独立リーグとは、プロスポーツリーグのうち最大組織の傘下にないリーグのこと。また、その所属チームのこともを指す。野球やサッカー、バスケットボールなどに存在するが、本稿は特にプロ野球の独立リーグについて記述する。
概要
発祥は19世紀のアメリカと言われる。北米ではMLB傘下(マイナー各組織含む)ではないベースボールリーグのこと。アメリカ全土(とカナダ)を飛び回るMLBに対し、地方の小さな街に根を下ろした地元密着度の高いリーグ運営を行っている。何らかの理由でマイナー契約を結べなかった選手が所属していたり、NPB含む海外選手がMLB挑戦の足がかりとして所属しているケースも多い。
日本ではNPB傘下ではない球団が属するリーグのことを指す。日本で最初の独立リーグは、戦後2年間だけ存在した「国民野球連盟」。1969年にはアメリカ人プロモーターの発案で、日本の1チーム含む5ヶ国6チームの多国籍独立リーグ「グローバルリーグ」が立ち上げられたが、わずか1年で頓挫している。
実質的な日本の独立リーグのはじまりは、2005年に石毛宏典によって立ち上げ られた「四国アイランドリーグ」となる。2006年には「ベースボールチャレンジリーグ(BCリーグ)」が立ち上がり、2007年にはこの2リーグによる独立リーグ王者決定戦「グランドチャンピオンシップ」が行われるようになった。
2019年現在、日本には四国を中心とする「四国アイランドリーグplus」、関東北信越を中心とする「ベースボール・チャレンジ・リーグ」、初代「関西独立リーグ」所属チームなどによる2代目「関西独立リーグ」の3つの独立リーグがある。実質的な3軍としてNPBの受け皿となったり、NPBのプロ野球チームが無い地域の人にもプロ野球に親しんでもらうなど、一定の役割を得ている。一方で運営は厳しく、構想が発表されたはいいが頓挫したり、解散消滅したり、活動休止になってしまうケースも多い。しかし、中には運営を軌道に乗せてNPBへ選手を輩出するチームも。現在は北米のように、NPBを戦力外となった選手がNPB復帰を目指すケースも多い。同様に海外選手がNPBを目指して所属するケースも増えており、そうした中にはゾーゾー・ウー、サンホ・ラシィナといったアジア、アフリカなど野球後進国の選手も見られる。
2014年にはアマチュア野球との窓口として、四国とBCの合同組織「日本独立リーグ野球機構」が発足。野球による国際交流も目指しているという。
なお、定義としては「日本女子プロ野球機構」も独立リーグに当たる。
日本の野球独立リーグ
詳細は日本の野球独立リーグ一覧の記事を参照。
活動中・活動開始予定
- 四国アイランドリーグPlus(四国、2005年-)
- ベースボール・チャレンジ・リーグ(関東・南東北、2007年-)
- ベイサイドリーグ(東関東、2022年-)
- 日本海リーグ(北陸、2023年-)
- 関西独立リーグ(2代目)(関西、2014年-)
- 北海道ベースボールリーグ(北海道、2020年-)
- 北海道フロンティアリーグ(北海道、2022年-)
- 九州アジアリーグ(九州、2021年-)
終了
- 国民野球連盟(1947年)
- グローバルリーグ(1969年)
- マスターズリーグ(2001年-2009年)
- 関西独立リーグ(初代)(2009年-2013年)
- ジャパン・フューチャーベースボールリーグ(2010年)
関連動画
関連商品
関連項目
- プロ野球
- 日本の野球独立リーグ一覧
- 四国アイランドリーグplus
- ベースボール・チャレンジ・リーグ
- 関西独立リーグ
- 日本女子プロ野球機構
- 角中勝也(高知FD→千葉ロッテ) 独立リーグ出身者初のNPBタイトルホルダー
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