Estuans interius ira vehementi
(激しい怒りと苦き思いを胸に秘めつ)
Sephiroth!
(セフィロス!)
♪ FFVII 片翼の天使 |
片翼の天使とは、ゲーム『ファイナルファンタジーVII』で流れる楽曲である。
概要
ラスボスであるセフィロス戦のBGM。セフィロス自身のテーマ曲でもある。作曲は植松伸夫。
後年に制作された「片翼の天使」のアレンジ楽曲と出典は以下の通り。
- 「再臨:片翼の天使 ~Advent: One-Winged Angel~」(映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』)
- 「世に仇なす者」(ゲーム『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』)
- 「片翼の天使 ー再生ー」(ゲーム『ファイナルファンタジーVII リメイク』)
また、セフィロスがゲスト出演している作品でも片翼の天使が使用されるケースは多い。『キングダムハーツ FINAL MIX』『キングダムハーツII』ではアレンジ楽曲が新規制作されているほか、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では原曲と「再臨」が収録されている。
ちなみに、『半熟英雄対3D』には植松氏自身によるパロディ曲「絶望すべき咆哮」が存在する。その歌詞の内容が、映像主義に走ったスクエニを自虐するというとんでもないものだが、ゲーム自体の知名度が低いためあまりその存在を知られていない。
「片翼」は「かたよく」と読む。
歌詞について
ゲーム版の歌詞はクラシックの名曲「世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』」の別々の箇所から5つの言葉を抜き出して構成されている(もちろん「セフィロス!」の部分は別)。「アドベントチルドレン」版では、オリジナルの日本語歌詞をラテン語訳したものが使用されたため、ゲーム版とは別歌詞になっている。
植松はゲーム発売から2日経たずに知人から、「あれは『カルミナ・ブラーナ』ですよね。」と聞かれ、ゲームファンにも判ってる人はいるんだなぁと感心したエピソードを語っている。
ゲーム版BGMの「セフィロス!」というコーラス部分に、「田代!」という空耳を当てたFLASHが、「田代祭」の折に作られたことがある。詳しくは「片翼の田代」の記事を参照。
制作秘話
植松が本曲を作曲中、開発スタッフから「ラスボス戦中のRAM容量(この場合はPS本体のメインメモリ)がサンプリングボイス(取り込み音声)で15秒分なら残ってますよ」と言われ、「15秒じゃなぁ…」と思いながらもそれを逆手にとって、15秒分の音声フレーズを繰り返し使用する曲構成で上手く体裁を揃え、楽曲として完成させたという逸話が存在する。
「ハードの制約ゆえに生み出された」の一例と言える。
コーラスを担当したのは作曲家・浜渦正志の東京藝術大学時代の友人を中心としたメンバーで、浜渦本人もバスパートで参加している。
関連動画
関連項目
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