爆ボンバーマン2とは、1999年12月3日にハドソンより発売されたNINTENDO64ハード専用のアクションゲームである。前作「爆ボンバーマン」の続編にあたり、前作のキャラクターが一部引き続き出演している。
主な通称は「爆ボン2」。
概要
ストーリーモードとバトルモードの2つのメインモードが存在する。
ストーリーモードではブラックホールから脱出するため惑星を渡り悪の組織B.H.B団を倒していくのが目的。
体力がライフ制になり、ステージは1惑星につき1つの全8ステージで構成されている。
ボスを倒すごとに特殊な爆弾が使えるようになり、全部で7種類のボムを使いわけることができる。
最初のステージ以外は惑星を2つずつ好きな順番で選ぶことが出来る上、終盤の2つを飛ばして直接最終ステージに進むことも出来る。
だが、エンディングが分岐制のため真のエンディングを見るためには結局全部の惑星をクリアする必要がある。
ステージは前作と比較してもボムジャンプを使う必要が少なく優しいつくりになっている。
が、代わりにボスの難易度が全体を通して高く、ラスボスに至っては64ソフト最強とまで言われるほどの鬼畜ぶり。
宇宙の創世といった壮大なストーリー、豪華な声優陣、そして光田康典氏による良質なBGMも人気の一つである。
バトルモードは5つのルールで闘うことが出来る。
が、最初はサバイバル(通常ルール)でしか遊べず、他のルールを遊ぶためには1対3で行う鬼畜難易度のチャレンジモードをクリアしなければならない。
引き続きカスタムパーツも登場。前作と比べるとコンプリートが簡単なため楽に自由なカスタマイズが出来る。
キャラクター一覧
ボンバーマンと仲間達
- ボンバーマン(白ボン/爆炎の戦士) 声:桑島法子
毎度おなじみ白い悪魔。声優の影響かはさておき、難易度の高いこのゲームでは死亡することも日常茶飯事である。
温泉旅行の帰りにブラックホールに吸い込まれたせいで世界の存亡をかけた戦いに巻き込まれた。
B.H.B団が欲しがっていた炎のエレメンタルを持っているため、B.H.B団に狙われる。
主人公のお約束で掛け声を除いてゲーム中では無口。だがエンディングで喋る。 - ポミュ 声:中山真奈美
ボンバーマンが旅先で勝手にお持ち帰りした卵から誕生した。NPCのサポートキャラだが2Pでも操作できる。
アイテムのエサを規則にそって取ることでいろんな形態に進化する。
ボス戦では何かと理由をつけて隅っこに避難しているが、終盤ではスルーされている。 - 女海賊リリー 声:宍戸留美
最初の星で出会う宇宙海賊の少女。ボンバーマンに協力してくれる。(以下、ネタバレ↓)
終盤で女神ミハールに操られ、ルート次第ではボンバーマンに襲い掛かる。
この時即死技を受けるか否かでエンディングが分岐する。
時空の七騎士
- 紅蓮の炎ベルフェル 声:郷里大輔
廃棄惑星アルカトラーズのボス。炎属性。本作の初見殺し1号。
七騎士中最年少らしいが声はどう聞いても最年長。
一番最初のボスの癖に狭いステージ内で戦わされる上に意外と攻撃範囲も広いため、最初のボス戦にも関わらずゲーム全体でも上位に位置する難易度となっている。→更なる詳細はベルフェル - 凍土の支配者ベフィモス 声:郷里大輔
水の惑星アクアネットのボス。水属性。右手の銃を使った攻撃がメインで、時折格闘戦にも銃を用いる。
本作で接近戦以外の即死技を発動するのは彼とベルゼバルのみで、彼の技はレーザー砲なのが特徴。
→更なる詳細はベフィモス - 暴風王アスタロト 声:林延年(のち神奈延年)
