爆導索とは、
- 地雷除去装置の一種。導爆索とも。
- モビルスーツガンダム試作3号機デンドロビウムの装備の一つ。
1に由来するが、用途は恐らく宇宙機雷除去用。 - 遊戯王OCGの罠カード。
- ニコニコ動画のユーザー・動画投稿者、爆導索P。→タグで動画検索 爆導索P
概要
1.の概要
長いワイヤーにいくつもの小型爆弾が取り付けられており、これをロケット弾などで地雷原に投射し、取り付けた爆弾を起爆させることで地雷を誘爆させて処理する。
本来は地雷除去用の機材なのだが、2022年のウクライナ侵攻にてロシア軍が市街地へ投射し、ビル内の陣地を一掃する目的で使われた例がある。またシリア内戦でも同目的での使用が確認されており、アニメ・漫画で見られる攻撃的な運用が現実のものになってしまった。
ただし、敵陣地に直接撃ちこむことは想定していないため射程が短く、発射時の噴煙も大きいためか自爆ドローンによる撃破例も多い。
なお、導爆線と呼ばれるワイヤー状に加工した爆薬も存在するが、広範囲の地雷を除去するための爆導索に対し、導爆線は鉄骨や構造材に巻き付けて圧着した状態で爆破し、対象を切断・解体するなどの加害範囲を限定した破壊工作に適している。
漫画・アニメなどの創作物では、敵に巻きつけて爆破する武器として扱われることが多い。
例としては上記のデンドロビウムが代表的。作中ではムサイ級軽巡洋艦を一撃で破壊する威力を見せた半面、敵に巻き付ける際には減速する必要があるので、その隙を突かれて反撃を受けている。本来武器ではないものを攻撃に転用したが為の代償とも言える。
上記の通り、こうした巻き付けて爆破する用途では爆導索ではなく導爆線を使う方が正しいのだが、やはりガンダムシリーズの知名度が高すぎる為か、創作物におけるワイヤー状の爆薬は総じて「爆導索」と呼ばれることが多い。
3.の概要
通常罠
(1):このカードと同じ縦列全てにカードが存在する場合、
セットされたこのカードを発動できる。
その縦列のカードを全て破壊する。
「CYBERDARK IMPACT」(2006年8月10日発売)で登場。
縦列全てを破壊するという風変わりな効果を持っている。基本的に自分のカード2枚消費で相手のカード2枚を破壊する。
縦列全てにカードがないと使用できないため、相手が縦に2枚カードを置かないようにしてくるとそれだけで使用不能になる。しかし、それを利用して、相手に心理的なロックをかけることも可能。
縦に2枚のカードを置かないようにさせることで、擬似的に「宇宙の収縮」を発動しているような状態になる。
このカードの存在がある場合、モンスターの後ろにセットされたカードは、「サイクロン」などの発動タイミングに制限のない(フリーチェーンの)速攻魔法や罠カードが多くなる(このカードが発動されてもチェーンして発動できるため)。一方、発動タイミングに制限のあるカードはモンスターのいない列にセットされやすくなる。
これを利用して相手のセットカードをある程度予測し、「サイクロン」などで狙って破壊していくことができる。
破壊する自分のモンスターは、復活できる「黄泉ガエル」や「ネフティスの鳳凰神」、効果を使用した後のリバース効果モンスターなどを使うと損失が少ない。罠の効果を受けない「E・HERO ワイルドマン」などなら破壊もされない。
裏を返せば、それらのモンスターの後ろにセットされているカードは「爆導索」ではないか、と疑われることになる。
また、新マスタールールでフィールドが変わったことで、さらに複雑になった。魔法&罠ゾーンの両端はペンデュラムゾーンも兼ねるため、ペンデュラム召喚を利用するデッキでは必然的にここが埋まることになる。エクストラモンスターゾーンが新設されたことで、同時に破壊できる枚数も増えたが、ここを狙う場合はエクストラモンスターゾーンと互いのメインモンスターゾーン、魔法&罠ゾーンが埋まらなければ発動できなくなったため、発動条件も厳しくなった。相手がリンク召喚を使う場合、リンクモンスターの性質上、リンクマーカーの向きにモンスターを展開していく必要があるため、リンクマーカーの向きから次に相手がどこにモンスターを出すか推測することもできる。
