火災旋風(かさいせんぷう, Firestorm, Firewhirl)とは、自然災害の一つである。
概要
大規模な火災が起こると、炎により酸素が消費されると共に、暖められた空気が上昇する。
そのことにより、火炎に向かって周囲から風が吹き込み、炎の旋風となる。
一旦発生すると周囲からの酸素を取り入れ、進む先を焼き尽くしながら拡大していく。
大震災・山火事・大空襲など、大規模な火災が起こればいつでも発生する可能性があるため、そのような状況を想定する場合は必ず考慮される災害である。
日本で有名な例は、1923年の関東大震災である。
墨田区横網町公園へ避難した住民達が持ち込んでいた家財道具に引火したことで、公園内に火災旋風が発生。逃げ場を失った避難民約40000人が死亡する大惨事となった。
「炎の竜巻」と形容されるが、気象学的には「旋風(Whirlwind)」であり、「竜巻(Tornado)」とはメカニズムが異なる現象である。
関連項目
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