爆ボンバーマンとは、1997年にハドソンより発売されたNINTENDO64ハード専用のアクションゲームである。
概要
ストーリーモードでは、各ステージ毎に設定されている条件等を満たすなどし、目標地点に到達する(ボスを倒す)ことでステージクリアとなる。
ゲームを最初から開始すると、難易度を選択することになる。一度決定した難易度は変更できない。「わくわくモード(通常難易度)」と「どきどきモード(高難易度)」の2種類があり、後者の方が難しいゲームバランスに仕上がっている。(具体的には、ごうかくタイムの基準が短くなったり、ハートの再利用ができない等)
また、各ステージにはゴールドカードというアイテムが各5枚ずつ存在し、入手するためには様々な条件を達成する必要がある。
バトルモードではシングルバトルとチームバトルがあり、2つのルールで対戦を楽しむことができる。
コントローラーパックがあれば、ストーリーモードで手に入れたカスタムパーツを自キャラにドレスアップしてバトルをすることができる。
ストーリー
登場人物
- ボンバーマン
本作の主人公。白い悪魔。 - シリウス
アルタイルへの恨みから、ボンバーマンに協力してくれる謎の人物。戦闘機のような形態に変形して、飛空も可能。ステージ中で様々ボンバーマンに助言をくれたり、ボス戦では戦闘開始と同時にリモコンをくれるなどいろいろとボンバーマンをサポートしてくれる。グリーンガーデンでは、腕試しとして戦いを挑んでくる。詳しくは、シリウス(爆ボンバーマン)の記事を参照。 - アルタイル
本作のラスボス。「ベガ」という戦闘支援メカを従えており、ボス戦では2体を相手にする事になる。詳細についてはマスカー三人衆共々後述。 - マスカー三人衆
アルタイル直属の部下。それぞれカペラ、ハウト、レグルス。各ステージの中ボスとして立ち塞がる。詳細は後述。
舞台
本作ではステージが全6面用意されており、、1~4面までは好きな順番で攻略できる。
- グリーンガーデン
大自然と古代遺跡なら構成される惑星で、多くのプレイヤーが最初にプレーするであろうステージ。クリアだけなら簡単だが、ゴールドカードを全て集める場合は最初にして最後の難関となるステージでもある。 - ブルーリゾート
海沿いに市街地が建てられたリゾート惑星。ボンバーマンは泳げないので、水に落ちると即ミスとなる。ちなみにステージを飛んでいる蝶は敵キャラの1人であり(接触してもダメージ判定は無いが)、倒すとハートを落とす。 - レッドマウンテン
岩山と溶岩で構成された惑星。難易度は初期選択可能な4ステージ中最高と思われる。火山弾やトロッコ、さらには地形の岩に擬態した敵も存在し、同ステージのボス・ハウトと合わせて本作の初見殺しの名を欲しいままにした。 - ホワイトアイス
雪と氷の惑星。雪山では吹雪が進行を阻み(わくわくモードならその場に止まる事も可能)、氷上では移動しにくい上にカメラが足下へ移動したりと、ステージとの戦いになる。カペラが来ないわけだ。 - ブラックシティ
アルタイルが居城を構えている要塞都市。先述の4つの惑星を全てクリアした後に攻略できる。都市ステージでは自動車が走るハイウェイを正面突破していき、敵の本拠地・アルタイルタワーでは戦闘員やセキュリティシステムをかわしながらアルタイルの元へ向かう。 - レインボーパレス
ある条件を達成すると出現する本作の隠しステージにして、真の最終面。天空に浮遊する虹の宮殿。
どこぞの天空の城を彷彿とさせるステージ構成に、カード(トランプやタロット等)をイメージした敵キャラやボスなど、全体的にファンタジー色の強いステージになっているが、隠しステージ故に当然難易度も高く、普通にクリアするだけでも一手間かかる有様となっている。ちなみに先述の「ある条件」とは、