風の惑星ホライゾンのボス。風属性。スピードが速く真面目に戦うとそこそこ強いが、ステージを利用して楽に倒す方法がある。
キザな性格だが負けると降参したフリをして偽エレメンタルで釣ろうとするセコい一面もある。 - 雷帝バアル 声:桑島法子
娯楽惑星スターライトカジノのボス。雷属性。即死技の使用確率が高いが、ステージが広くこの時点で風ボムが使えるのであまり強くない。
作品中の会話から実はルキフェルスに好意を持ってたことが判明する。 - 怒れる大地モロク 声:郷里大輔
土の惑星ネバーランドのボス。土属性。初見殺し2号。時空の七騎士最年長のおっさん。
誇り高く、正々堂々とした態度を取る好中年だがいざ戦闘になると、気絶→攻撃と前作のハウトを髣髴とさせる鬼畜戦法を使う。 - 浄化の光ゾニア 声:冬馬由美
遊戯惑星ハッピーラントのボス。光属性。女尊男卑の考えの持ち主で剥製萌え。同性のバアルとは非常に仲が良く、男性の中では唯一ベルゼバルの実力のみ認めている。やたら男性の同僚含め他人を馬鹿にするが、本人はそれほど強くない。
使用する技の中でも、「ホワイトブレス」は独特の軌道を描くレーザーを放つ攻撃。 - 闇の吐息ベルゼバル 声:林延年(のち神奈延年)
流刑惑星デススターのボス。闇属性。低所恐怖症でツンデレ。即死技を2つ持ち、実質風ボム封印で戦う事になるため彼との戦闘は本作のボス戦でもトップクラスの難易度を誇る。
自分自身の手でボンバーマンを倒したいがために同僚の邪魔をしてボンバーマンを助けるツンデレ。(以下ネタバレ)正体はバレバレだが前作に登場したレグルス。ボンバーマンと戦うために洗脳されたフリをしていた。
決戦では自らに代わって力を分けてくれるツンデレ。エンディングでもやっぱりツンデレグルス。 - 暗黒の救世主ルキフェルス 声:速水奨
B.H.B団のボス。残りライフに関係なく即死技を発動するが、シリーズ内でも屈指のザコ。攻略本でもザコ認定された。前座で出てきたソウルイーターの方が明らかに強いだろwと思っていたら、ルキフェルスもまた前座(2つ目?)に過ぎなかったという罠。
時空の七騎士を洗脳して暗躍している。一人きりの部屋で高笑いが唯一の仕事。(以下ネタバレ)
元々はリリーとタッグを組む宇宙海賊だったが、聖邪のエレメンタルを手にしたことにより、魔神サートゥスに操られていた。エンディングでのキャラ崩壊に定評がある。
ラスボス関係(以下ネタバレ)
- 女神ミハール
女神様。正義厨。サートゥスを再度封印するためリリーに取り付いて助言をしていたが途中で面倒臭くなったので直接支配してしまう。
プレイ状況により、最終ステージでの行動が変化する。 - 魔神サートゥス 声:郷里大輔
正邪のエレメンタルに封印されていた魔神。通称闇サトシ。自らの封印を解くためルキフェルスを操っていた全ての黒幕。進め方によっては本作のラスボスとして登場。戦闘はルキフェルスからの連戦となるが、これ以降のボスはボムの炎を当てずとも、ボムを蹴り当てるだけでダメージを与えられるようになる。(後述の混沌魔神サートゥスを除く)
ダッシュからの鉤爪攻撃やエネルギー弾など、避け方さえ解ればアイテムを稼ぎながら戦う事も難しくない。ちなみに氷ボムを当てると氷付けとなり、無防備状態のまま動きが止まる。
特定の条件で彼を倒すとパワーアップして「混沌の魔神・サートゥス」へと変身、もう一度戦うことになる。このルートの場合全く救われない欝エンドに突入する。
