特攻(とっこう)とは
1.「特別攻撃隊」の略
第二次世界大戦末期に日本軍が編成した特別攻撃隊を略した単語。→詳しくは神風特攻隊
特別攻撃隊による特別攻撃を指す場合もある。
特別攻撃隊に関連する用語として使われることもある。
【用例】
特攻機、特攻隊員、特攻基地 etc.
2.捨て身の攻撃
1.が転じて
生還の見込みが無い(もしくは著しく低い)命を捨てた攻勢をかける事を意味する単語として成立している。
感覚としては軍人が行うものを指す言葉で、テロリストが行う自爆攻撃とは一線が引かれているように思われるが、海外ではその辺りのニュアンスが通じず引っ括められることも。
【用例】
「○○は敵陣に特攻をかけ、姿を消した。」
ランバ・ラル特攻 etc.
語源からして日本軍と関係のない戦国時代や異世界の人物が使ったりすると違和感が出る。(特別な攻撃であるとか日本語でわかりやすいように変換していると強弁することもできるが)
3.軍事用無人機のコンセプトの一種
軍事用無人機(UAV)の開発が進むにつれ、「設定された領域を巡回し目標を察知すれば突入、破壊する」といったコンセプトの無人機が投入されるようになった。
それらを区分する名称はまだ定まりきっていないが、「特攻型UAV」「カミカゼドローン」などと呼称されることもある。
反面、
1.の「特攻」を使用した日本軍とは時代や組織が違う
2.の「命を捨てた攻勢」として定着した定義にあてはまらない(無人機に命もクソもない)
事から「特攻」「カミカゼ」といった呼称はそぐわないとする考え方もあり、「徘徊型」「自爆型」といった表現がされることもある。
4.失敗のリスクが大きいが実行すること
2.が転じて
成功する見込みがあまり無く失敗して収穫が0になるよりかは安牌で50収穫すれば…というような場面でも失敗を恐れずなりふり構わずに実行することを指す単語としても成立している。
【用例】
「当日券特攻するわ」
「○○志望を公言している目玉選手を特攻指名する」 etc.
5.へのつっぱりはいらんですよ!
さほどの意味は込められていないがとにかくすごい勢い感を出したい場合につける単語。
【用例】
6.「特殊攻撃」の略
肉体や武器による物理攻撃に対して、魔法やビームなどの何らかのエネルギーによる攻撃が「特殊攻撃」と分類される作品がある。
7.「特別な効果が出る攻撃」の略
「炎属性は植物系のモンスターに対して特別な効果が出る攻撃である」といった設定がされる作品において、「炎は草に特攻あるよ」などと表現される。
8.「特別な効果が出る攻撃」を誤記
「炎属性は植物系のモンスターに対して特別な効果が出る攻撃である」といった設定がされる作品において、「特効:植物系+100%」などと表記されているにも関わらず、タイプミスや思い込みで特攻としてしまうことはよくあること。気をつけよう。
9.疾風伝説 特攻の拓
読みは「かぜでんせつ ぶっこみのたく」。
週刊少年マガジンで連載された佐木飛朗斗(原作)、所十三(作画)による漫画。
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