牛の肉(真・女神転生Ⅳ)とは、ゲーム『真・女神転生IV』に登場する天王洲シェルターの人々が食べていたものである。
え? 今まで悪魔の肉もなしに何を食べて生きてきたのかって?
牛頭天王を崇拝する者が集まる外界から途絶した怪しい集落・天王洲シェルターの人々は、戦う術を持たないため、悪魔の肉は一切口にせず今まで生き残ってきていた。
そのぶん飢えは厳しいが、シェルターから南方にある建物では牛頭天王へ牛を捧げる祈りの儀式が行われており、ここの住民は儀式のお相伴にあずかることで細々と食べ繋いできたのだという。
今日日牛の肉なんて阿修羅会も真っ青な幻の代物。悪魔の肉より遥かに入手難易度が高い。しかもシェルター内に牛を飼育しているような様子はないのだが……
『天王洲奇譚』というクエストを受注した後でその南方にある建物に入ると、中では赤い甲冑の騎士に導かれるまま人々が必死に牛頭天王への祈りを捧げている。
儀式を止めるため赤騎士様と呼ばれているその騎士と戦闘を行い勝利すると、祈りを捧げていた人々が透明な悪魔に次々と食われていく。
一通り平らげた後、牛頭天王こと魔神バアルは姿を現し、他の者同様、自らの血肉にせんと襲い掛かってくるが、主人公たちはこれを撃退する。するとバアルは「あの身体に戻らなくては…」と不気味な言葉を残し消え去る。
しばらくしてから、『大魔王再誕』というクエストを受注し天王洲シェルターに入ると、儀式の詳細なあらましが住民によって語られる。それによると
- 弱い自分たちでは悪魔の肉を手に入れられず、神に縋る毎日の中で、いつしか牛頭天王を崇拝していった。
- 牛頭天王には供物として牛の頭を捧げる必要があったがそんなものは当然荒廃しきった東京では手に入れられないので牛の頭の被り物を作成した。
- 被り物を何かに被せて供物に見立て儀式を行った。
- 私たちはずっと牛を食べて生きながらえてきた。牛…そう牛よ…あれは…牛だったのよ…ツ
- 赤い甲冑の騎士はこの儀式に理解を示し、力を貸した。
要するに、天王洲シェルターの人々は儀式に人間を捧げ、その人肉を食べて生きてきたのだ。
シェルターの年齢層から考えると恐らく積極的に若年層、それも子供や生まれたばかりの赤ん坊を生贄に捧げてきたのだろう。
その後、再び南方の建物へ入り、赤い甲冑の騎士=アハズヤミカド王の最期の意思を利用し復活したバアルことベルゼブブを打ち倒しシェルターに戻ると、彼らの孤独と悪魔に利用されたことを憐れんだハンターの男から、天王洲シェルターの人々の為に悪魔を狩ることにしたという話を聞く。
これによってこのシェルターの食糧問題は一応解決した。悪魔の肉が「牛の肉」に慣れた口に合えばいいのだが……
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 6
- 0pt

