《炎熱猟兵 ダムジッド》とは、TCG「カードファイト!!ヴァンガード」に登場するユニット(カード)である。
「炎熱猟兵」と書いて「フレアトルーパー」。
鉄壁の盾よ、勝利という名の炎を我が手に!
《炎熱猟兵 ダムジッド》で完全ガード!!
クラン:かげろう 種族:フレイムドラゴン
グレード:1 パワー:6000 クリティカル:1 シールド:0
効果:永:守護者
自:[あなたの手札から1枚選び、捨てる] このユニットが手札から(G)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのアタックされているユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。
自【V/R】:竜炎
永【G】【GB(1)】:あなたのドロップゾーンに「炎熱猟兵 ダムジッド」があるなら、このユニットのシールド+15000。
「心配するな。 貰った分は働いてやるさ。」
ブースターパックG11弾「鬼神降臨」で登場したカード。
デッキに4枚しか入れることのできない「守護者」、その中でも《閃光の盾 イゾルデ》と同様、このカードと他の手札1枚をコストに相手の攻撃を完全に防ぐ「完全ガード」に位置する。
「ヴァンガードG」以降の守護者は、それぞれ付与効果が制定されることも多いが、このカードもその多分に漏れず、追加効果が存在する。
代わりに防御性能が限られることもある[1]が、このカードはそれらのデメリットがない、言わば旧守護者の完全上位互換であり、防御性能が高い方向に調整されている。
キーワード能力「竜炎(ブレイズ)」を持っているが、このカードで有効化しても意味のない効果なので、意味としては「竜炎能力を持つカード」としてのサポートを受けられる程度。
詳細についてはクランであるかげろうの単語記事を参照。
このカードの特筆するべき特徴は、最後の永続効果であり、完全ガード効果を使用せずともシールド15000のガーディアンとして運用が可能。
完全ガード効果を捨ててのガードは少々勿体ないが、このカード単体で攻撃を止められる=手札消費を抑えられる場面が存在するのは、決して無視できない状況もある。
シールド15000は、手札2~3枚は必要なガード値であり、狙ってこのラインの攻撃を与えることで防御に手札を2枚以上使わせるのはヴァンガードの基本。
その攻撃を手札1枚で凌げるか否かは意外と大きく、馬鹿にならない効果である。
なお、有効化にはGゾーンに表のカードが1枚以上、同名カードがドロップゾーンに1枚以上必要なため、1枚目のこのカードは普通に使っても問題ない。
自分の身を守る術を持たない奴は死んで当然。でしょ?
―――と、これだけならば単語記事として作られるのに疑問を覚えるカードだが。
プロジェクト「時空間憑依(ディファレントワールド・ライド)」の有志として、帝国より派遣された戦士。“かげろう”の特殊猟兵団「炎熱猟兵(フレアトルーパー)」の一員であり、巨大な盾であらゆる攻撃を遮断する、局地防衛や要人警護の専門家。“かげろう”所属前の傭兵時代に多くの亡骸を踏み越え生きてきたことで、「弱肉強食」こそがこの世の真理であることを悟り、帝国でも最強と名高い強襲部隊“かげろう”に入隊したという経緯を持つ。“かげろう”ではドラゴンや巨人を相手取ることが多く、体格で劣る自分が生き残るための手段として、「防御」という一点を極めるに至った。敵味方が塵芥のように散っていく戦場にあっても、自らの腕で戦果を生み、対価を得る。そのためには、まずは確実に生き残る。それこそが強さの証明であると彼は考える。信じるは己のみ。故に表向きは忠実だが、利害の不一致があれば雇い主にも牙を向けるだろう。
アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」にて、チーム・ディフライダーが一「渕高サオリ」に憑依しているのが彼である。
担当声優は松元恵。サオリではないダムジッドの台詞が存在するシーンもあるが、全て松元氏が担当。
元々彼は、「時空間憑依(ディファレントワールド・ライド)」でサオリの身を借りて観光に来ていた。
しかし、音楽以外に合うものがなく、退屈していた彼の前に現れたのは鬼丸カズミ―――の身を非合法に乗っ取った《忍竜 シラヌイ》である。
シラヌイは、カズミのチームメイトであったミゲル・トルレスの死によって空いた三人一組チームの席を、ディフライダーで埋めることを考え、そこで傭兵「ダムジッド」に目を付けたのだった。
当初はディフライダー故の強さで他を圧倒。それはU20チャンピオンシップという舞台でも例外ではなく、安城トコハをも撃破する。当時のクラン相性とか言うなし。
しかし、最終的にセカンドステージで新導クロノに、決勝戦で東海林カズマに敗北。
準決勝では敗北こそしなかったが、ただの一ファイターに過ぎなかった早尾アンリですらもダムジッドを追い詰めた。
自信を圧倒していく人間の可能性……他者の強さ、自身の弱さを思い知ったダムジッドが取った行動は