ブラフや伏せカードの読み合いという、心理戦を楽しみたい人向けのカード。
このカードを意識して、普段からモンスターと魔法・罠を互い違いに置いている人もいる。
リンク召喚登場以前のフリーデュエルなどではよく、空いたモンスターゾーンや魔法・罠ゾーンをつめる行為が見られたが、このカードなどの「カードの位置」に関する効果が存在する以上、効果でなくカードの位置を動かす行為はルール違反である(もし自由にカードの位置を動かしていいなら「ポジションチェンジ」や「うごめく影」の存在意義がなくなる)。
また、デュエルフィールド(カードを置く場所が示されたシート。ストラクチャーデッキなどに付属している)を使わずにデュエルしている場合、カードの位置をしっかり意識してプレイしないと、このカードの効果処理でトラブルになる可能性がある。なるべくならデュエルフィールドを使うのが望ましいが、無い場合でもカードの位置は常に意識しよう。
かといって、相手にしつこく確認したり注意すると、嫌がられるかもしれないし、「カードの位置」のデッキであることがばれてしまう。これはデュエルフィールドを使えというコンマイからのメッセージかもしれない。
現在はリンク召喚の登場でカードの位置を意識しなければまともにプレイできないため、この点での問題は一応改善傾向にあるといえる。
ゲーム作品では、CPUは中央から順にカードを置いていくので、中央での「爆導索」の成功率は高くなる。プレイヤーは自動で置くか、自分で置く場所を決めるか任意で選択可能。
余談
このカードの発動にチェーンして「サイクロン」などを発動され、このカードの効果適用前にこのカードが墓地へ送られたとしても、破壊する縦列は元々このカードがセットされていた列である。
そんなことは言うまでもなく当たり前のことであるのだが、一時期、この場合の処理について遊戯王OCG事務局に質問しても明確な回答がもらえない(調整中)としてネット上で話題になったことがあった。ルールの処理が決まっていない場合は当日のジャッジの判断によって処理するとされるため、ジャッジの判断次第では、「効果適用時点でこのカードがある墓地の縦列(自分のデッキ、相手のエクストラデッキ、相手のフィールド魔法)を破壊するのではないか」ということである。
とはいえ、しばらくすると上記のとおりの正しい裁定が下ったとして沈静化したし、そもそも本当に事務局が(一時期だけでも)調整中としたのかを確認する手段もないため、結局のところはちょっとしたおふざけとしてとらえるのがいいだろう。
余談だが、この話の後に再録された際、元々「この縦列のカード」となっていた部分が「その縦列に存在するカード」と改められた。この変更で、発動時点の縦列のことだとちょっとだけわかりやすくなった。
また、後にペンデュラムゾーンが追加されたことで、墓地のある縦列の形自体が曖昧になってしまった(新マスタールールで元に戻ったが)。
アニメGXのヨハン(ユベル憑依時)など、通常の横に五つのカードゾーンが並んだ形でないデュエルディスクに対して、「爆導索」を使われたらどうするんだ、とネタとして言われることがある。
そもそもアニメでは、カードの位置が意識されることは少なく、このカードが登場したことも無い。一応、漫画ZEXALでは将棋をモチーフとして、カードの位置に関する効果を持つ「ラインモンスター」というシリーズを使用する飛車角というデュエリストが登場し、このカードと同じく縦列のカードを破壊する「No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車」が登場した(OCGでは効果が変更され、カードの位置に関係しない効果となった)。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
- ルール改訂に伴う変更(エラッタ前の爆導索に対して読み替えを促している)
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