後述の聖邪の天使と似た攻撃を繰り出すが、第2形態以降になるとワープ→全方位拡散ビームの鬼畜攻撃を発動する。避け方が解らない人もさぞ多かった事と思われるが、ワープを開始した時から一歩も動かなければOK。ついでに言うと、時折発生させるつむじ風は風ボムで相殺が可能。(ただし全て消すと再び発生されるので、1つ残すのが吉。)
- 宇宙の創造者 聖邪の天使 声:速水奨
本作の真のラスボスであり、究極のトラウマ。
ミハールとサートゥスが合体して復活する世界の創造主であり、世界を消滅させ再び新たな世界を創造しようとする。
そしてボンバーマンは自分達の存在する現在の世界を守る為、宇宙の運命を賭けて最後の戦いを挑む。前作の難易度に味を占めたハドソンが全国の小学生を完膚なきまでに叩きのめすために投入したプレイヤーキラーでもある。その攻略の難しさたるや、攻略本が攻略法の解説を丸投げした程。(最終ボスは君の手で攻略しよう、的なアレ)
HPは15。七つの属性に関わる技を使い(闇属性を除くが)、2回攻撃パターンが変化する。特に氷属性のビームが避けにくいと言われている。
攻撃後の7色に光るタイミングにボムをキックするのが唯一のダメージを与えられるチャンスなのだが、そのあまりにも避けにくい攻撃と攻撃チャンスの少なさ、そして本シリーズでかつてない程の耐久力の高さからNINTENDO64作品における最強のラスボスとして今なお話題に上ることが多い。以下に攻撃パターン及び対処法を簡単に記載するので、何回やっても倒せないというプレイヤーの皆様にとってゲームクリアの一助となれば幸いである(攻略サイトがなかなか見つからないんです…)。
まず、使用ボムは爆風が広範囲に残存しやすい氷か光のどちらかが推奨。ただし、一部の攻撃に対しては闇でしか対応できないため切替の準備をしておこう。また、攻撃回避に夢中で離れすぎるとボムの着弾が遅れて、せっかくのダメージチャンスを逃すことになるため、距離感にも注意しよう。
- 体が赤く発光…杖から火炎を放射。横に走って、攻撃が一旦途切れたら逆方向へ転回して走る。以下攻撃が止むまで繰り返し。攻撃回数は第1形態では7回、第2形態では5回、第3形態では3回。ボスから離れて避けるも可だが離れすぎに注意。ボスの狙いがべったりとくっついている時は、攻撃が始まる前に振り子のようにボンバーマンを操作して回避できるように調整しよう。
- 体が水色に発光…杖からビームを発射。単発と連続の場合があるが、ボスに対して横に走ればOK。第2形態以降はビームが拡散するようになるが、ボスに対して横(斜め)に走り、発射音がしたら向かって後方へ方向転換すれば確実にかわせるはず。
- 体が茶色く発光…マグマを噴出させて攻撃。床に軌道が見えるので簡単に避けられる。第1形態では1回、第3形態では3回攻撃してくる(第2形態では使用しない)。この時、ボムがマグマに遮られて攻撃がボスに届かない場合も多いが、撃破を急ぐのは禁物。進行方向に軌道が出てきた場合は臨機応変に切り返して回避しよう。
- 体が紫色に発光…第2形態以降から使用。床を這う電撃を飛ばしてくる。分裂する軌道が複雑で解り難いので避けにくいが、攻撃直前に目の前へワープしてくるので壁際で待つのも手(電撃は壁に当たると消えるので、発射されてすぐに消滅する)。雷ボムで電撃を消せるとの情報もありますが、筆者は未確認。
- 体が緑色に発光…第2形態から使用。接近して杖で切り裂く。主に連続攻撃の後に使用。横か後方に逃げれば簡単にかわせるが、4.の電撃の後に使われると厄介?
