熱力学的状態方程式とは、熱力学における実在気体にも通用する内圧を表す式である。
概要
熱力学的状態方程式とは以下の式のこと指す。πTは内圧、Tは温度、pは圧力として
意味不明である!!
とりあえず簡単に言うと、左辺は温度が一定の時、気体が体積変化した場合の内部エネルギーの変化を表していて、それが右辺のヘンテコな形でかけるよということ。
ちなみに内部エネルギーとは気体の運動エネルギーと位置エネルギーの合計と考えてくれればOK
理想気体との関連
熱力学的状態方程式は理想気体(高校化学・物理ででてくる)の重要な性質を保証していてくれる。
というのも、
これは簡単に言えば、温度が一定なら内部エネルギーの変化は0になるよということを言っている。
しかし、これは概要で書いたことと矛盾する。どこがおかしいのかというと、概要では温度が一定の時、気体が体積変化した場合の内部エネルギーの変化を表すといっている。つまり、理想気体が温度一定でも内部エネルギーが変化するかもしれない・・・ということだ。
従って、理想気体のとき上の式の内圧πTが0であることを確かめないといけないのがわかるだろうか。
従って、理想気体で内圧が0であることを示すべき(キリという欲望が働く。
(ちなみに実在気体(そこらへんの空気とか)は温度が一定でも体積変化により内部エネルギーは変化してしまう。)
理想気体の内圧が0である根拠
πT=T(∂p/∂T)V-p ・・・(※)
(∂p/∂T)Vの意味を少し触れてみる。
これは圧力pをほかの変数をすべて定数とみなして温度Tで微分するという意味だ。これを偏微分とかいっている。
そして理想気体の状態方程式はpV=nRTという形だった。次にこの式を
p=nRT/V ・・・①
の形にする。
①の右辺をTで偏微分すると、
(∂p/∂T)V=nR/V ・・・②
(∂p/∂T)V=nR/V=p/T
となる。従って
(∂p/∂T)V=p/T
ということである。これを熱力学的状態方程式(※)に代入して
熱力学的状態方程式の証明(スルー推奨ですw)
(※配慮皆無の自己満証明ですので難しいかもしれません(`;ω;´))
熱力学基本式dU=TdS-PdVをTを固定してVで偏微分すると
(∂U/∂V)T=T・(∂S/∂V)T-p ・・・①
(∂S/∂V)T=(∂p/∂T)V ・・・②
①に②を代入して
(∂U/∂V)T=T・(∂p/∂T)V-p
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関連項目
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