地獄と天国の間… 煉獄より その姿を現せ
煉獄龍 オーガ・ドラグーン
煉獄龍 オーガ・ドラグーンとは、漫画「遊☆戯☆王5D's」に登場するカードである。
概要
満足無手札の鬼神、鬼柳京介の使用する、レベル8のシンクロモンスター。自分の手札が0枚のとき、1ターンに1度相手の魔法・罠の効果を無効にして破壊できる効果、さらにこの効果を使用したときに攻撃力がエンドフェイズまで500ポイントアップする効果を持つ。
VS十六夜アキ戦で登場。
「インフェルニティ・セイジ」と「インフェルニティ・スピアベアラー」、「インフェルニティ・シールドベアラー」をシンクロ素材としてシンクロ召喚された。
アキの場の「大凛魔天使 ローザリアン」に攻撃、「煉獄の釜」を狙って発動されたアキの「茨の強制移植」を無効にして攻撃力を500ポイントアップさせ、フィニッシャーとなった。
初登場時、鬼柳本人からは特に言及されていなかったが、レクス・ゴドウィンが決闘竜(デュエル・ドラゴン)の解説をしているシーンでは、ほかの決闘竜とともに、このカードの姿も確認できた。
後に、本人の口からこのカードが決闘竜であることが明かされた。また、このカードは鬼柳が骸骨騎士と契約を交わして手に入れたものであるらしい。
その後、VSジャック戦で再登場。
ジャックの「琰魔竜 レッド・デーモン」によるダイレクトアタックを受けライフ0となり、ジャックの勝利かと思われた決闘疾走であったが、まだ満足していなかった鬼柳は墓地の「煉獄の零門」の効果を発動、煉獄(ルール上はエクストラデッキ)からこのカードが特殊召喚された。
オーガ・ドラグーンに魂を喰われた鬼柳は、アニメ版のダークシグナー時を思い出させるようなハイテンションになる。墓地の「インフェルニティ・クイーン」の効果を受けたこのカードでジャックへダイレクトアタックし、ライフを大幅に削った。
レッド・デーモンの破壊効果は「インフェルニティ・ビショップ」で防いだが、「呪炎王 バースト・カースド」で攻撃力を下げられてしまう。ダイレクトアタックで決着をつけようとするものの、ジャックが防御罠を2枚も発動させたため、無効にし切れず攻撃を防がれた。
その後、レッド・デーモンと「天地鳴動」(フィールドへの効果を墓地へ、墓地への効果をフィールドへと入れ替える速攻魔法)のコンボでこのカードをサポートしていた墓地のカードをすべて除外され(「王者の威光」によってこのカードの効果は無効となっていたため「天地鳴動」を無効にできなかった)、「王者の威光」で攻撃力が上昇したレッド・デーモンの攻撃を受けて戦闘破壊された。
攻撃名は「煉獄の混沌却火」(インフェルニティ・カオス・バースト)。
作中のテキストを見る限り、攻撃力上昇は永続的なものに思えるが、VSジャック戦では、エンドフェイズに攻撃力が元に戻っている。
漫画版における鬼柳の切り札となるドラゴン、いわばフィール版満足龍である。
煉獄(ラテン語:purgatorium)とは、キリスト教、カトリック教会の教義の1つ。
救済を約束されているが、小罪の償いが残っているために浄化が必要な者のためにあるとされる。
宗教が関わるためか、英語版では「空虚」を意味するVoidに置き換えられた。
オーガ(orge)は、神話や伝承に登場する怪物の名称。オーグルとも。女性の場合はオーガス。その特徴などは伝承によってまちまちである。日本では「鬼」とされることが多い。
ドラグーン(Dragoon)は、近世ヨーロッパの銃火器を持った騎乗兵を意味する。日本語では「竜騎兵」。ファンタジー作品ではしばしば、竜に乗る戦士をこう呼ぶ。
遊戯王OCGではドラゴンそのものに「ドラグーン」の名称がつけられているものが多い。そのような場合、英語版ではほかの表現に置き換わったり、スペルを変えて固有名詞扱いのようにする。このカードの場合、単にDragonとなった。
OCG版
「PREMIUM PACK 14」(2011年12月17・18日開催のJFで先行販売、2012年3月17日一般販売)でOCGに登場。
シンクロ・効果モンスター
※「Vジャンプ 2012年2月号」付録小冊子「遊☆戯☆王☆国 OCG NAVI-ING!!」11ページによる
星8/闇属性/ドラゴン族/ATK 3000/DEF 3000
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札が0枚の場合、1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
攻撃力アップは削除され、また、効果だけでなく発動そのものを無効にするようになった(「効果を無効」と「発動を無効」は若干異なる)。
素材の縛りはチューナー側のみなので、闇属性チューナーを使っていれば大抵のデッキに入れることはできる。
しかし、効果が手札0枚のときのみなので、活用したいならインフェルニティがいいだろう。
自分・相手ターンどちらでも、毎ターン無効にできるので、制圧力はなかなか高い。しかし、1ターンに1度なので、いつ無効にするかどうかはよく考えよう。このあたりは相手との心理戦である。
また、漫画でジャックが狙ったように、必ず手札が1枚になってしまうドロー直後を狙って除去カードを使用してくる可能性があることにも注意。一応、ドロー直後に手札コストの要るカード(「手札を1枚捨てて発動する」のようなカード)を発動して手札を0枚にするという手もある。
同じインフェルニティデッキでは、同じ素材の縛りで同じ攻撃力を持つ「インフェルニティ・デス・ドラゴン」も存在する。向こうも同じく手札0枚で効果を発揮し、モンスターの破壊とダメージ効果を持っている。
ほかに「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン」も存在し、インフェルニティデッキのレベル8シンクロ枠は激戦区である。
ジャンプフェスタ2012の会場での先行販売なので、JFにいけない人はしばらく満足できなかったが、PP14の一般販売によって全国の決闘者も満足できるようになった。
効果を発動した時にチェーンされて、手札が1枚以上になってしまった場合でも、効果が不発になることは無い。効果を発動するときに0枚であればよい。
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関連項目
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