猫の恩返しとは、2002年7月に公開されたスタジオジブリ製作の長編アニメ映画。
概要
テーマは「今を生きることの素晴らしさ、大切さ」。
7年前(1995年)に公開されたジブリ作品の「耳をすませば」の主人公、月島雫が大人になって書いた小説作品という設定がある。それ故、耳をすませばにも登場したバロンも登場する。
また、耳をすませばに比べて柊あおいの原作漫画の絵柄に近く、あまりジブリっぽい作画ではないのも特徴。猫耳など他のジブリ作品とは一線を引いたコミカルなシーンが多い。
監督・キャスト
森田宏幸のアニメ初監督作品。
脚本は、後にアニメ「けいおん!」「けいおん!!」のシリーズ構成を務めた吉田玲子。
音楽は、耳をすませばから引き続き、野見祐二が担当した。
後に、森田宏幸と野見祐二はアニメ版「ぼくらの」で再びタッグを組んでいる。
なお、ジブリにて宮崎・高畑両氏以外の人物が監督を務めるのは1995年の「耳をすませば」以来7年ぶり。
主人公、吉岡ハルの声は女優の池脇千鶴が務めた。
その他にも「耳をすませば」で主人公の雫役を務めた本名陽子もハルの同級生役で登場する。
主題歌:つじあやの「風になる」。
映画本編で流れるのは、アコースティックバージョンであり、一般によく耳にするアレンジと若干異なる。
あらすじ
詳細はWikipediaを参考に。
普通の女子高生、吉岡ハルはある日トラックに轢かれそうになった青い猫を助ける。その青い猫は二足歩行をし人の言葉で礼を述べて立ち去った。その青い猫こそ猫の国の王子ルーンだった。そこからハルと猫たちの奇妙な物語が始まった。
反響
結果としては前年度の「千と千尋の神隠し」が現在まで、ジブリの歴代興行成績トップとなったため影が薄くなった点は否めない。
しかし、宮崎駿監督作品以外のジブリ作品では興行成績第2位(1位はなぜかゲド戦記)であり、総合的に見ても第6位であり「紅の豚」(第7位)より上である。
良い意味で、近年のジブリ特有の説教臭さや、濃すぎるメッセージ性がなく、純粋に冒険劇として楽しめるため、今でも高い人気を誇る。
関連動画
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関連項目
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