の相撲の基礎になっている。
その他
- 駿海登喜雄(CV:井上和彦)
- 元横綱。大和国の記録より少ないとはいえ、幕内優勝11回以上を成し遂げた東横綱。
指導者としては横綱を二人も育て上げ、体格に恵まれなかった柴木山親方を関脇にまで育てた名指導者…と、言いたいところなのだが、指導法が時代遅れなため、離れていった力士も少なくない。ただ、決して頑迷な人物というわけではなく、時代遅れなことを自嘲している、昔気質の好々爺。
- 大景勝
- 現大関。日景典馬の兄。横綱の刃皇にかなわず、弟からすらも横綱になることをあきらめていると思われているが、実際には全く心は折れていない。駿海から大景勝と100本相撲を取ることをアドバイスされた日景はそのことを知り、さらに成長するきっかけをつかんだ。
用語
- 国宝
- 大和国の引退から十年以上、日本人横綱不在の大相撲という現状で、将来に横綱となる事を有望視された青少年に与えられる名。国宝級の日本刀の名を借りて称される。メタ的に言えば、四股名のようなものか。
相撲協会が「こいつはすごい!」と思って与えるような二つ名ではなく、マスコミが期待して勝手につけたものなので、プロどころか当人達ですらさほど良いものとは思っていない。
今のところ登場している国宝は7人。高校生以外のアマチュアにも国宝がいるのかどうかは不明。
ちなみに鬼丸国綱は天皇家の御物(私有品)とされるので正確には国宝ではない。
また、辻が国宝入りしたかは不明であるが、鬼切安綱は京都の重要文化財で国宝ではない。
- 天下三名槍
- 中卒で角界入りしたが、実は国宝に匹敵する逸材だった3名の力士に与えられた名。世代としては国宝と同じになる。
「三」と数字が入っているため、さすがに今後増えることはないと思われる。
ちなみに大和号は本来は日本号であるが、大和国部屋所属とするために名称を変更したと思われる。
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テレビアニメ
スタッフ
- 原作:川田「火ノ丸相撲」(週刊少年ジャンプ連載)
- 総監督:宇田鋼之介
- 監督:山本靖貴
- キャラクターデザイン:田中紀衣
- メインアクション作監:楡木哲郎
- 美術監督:市倉敬
- 色彩設計:長尾朱美
- 編集:渡邉千波
- 撮影監督:武原健二
- 音楽:ジェイムス下地
- アニメーション制作:GONZO
- 制作:NAS
主題歌
- オープニング「FIRE GROUND」(第1話~第14話)
- 歌:Official髭男dism、作詞・作曲:藤原聡
- オープニング「Be the NAKED」(第15話~第24話)
- 歌:Lead、作詞:佐伯youthK、谷内伸也 、作曲:Coach & Sendo
- エンディング「日出ズル場所」(第1話~第14話)
- 歌:オメでたい頭でなにより、作詞︰赤飯 . ぽにきんぐだむ、作曲:324
- エンディング「桜咲け」(第15話~第24話)
- 歌:吉田山田、作詞・作曲:吉田結威
放送情報・配信情報
放送局 | 放送日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
TOKYO MX | 2018年10月5日 | 金曜 | 22:00 | |
Abema TV | ||||
BS11 | 23:30 | |||
サンテレビ | ||||
TVQ九州放送 | 25:58 | |||
テレビ愛知 | 2018年10月6日 | 土曜 | 26:50 |
配信サイト | 配信日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
AbemaTV | 2018年10月5日 | 金曜 | 22:00 | |
ニコニコチャンネル | 2018年10月11日 | 木曜 | 12:00 | 最新話1週間無料 |
ニコニコ生放送 | 2018年10月12日 | 金曜 | 21:30 |
関連項目
外部リンク
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