独占配信とは、大人の事情である。
概要
読んで字のごとく「配信の権利を独占」する方式。
主に動画や書籍、音楽などのデジタルコンテンツにおいて、”特定のサイト/プラットフォームでしか配信しない”という物を指す。
注目度の高いコンテンツの独占はユーザーを呼び込むのに最適な為、プラットフォーム管理者が製作者に制作費などを多く出す代わりに宣伝に活用するという狙いがある。
独占配信色々
アニメ/ドラマ
動画サイトによって配信する・しないという作品はあったが、独占配信する物も近年増えている。
特に、Netflixや Disney+など海外資本サイトでは一挙配信という方式も相まって物議を醸す事は多い。
映画
スポーツ
ゲーム
ゲームのDL配信などもこれに当たる気がするが、パッケージ販売もある為か「独占タイトル」という言葉が使われる事が多い。
漫画
最も関係の深いプラットフォームでの最新話を先行独占配信といった形は多い。
古の表現で言えば「○○が見られるのは[動画サイトの名前]だけ!」[1]というのも独占配信に近い宣伝方法と言えるかもしれない。
種類
- 先行独占配信
最速配信を独占し、一定期間後別プラットフォームでも配信するやり方 - 見放題独占
サブスクリプションサービスを独占で提供している場合。最新話無料や単話販売は他サイトでも行っている。→闇配信 - ○○オリジナル
そのサイトで作ったコンテンツなのでTVでも放送無しというタイプはこういった名称も多い。
メリット/デメリット
- 資金が多い
- 独占配信の代わりに資金が多く提供される。特に海外資本では通常の2~3倍とも。また、関わっている人数が減る為、儲けも多くなる…ハズ。
- そのサイトに登録するきっかけになる
- 「せっかく登録したし他の独占配信も見るか」と興味の薄かった作品にハマるきっかけになるかもしれない
- 制作会社が二次利用できる
- 製作委員会方式と違い、資金提供側が独占配信以外の権利を持たない事が多いのでグッズ販売・イベント開催などの二次利用をする事が出来る。
- が、そもそも制作会社にはアニメ以外を作るノウハウが無かったりするので、例え持てたとしても持て余してしまうという問題点もある。
- クリエイティブな作品が作りが出来る
- 大勢のスポンサーの意見で作品がブレる事が無いので独自性の高い作品を作りやすい。反面、独善的な作品が生まれやすいという事でもあるが。
- 規制
- TV放送しない場合TV基準の表現規制を受ける事は無くなる。
海外資本サイトでは海外基準や言語Verによっては国による表現規制をうける事になる。 - 見ない理由になる
- 原作ファンやスタッフファンは取り込む事が出来るが、それらより圧倒的に多いであろう「なんか面白そうだし見れたらみるか」という所謂、潜在視聴者層を取りこぼしてしまう事となる。
- 近年アニメの本数増加やサブカル全体のコンテンツ増加で「3話切り」ならぬ「1話切り」…どころか「0話切り」という言葉も生まれているのが現状。
その為、わざわざ使っていないプラットフォームにお金を払わないと見れないという独占配信は真っ先に0話斬り候補となってしまう。 - お金を払わないと見れない
- 特に自分でお金をどうこうし辛い未成年ユーザーにとっては致命的である。
成人ユーザーでも1月/1000円幾らのサイトでも複数登録すればそこそこな値段になってしまう。また、1人が使える時間は増やせない為=サブスクは複数登録すればするほど損をする事になるという面もあり、でもなるべく登録するサイトは減らしたいというのが正直な所だろう。 - 話題に成り辛い
- 上記の2点の理由もあり、配信サイトを限定している=人目に触れ辛いので単純に埋もれ易い。独占解除やTV放送で改めて話題になるという事も多い。
- ただし、国内に限らなければ海外資本サイトは全世界分の視聴者がいるのでTVなどよりも人目に触れ易いという面もある
- そのサービスを使う事を半ば強制される
- UIが使い辛い・運営会社が嫌い・他との切り替えがめんどくさい etc. など様々な理由でそのプラットフォームを使いたくなくても半ば作品を人質にされた状態で使わざるえない。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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