「ステージ1~5までのゴールドカードを全て(100枚)回収した状態で、ステージ5-4のアルタイルを倒す」である。
敵・ボスキャラクター
- 戦闘員
本作の主なザコキャラ。レッド、ブルー等様々な種類がいる。レッドマウンテンではつるはしで戦う敵もいれば、ホワイトアイスではスノボに乗ってくる敵も。敵本拠地ではパープルやグリーンなどといった上級兵も登場し、武装も強化されている。 - ドラゴ
ステージ1「グリーンガーデン」のボス。ドラゴン。わくわくの場合はカード全入手前に力尽きてしまう事も多いであろう、ある意味困ったボス。空中を飛行ながら、火炎ブレスや噛み付き等の攻撃を繰り出してくる。
しかし番人ともあろうものが、遺跡が荒らしつくされるまでのんびりしているのはいかがなものか。 - カペラ
マスカー三人衆最初の刺客。ステージ2「ブルーリゾート」中ボス。火炎弾は着弾したものでなければダメージを受けないので、基本は近づいて戦うといい。 - リバイア
ステージ2「ブルーリゾート」のボス。ナマズとアンコウを合わせたような魔物。
額の触手による攻撃や水飛沫攻撃、カッターによる足場破壊など様々な攻撃を行うが、カメラの移動位置で攻撃パターンの先読みが可能だったりする。 - ハウト
マスカー三人衆第2の刺客。ステージ3「レッドマウンテン」中ボス。ショックバリアで気絶→場外放り投げの鬼畜コンボや散り際の爆炎攻撃など、「初見殺し」「ビギナーキラー」の要素を集めに集めまくったボス。ゴールドカードを入手する場合はこのショックバリアに最低1回は当たらなければならないのだが、溜めボムを持った状態で当たればボムが当たって敵の動きも止まる上にカードを2つ同時に入手できるのでオススメ。
余談だが気絶→攻撃という凶悪連携戦法は次回作のボスキャラ(モロク)にも引き継がれており、あちらは気絶攻撃の範囲がステージ全体となっている分、より極悪なプレイヤーキラーとして多くのプレイヤーにトラウマを刻み込んだ。
更なる詳細は→ハウト(爆ボンバーマン) - スプリガン
ステージ3「レッドマウンテン」のボス。採掘用のメカをハウトが戦闘用メカに改造したもの。
ゴツい両腕からはパンチやラリアットを繰り出し、頭部からは火山弾やレーザーを発射する等攻撃パターンが多彩。しかし、腕や頭部のパーツを破壊すれば大半の攻撃を封じる事ができる(後のステージのボスについても同様だが)。
ぜひとも、戦闘ではなく採掘に勤しむパワフルな姿を見たかったものである。
半~径~♪ 250センチは~♪ この手の~ 届く距離~♪ - レグルス
マスカー三人衆最後の刺客。ステージ4「ホワイトアイス」中ボス。低所恐怖症にして、本作屈指のザコ。
しかし彼の繰り出す必殺技はなかなかカッコイイので、一度は見てみる事をオススメしたい。隠しステージ出現後はラスボス戦のイベントなどで、おいしいところをごっそりと持っていく。 - リッパー
ステージ4「ホワイトアイス」のボス。蜘蛛をかたどったボスで、両腕の鎌や上空からの急降下攻撃などで戦う。スピーディに敵のライフを減少すると、床下へ追い詰める事も可能(ゴールドカードの入手条件でもある)。ボンバーマンを見失ったときの「?」が地味に可愛らしいというか。 - アブソリュート
ステージ5「ブラックシティ」中ボス。アルタイルタワー入口を守る、侵入者撃退用の機動兵器。ビギナーキラーその2。
ミサイルやビットレーザー、バルカン砲にグラビティボムなど武装は多彩だが、こちらもパーツを破壊すれば大半の攻撃を封印できる。特にボディの先端部分を破壊できるのは少々気づきにくいか。
ホーミングミサイルは相打ちで爆発する事も。近くに壁があれば壁際を走ってやり過ごすのも一つの手。 - アルタイル&ベガ
ステージ5「ブラックシティ」ボス。そしてラスボス。先述の通り、アルタイルとベガの2体を同時に相手にする。
