牧場物語3〜ハートに火をつけて〜とは、2001年7月5日にビクターインタラクティブソフトウェア(現在のマーベラスインタラクティブ)によって発売されたプレイステーション2用シミュレーションゲームである。
2009年にはPSP専用ソフト「牧場物語シュガー村とみんなの願い」がリメイク作品として発売された。
概要
あらすじ
「祖父の牧場を手放し、レジャーランドの建設をする」という父から届いた一通の手紙を受け取り、主人公は牧場の荷物の整理のために牧場へと赴く。牧場に着いた主人公はコロボックルと出会い、この牧場が無くなったら居場所がなくなってしまうことを告げられる。そしてレジャーランドの建設が始まると、村の人々も居場所がなくなってしまう。主人公は村を救うために、解決策を探し村を救うべく奔走するのであった。
システム面
牧場物語3~ハートに火をつけて~は、牧場物語シリーズの中でも特に賛否両論がある作品である。
理由は様々あるが、これまでの牧場物語のシステムとあまりにも違う独特なシステムによるものが原因だろう。
今作ではマルチエンディング形式を採用しており、9種類のグッドエンドと1種類のノーマルエンドがあるため、他の牧場物語シリーズでは決して口にすることのない「全クリ」が使われるゲームである。
プレイ期間は春・夏・秋・冬の4季節が各30日で計120日の1年間と短く、エンディングを迎えた時点で終了するため、冬の月が来ないうちにゲームが終わることもある。
そのほかの特徴としては以下のものなどが挙げられる。
- エンディング後の継続プレイが出来ない。シナリオをクリアしたのち、次のシナリオをプレイする際は住民全員の信頼度・愛情度がリセットされる。
- 恋愛要素に力を入れているが、結婚は出来ない。
- 1.のように次のシナリオに移行した際にはリセットされるものがある一方、家畜や資金など、いくつかのパラメータを次回プレイに持ち越すことが出来るものもある。
- 今作では出荷箱がなくなり、産物は店などに直接売りにいく形になっている。それにより従来のシリーズに比べると、リュックに入れられる物と数が格段に増えており、1つのアイテムが1マスで99個まで所持できるようになっている。
- 家畜は牛が最大5頭、鶏は最大6羽まで飼えるが、今作では羊は登場しない。さらに馬を入手するに至っては、とある住民の信頼度を上げ、アルバイトで馬に接していかなければ入手ができない。
- 従来のシリーズに必ず登場する犬も馬と同様に特定の入手条件があり、野良犬との好感度をあげる必要がある。また、犬は赤いスカーフを巻いた垂れ耳の犬と、青いスカーフを巻いた尖った耳の犬の2種類存在し、餌を与えて慣れさせねば入手できない。さらには、入手後に雨ざらしにしっぱなし、餌を与えないなどを行っていると犬は死んでしまい今後入手できないようになっている。
- 牧草は最初から牧草地として存在し、育ちきった牧草を3つ刈って初めて1つの飼い葉となる。
- 畑で育てられる野菜は、ジャガイモ(単作)、トマト(連作)、トウモロコシ(連作)、パンの実(連作)の4種のみ。季節を問わず栽培・収穫できるが、季節によって作物が成長するスピードが違う。そして水を与えないと枯れてしまう。また、一定の期間が経つと水を与えていようと枯れる。
その他
主人公の公式名は「トーイ」であり、彼がかぶっている帽子には「TOY」と名前がプリントされている。
背景のグラフィック・BGMには定評があり、システム面に不満を抱きつつもそこは評価されるべきと思っているユーザーもいる模様。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 1
- 0pt

