特払い(とくばらい)とは、公営競技(公営ギャンブル)などにおける、賭け金払い戻しのルールである。
概要
日本の公営競技やtoto(スポーツ振興くじ)、他国でもすべてではないが同様のギャンブルに用いられる制度として、パリミュチュエル方式といって、賭けられた総額から一定の比率を主催者収入として差し引き、残りを的中者で分配する、という方式がある。
しかしここで問題になるのは、結果を正しく予想した賭け金が一切なかった場合である(例えば、競馬で極端に人気の薄い馬が上位を占めた場合)。この場合、すべてを主催者収入とするわけにもいかないだろう。
そういった場合、totoや、公営競技でも的中が発生しにくい重勝式(複数レースの結果を的中させる)の場合は、「キャリーオーバー」といってその金額を次回の的中者への分配金に回している。
一方、日本の公営競技の通常の投票(1レース単位の結果に対する投票)における賭け金については、的中者なしであれば、賭けた全員に主催者収入を差し引いたぶんを払い戻すという規定になっている。これを「特払い」という。実際には、主催者の取り分が「20%~30%、10円以下の端数は切り上げ」のため、100円あたり70円(20%であれば80円)の払い戻しになる。
なおこのルールは、投票方式ごと(単勝式・複勝式・二連勝複式・二連勝単式…)ごとに適用される。
特払いの発生はそもそも的中率の低い3連単(三連勝単式)のことが多いが、それでもそもそも投票数の多い中央競馬ではまず発生しない(3連単導入前である1970年代に発生した記録はある)。また競艇の場合は、単勝式や複勝式がそもそもほとんど売れないという理由で特払いになったりすることも多い。
自分の投票した内容が着順どおりでなくても、払戻金の発表があるまで投票券は捨てないように。
関連動画
複勝式と二連勝複式で特払い |
二連勝単式で特払い |
三連勝複式と三連勝単式で特払い |
二連勝単式と三連勝単式で特払い |
関連項目
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