「・・・死ニタイラシイナ」「遊ビハ終ワリダ・・・殺シテヤルヨ!」
ベガが時折レーザーで攻撃してくる以外は、これまでの普通のボスと同じ。要するにボムを置くしかできず、体力も部下達と変わり無いという情けないボス。しかし、途中から2体は合体し、後半戦に突入する。
・・・のだが、ショックビームで気絶させるくらいしか戦法は無く、あとはボムの炎からテレポートで逃げるしか技能は無いようだ。逃げに特化した大ボスって大将としてどうなんだろうか。倒すだけならボムキックで難なく達成できるが、ゴールドカード入手を目指すとなると文字通りの「最後の難関」となり得る。ある条件を満たして撃破すると・・・
(以下、ネタバレ)
レグルスに担がれながら、「覚エテオケ!」と捨て台詞を残し退散を図るも突如現れたシリウスの不意討ちを受けてせっかく入手したコズミックキューブをシリウスに奪い返されてしまう。テレポートはどうした。その後本来の力を取り戻したシリウスの「返礼」を受けベガ諸共跡形も無く消滅させられる。その後、目的を完遂して用済みとなったボンバーマンをボンバー星ごと滅ぼすべく、シリウスは行動を開始するのであった。ところでレグルスもここで一緒に葬っておけば、ラスボス戦や続編はまた違う内容になっていた? - マスター
ステージ6「レインボーパレス」中ボス。空中や床の中をトリッキーに動き回りながら、全8種類のタロットカードで戦う魔術師。ゴールドカードを全て入手するには特定のカードを引いてもらう必要もあり、プレイヤーのリアルラックも絡んでくる。ところで影の手って怖いですよね。ボムを置いて逃げろや逃げろっと。
WORLD(世界のカード)はステージが宇宙になる壮観な攻撃。だがすぐ後に続く流星との波状攻撃が厄介。 - シリウス(ラスボス)
ステージ6「レインボーパレス」ボス。そして本作の真のラスボス。以下、ネタバレ含み解説。
「ふはははははは!無駄だ!」
ストーリーにおけるキーアイテム「コズミックキューブ」の本来の持ち主。彼の真の目的は、力を失った自分の代わりにボンバーマンを利用してキューブを奪回すると同時にアルタイルに復讐することだった。その強さはレグルス曰く「マスカー三人衆とアルタイルが束になっても、コズミックキューブを奪うのが精一杯」なほど。
コズミックキューブの力で生成された決戦の舞台は壮観の一言で、BGM共々必見(必聴)もの。戦闘では飛行形態からのレーザー爆撃など、隙のない戦法を取ってくる。特に飛行中はダメージを与えられず、ゴールドカード入手を狙う場合は規定時間も短いので苦戦は必至。だがカード入手については地道にダメージを与える必要はない。場外へ落とす場合は、飛行形態から戻った時が狙い目。
その後、レグルスが乱入していろいろあった後に↓の状態になると、いよいよレグルスとタッグを組んで完全本気モードのシリウスと後半戦へ。特大レーザー砲は発射中無敵状態なのだが、撃ち終わるまでのタイミングを計算できればゴールドカード回収に役立てる事ができる。
ところで天空の城にトランプの戦士など、シリウスは案外ファンタジーが好きなのだろうか?(攻略本の記述によれば、トランプの戦士達は「真の敵の思念によって生まれた兵隊」らしい為)
き、きさまああっ!!
関連動画
プレイ動画など
BGM
今作で使われるBGMは続編の爆ボンバーマン2とあわせて全体的に高い評価を得ている。
特にブルーリゾートのBGMが人気が高く、作品を知らない人にも一度聞いてみる事をオススメしたい。
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関連項目
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