炊飯器とは、米を炊く為の調理器具である。
概要
現在、日本の家庭では電気式の炊飯器、電気式炊飯器が一般的に用いられている。電気式炊飯器以外にも、電子レンジで加熱する樹脂製や陶製の炊飯器や、ガス式炊飯器も存在する。また、アルミ鍋やステンレス鍋や土鍋や圧力釜も炊飯に使用されるが、通常は炊飯を目的に設計された専用の調理器具を炊飯器と呼ぶ。本項では主に電気式炊飯器について述べる。
5.5合炊きのものが各メーカーとも主力製品であるが、3合炊きの製品もあり一人暮らしや二人住まいには適している。炊飯ジャーとは炊飯後の保温機能を持つ物をさすが、現在は家庭用のほとんどの機種が該当する。
加温の方法により「マイコン式」「IH式」に分けられる。
マイコン式 | 電熱ヒーターで内釜を加熱する方式。加熱の制御をマイコン(マイクロコンピュータ/マイクロコントローラ)で行っている。比較的廉価である。 |
IH式 | 誘導加熱(Induction Heating)により直接内釜を発熱させる方式。熱効率が高く、火力を高められるのが特徴。マイコン式に比べ高価。 |
1950年代に原型となるものが日本で開発された。現在の電気式炊飯器の基本的な炊飯・保温機能は、ほぼ自動化されたものとなっており、簡単に炊飯ができるようになっている。
数千円の廉価品から十数万円の高級品まで製品は非常に多彩であるが、如何に強い火力を発生させ米の対流を起こしてムラなく炊き上げるか、が高級機のポイントの一つである。
最近は炊飯中の釜内部の圧力を高めることのできる機種も増えており、より高温でふっくらと炊けるほか玄米の炊飯に便利である。また、各メーカーともハイエンド機には内釜の材質に炭素や銅、土鍋を使用したり、ダイヤモンドや銀のコーティングを施すなどの工夫を凝らしている。
その他、加熱前の米への吸水に超音波を使用したり、加熱時の熱制御はもちろん保温時のご飯の美味しさを保つ為の機能など、高度にハイテク化した現代の炊飯器はまさに日本の技術力の結晶とも言うことができる。
一方、ご飯の味には米の種類や精米、研ぎ方など他の要因も関係する。何よりユーザーの好みも大きく、高価な炊飯器が必ずしも万人にとって優れているとは限らない。
パンやケーキなどの調理に用いられることもあり、ニコニコ動画にもたくさんの動画が投稿されている。「炊飯器は万能調理器じゃん。」
海外の動向
1980年代になると、韓国や中国でも炊飯器の製造が行われるようになった。しかし多くのものが単機能だったこともあり、日本メーカーの多機能化に拍車をかけることとなった。
現在では中国での炊飯器の製造が大部分を占めるようになったが、中国から日本へ来る観光客は、こだわりの機能を持っておいしいご飯が炊ける日本メーカーの炊飯器をお土産に買うことが多い。
秋葉原においては、海外の電圧に対応する製品も用意しているお店が多い。
基本的な使用方法
- 研いだ米、または無洗米を内釜に入れ、米の量にあった水を注ぐ。加熱前に30分ほど吸水させると美味しく炊ける。
- 「炊飯」ボタンを押し、数十分待つ。
- 「保温」ランプが点灯したらご飯の出来上がり。すぐにしゃもじで中のご飯を底からひっくり返すように混ぜると良い。
炊きたて(゜Д゜)ウマー
手入れなど
内釜はテフロンなどでコーティングされている。このため、内釜で米を研ぐとコーティングが徐々に削られてしまう。内釜を長く使い続けるためには、米研ぎを別のボウルなどで行うことが望ましい。
使用後の炊飯器は当然内釜を毎回洗う必要がある。内蓋も取り外して洗うことができるものが多い。高級機(特に加圧方式のもの)は蒸気の出口の構造が複雑なものがある。毎回洗う必要はないと思われるが、手入れは多少面倒になる。
関連動画
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関連項目
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