無課金おじさん(むかきんおじさん)とは、恐らく以下を指す言葉である。
本項では2.について解説する。
概要
2024年7月30日にて開催されたパリ五輪の射撃混合エアピストル、多くの選手が視線を安定させる特殊なゴーグルやデカいイヤーマフなどを使う中、ユスフ・ディケチは
と、ラフな姿で出場。更にポケットに手を入れた構えをしており、一見リラックスした状態で競技を行っているように見える。また、多くの選手はピストルを大きく上げてから徐々に下ろし照準を合わせているが、彼は余計な動作をせず照準をビタ止めしており確かな腕前を感じさせる。
このユスフ・ディケチの姿は世界で話題となり、日本のネットでは彼の装備が「オンラインゲームの無課金装備ユーザー」に見えることから「無課金おじさん」との愛称が付いた。どちらかというと「あまりにも強すぎて初期装備でラスボスを倒すに至った極めし者」という意見も。
選手本人の反応
彼はトルコ凱旋後に地元メディアの取材にて、パリ五輪で自身が注目を集めたことに関し「自分はそんな大した者ではない。まあ、24年間続けてきた姿勢が評価されたのではないかと思っている」と謙虚にコメントした。
因みに彼はトルコの憲兵隊に所属していた経歴があり、ポケットに手を突っ込んでいるのは射撃姿勢を安定させるためで、決してリラックスして競技しているわけではない。また自身の装備に関しては「他の選手のような装備は私には向いていない。楽に競技しているように見えるかもしれないが、実際には心臓が飛び出しそうなくらいどきどきしている」とのこと。
後の共同通信のインタビューでは、「人々は能力を超えて道具で戦っているが、人間の身体や能力で試合すべきで、それが五輪の本質にあるべき。世界中の人が私にそれを見たのだろう」「常に自分を高みに持っていくことが大切。十分と思ったらおしまいだ」とも語っている。
関連リンク
- パリオリンピック 「軽装で銀」と話題の射撃選手 トルコに帰国 「無課金おじさん」 | NHK | #射撃
- 無課金おじさん「質素の勝利」 射撃のユスフ・ディケチ選手 - YouTube(KYODO NEWS)
関連項目
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