- 体が白く発光…第3形態から使用。必ず3連続攻撃の最後に発動。巨大な光弾を生成し、飛ばしてくる。光弾は闇ボムで消すしか方法は無く、速度は遅いが壁に反射しながらボンバーマンを永久に?追尾してくる。ただしこの攻撃のみ、攻撃後のボスのダメージ受付時間が少し長い。光弾が生成され始めたら、すぐに闇ボムをボスの方へ蹴り飛ばせば、光弾が消滅すると同時にボスにダメージが入る。上記の動作をしくじって、光弾が飛んできた場合は横に走って距離を取り、機会を見てボムを蹴り飛ばす(置いて逃げる)。光弾生成時にボンバーマンがボスに近づきすぎていた場合、光弾発射後すぐにボスは別の方向に逃げてしまう。ここでもやはり距離感を大切にしよう。
決着後、聖邪の天使はボンバーマンの強さを見てこの宇宙に今も希望があることを悟り、静かな眠りについたのであった…
属性ボムの解説
本作ではゲームを進めてエレメンタルを入手する事で、新しい属性のボムを使用できるようになる。
全部で7種類あり、いずれも性質が大きく異なるためここで解説する。
- ファイヤーボム(炎属性)
最初から使用できるボム。前作と違い、なぜか十字型の爆風に戻った。火力アップで飛距離が伸びる。
溜めボムは球形に広がり短時間持続する。ボムの最大設置数は4個。
なおバトルモードではこのボムのみとなる。 - アイスボム(氷属性)
円柱型に冷気が広がる。火力アップで範囲が広がる。特定の地形に落とすことで氷の足場を作れる。
溜めボムは強烈な冷気と氷柱を発生させる円柱型で、巻き込んだ敵に継続してダメージを与える。
ボム最大設置数は3個。 - ハリケーンボム(風属性)
十字方向に竜巻を飛ばす。火力アップで飛距離が伸びる。
ボンバーマンが爆風を浴びてもダメージを受けず、代わりに反対方向に水平に飛ばされる。壁に当たるまで止まらないので地形には注意すること。ボム最大設置数は3個。
溜めボムは球形に広がる暴風で、持続時間が長い。これもボンバーマンにはダメージがない。壁際で巻き込まれると壁に押し付けられてもがくボンバーマンが見られる。 - ライトニングボム(雷属性)
十字方向に電撃を放つ。火力アップで飛距離が伸びる。
機械系の敵に有効なダメージを与え、機械のギミックを作動させるのにも使われる。
溜めボムは球形に雷光が広がる。ボム最大設置数は4個。 - ナパームボム(土属性)
十字方向に炎弾を飛ばし、着弾した場所から円柱型に溶岩を噴き上げる。1個ずつしか置けず、火力アップで爆風の持続時間が伸びる。
他のボムでは壊せない頑丈なものを溶かし壊すことができる。敵にも連続でダメージを与えるので、耐久力の高い敵にも有効。溜めボムは巨大な円柱型で、長時間溶岩を噴き上げ続ける。 - ミュートボム(光属性)
球形の巨大な光の爆風を発生させる。これも1個ずつしか置けず、火力アップで持続時間が伸びる。
ベルトコンベアや動く床など、特定のギミックを一定時間停止させることができる。アンデッドのような闇属性の敵を即死させられるが、機械の敵には全く効かない。
溜めボムは幾重にも重なって広がる球形の光で、持続時間が非常に長い。 - グラビティボム(闇属性)
球形に広がるブラックホールを生み出し、全てを飲み込み即死させる。1個ずつしか置けず、火力アップで持続時間が伸びる。
ほぼ全ての敵を一撃で倒して(飲み込んで)しまうが、敵がドロップしたアイテムも一緒に飲み込んでしまうのでアイテム稼ぎには不向き。敵やアイテムのみならず、ボンバーマン自身も一瞬にして消滅させるとんでもないシロモノで、数多のプレイヤー達をちょっとした不注意からゲームオーバーへと導いた恐ろしい爆弾である。当たり前だがボスと極一部の敵には効かない(ラスボス戦の場合、ダメージは入るが)。またポミュは飲み込まれてもボンバーマンの頭上に一瞬で復活する。つまりボンバーマンはホワイトホールだったんだよ!ΩΩΩ<ナ(ry
溜めボムはやはり球形のブラックホールで、エフェクトがド派手になる。ちなみに本作ではこのボムを使わなければ破壊できないバリケードが存在し、ラスボス戦ではこのボムが必要不可欠。
関連動画
プレイ動画
TAS
RTA
BGM
その他
関連項目
- 8
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