人間を消すことだった。
宿主の渕高サオリの意識を握り潰し、ダムジッドは《破壊の竜神 ギーゼ》の使徒に合流。
以降、ギーゼの使徒、そしてU20チャンピオンシップをきっかけとして使徒に反旗を翻したシラヌイの補欠後釜となり、《獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ》を手にする。
続編「カードファイト!!ヴァンガードG Z」1話時点で同カードを既に所持していたようだが、最初の「伊吹コウジvsダムジッド」戦では使うタイミングもなく敗北。
作中この時点で既に三敗、後がなくなってしまったが、宣戦布告を行いつつも逃走に成功。
続き、畳み掛けるように東海林カズマを拉致する。
この際、初めてファイト中にゼロスドラゴンを使用し、東京に同アイドルユニットを降臨させる。
その後、拉致被害者を管理していた“レリクス”の崩壊後、早急に人間勢力を潰そうとするが、使徒のリーダー《邪神司教 ガスティール》はすぐに動こうとしない。
痺れを切らしたダムジッドは単独行動し、クロノを始末しようとするが、静養するクロノを護衛する役割を担っていたうちの安城トコハと遭遇し、彼女と再びファイトを行う。
生き残る力を求めるあまり、他人の力と、他人の手を取ることを恐れ、力に溺れていくダムジッド。
しかし、一方対峙するトコハは、傷を負いながらも、他人と手を取り合って前に進むことを選択した。
勝敗を分けたのは、そんなトコハが結んだ絆。
ダムジッドが話だけは聞いていた、以前の鬼丸カズミらのチームメイトであるミゲル・トルレス―――今は亡きディフライダー《竜胆の銃士 アンテロ》の起こした奇跡《絆の守護銃士 アンテロ》だった。
トコハが未来から生まれた可能性に救われた一方で、ダムジッドはゼロスドラゴンでトコハを仕留められなかったことで、その「未来から生まれた可能性」、即ちドラクマ以外のGゾーンを全て失う。
全ての未来を失った彼に、最早抗う術はなく、トコハに敗北したことで限界を迎え、地球の生命に呪詛を吐きながらクレイに送還されていった。
Gゾーンのカードを物理的に焼き尽くされ、意識不明のまま昏睡し続けることとなった渕高サオリを残して……。
『みんな、滅んじまえ―――』
最期の最期まで、彼は救われる道を選ばず、自分から転げ落ちていったと言わざるを得ない、哀れなキャラクターであった。
時空間憑依者であるからか、ファイトの経験は浅くとも確かな実力があり、追い詰められたり敗北することこそ多かったが、堅実な強みは発揮していた。
使用デッキは自身の活かせる、キーワード能力「竜炎(ブレイズ)」を中心としたかげろうデッキであり、使用するグレード3は《ドラゴニック・ブレードマスター“紅焔”》。
同じカードを多用する傾向があり、自身である《炎熱猟兵 ダムジッド》や、Gユニット《炎熱機竜 ズィーゲンブルク》をひたすらに多用する。
確かに完全ガードが手札に加わるのは強力だが、一方でガード制限によく痛い目を見せられ、自身が使えなかったことで敗北につながったケースが多い。
また、Gユニットがほぼワンパターンなのは、東海林カズマに「やっぱズィーゲンブルクじゃねーか」と突っ込まれたこともあったが、彼が未来を拒み、未来を失う予兆だったともいえるのかもしれない。
ニコニコ動画での愛称は、元々のディフライドの目的から「観光竜」、シラヌイの後釜として使徒になったため「補欠」「補欠竜」など。ろくなものがない。
俺こそが、ニコ動の神だァ!
俺の未来の関連動画を賭けて、お前ら全員滅ぼしてやるぜッ!!
俺のない関連商品は、虫ケラ以下だ
炎熱猟兵 ダムジッドに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
俺は生き延びる!
関連項目が消え去っても……俺は居るッ!!
- カードファイト!!ヴァンガードG NEXT / カードファイト!!ヴァンガードG Z
- カードファイト!! ヴァンガード
- かげろう - 所属クラン
- 松元恵 - 担当声優。
- 時空間憑依者(ディフライダー) - 当初は正規ディフライダーだったが、途中ギーゼの使徒となる。
- ゼロスドラゴン - 《獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ》を使用。
- 新導クロノ - 彼を始末しようと付け狙う。
- 東海林カズマ - 彼をレリクスへ拉致する。
- 安城トコハ - 一度は彼女に勝利したが、最終的に彼女によってクレイに送り返される。
- 絆の守護銃士 アンテロ - トコハと別のディフライダーが起こした奇跡であり、彼の敗因。
- 闇堕ち / 悪堕ち - ダムジッドは闇堕ち、サオリは変則的な悪堕ち(憑依)に該当。
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
脚注
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