狂オシキ鬼とは「スーパーストリートファイターIV AE」に登場する人物(プレイアブルキャラクター)である。英語表記は「Oni」英語アナウンスは「クルオシキオニ」である。
概要
アーケードでは2011/4/8から解禁。殺意の波動に晒され続けた結果、人ではないものに変貌してしまった豪鬼。もはや人としての肉体や感情はほとんど残っておらず、純粋な戦いへの意識だけで形態を保っている。その前に立った者には、死力を尽くして戦うか、諦めて死ぬかの選択肢しか与えられない。
「月刊アルカディア」2011年6月号では『殺意の波動に目覚めたリュウ』と同様に豪鬼が殺意の波動に完全に侵食された姿、と解釈されている。
登場時には数珠を引きちぎり、数珠が空中を舞う。上半身はもろ肌を脱ぎ、羅漢仁王像を彷彿とする構えを取る。全身からは青白いオーラが放たれている。アレコスでは仁王像が纏う物とダメージを受けるたびにひび割れていく演出の物が用意されている(元ネタはRYU FINALで殺意の波動に完全に飲まれ、体が崩壊していく豪鬼)。勝利演出は相手の髪を引っ掴み一言(疾く消えよ、等)。
ネーミングセンスに何処となく既視感を覚えるが別に某国産RPGの大御所スタッフが関わっているワケではない。
性能
片手で放つ豪波動拳がタメ性能に変わっている、事実上の空中ダッシュ、二段ジャンプである空中移動技の斬空波動掌、根元ヒットで真・昇龍拳と同じ動作で放つ豪昇龍拳、おなじみノーゲージ多段飛び道具の轟雷波動拳、地上めくり技の羅漢断塔刃、強制ダウンを奪える赤星地雷拳など異彩を放つ技が揃っているが、いずれも優秀な性能で、ノーゲージでも相手の体力ゲージを奪えるコンボがあり、攻め手には事欠かない。ゲージを消費した際のダメージ、スタン値はすさまじく、赤星地雷拳から強引に起き攻めにも持ち込める。全体的にゲージ回収率が高いのも魅力。
反面、斬空波動拳や阿修羅閃空の削除により、防御面での立ち回りが豪鬼と比べて大きく弱体化している。溜め可能であるものの飛距離が短い波動拳や、セビキャンのできない昇竜拳(弱にいたっては無敵無し)など、癖の強い通常技・必殺技が多く、食らい判定の大きさも手伝って一回の攻撃におけるリスクがかなり大きい。体力値はVer.2012から1000となったものの気絶値は950とやや少なめ。
スーパーコンボとして「瞬獄殺」、UC1(ウルトラコンボ)として実装されている3方向に撃ち分ける波動拳はそれぞれ呼称が異なる。「冥恫豪波動」(めいどうごうはどう)、「滅殺豪天破」、「滅殺豪斬空」、またUC2として「天地双潰掀」(てんちそうかいげん)が実装。
- 瞬獄殺…おなじみ暗転多段ヒット技。この技でフィニッシュすると「神」の下に「鬼」の下半分を合成したような文字がバックに出る。(神人豪鬼のようなイメージ)鬼に限り空中で出せる。
- 冥恫豪波動…波動拳を至近距離で当て、胸から背中側に「天」の文字の形に食い破るような波動拳をもう一発放つ。本作の「殺意の波動に目覚めたリュウ」の胸部分と背中にはこの技で付けられたと思われる大きなアザがある。また同作での殺意リュウはこの技で殺害され、殺意の波動の力で復活したと思われていたが、後にストリートファイターVのディレクターである中山氏によって否定されている。
- 滅殺豪天破…真上に多段ヒットする波動拳を放つ。
- 滅殺豪斬空…斬空と同じ要領で斜め下に多段ヒットする波動拳を放つ。
- 天地双潰掀…金剛國裂斬の動作で衝撃波を放ち頭上に打ち上げ、「天」の文字とともに昇龍拳で突き抜ける。
Ver.2012調整リスト
その他 | 体力 | 950→1000 |
必殺技 | 豪昇龍拳 | |
UC | 滅殺豪天破 | |
UC | 滅殺豪斬空 | |
UC | 天地双潰掀 | |
SC | 瞬獄殺 | |
必殺技 | EX竜巻斬空脚 |
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必殺技 | 空中竜巻斬空脚 | |
特殊技 | 雁下打ち(レバー後ろ+中P) | |
通常技 | 斜めジャンプ強P |
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必殺技 | 斬空波動掌 |
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必殺技 | 羅漢断塔刃 |
ゲスト出演
『アスラズラース』(2012年2月23日発売)のDLCにてリュウと共にまさかのゲスト出演を果たす。
最初にストリートファイターⅣのような演出で戦闘を行った後、豪鬼の第二形態として登場。後半戦は本来のアスラズラースの形式で鬼と戦うことになる。
原作では設定上最強に近いキャラでありながらプレイアブルキャラとしてその性能を修正されざるを得なかったが、本作ではボスキャラとして本来の鬼神の強さを存分に発揮。本編ではない外伝的な扱いであるものの、神であるアスラと互角に渡り合うなど、演出・能力の両面でその異常なまでの強さが協調された。具体的には…
- 最終形態のアスラと互角に殴り合い
- 巨大な波動拳を連射、斬空波動掌のスピードアップなど、通常技の演出面が大幅強化
- というか、月で普通に戦っている(これについてはリュウも同様だが
- 攻撃の衝撃で月を破壊した挙句、宇宙空間で闘いながら大気圏突入
- 落下してから500年間、アスラと殴り合い続ける
ちなみにSC、UCはQTEとして再現されており、タイミングよくボタンを推すことで跳ね返したりすることが可能。
瞬獄殺に割り込まれたり、ウルコンを打ち返されるなど、今までの豪鬼には無かったややコミカルにも見える演出が見られる。
関連項目
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