猿渡哲也とは、漫画家である。
概要
本宮ひろ志や平松伸二のアシスタントを務め、1981年、第21回手塚賞準入選。翌1982年に「海の戦士」で連載デビューした。
1993年より「週刊ヤングジャンプ」で連載された格闘漫画「高校鉄拳伝タフ」は長期連載となり、続編として「TOUGH」や、現在「週刊プレイボーイ」にて連載中の「TOUGH外伝 龍を継ぐ男」などが執筆されシリーズ化している。氏の代表作とも言える作品である。
「タフ」シリーズ以外にも、「あばれブン屋」「力王 RIKI-OH」「ドッグ・ソルジャー」「傷だらけの仁清」「ロックアップ」など多岐に渡る作品を執筆しており、一部はアニメや実写ドラマなど映像化もされているベテラン漫画家である。
一方で独特の作風(後述)から屈指のネタ漫画家としても有名で、5chやふたば等一部のインターネット・コミュニティー上では「猿先生」と呼ばれ愚弄され愛されている。
作風
特にバイオレンスな描写(初期作品で顕著)や格闘シーンに関しては圧巻の一言で、地味な絵面になりやすい関節技主体で漫画が描ける(『鉄拳伝』)事からもその実力が伺える。
それでいて原稿を落とした事が(確認できる限りでは)一回も無く、60歳を超えた今でもほぼ休載せず週間連載で作品を描き続けている。尚、本人曰く残酷な描写は苦手。
その一方、ストーリーに関しては良く言えば勢い任せ、悪く言えば適当な面が目立つ。
- 主要キャラが突然消える(通称猿空間送り)
- 平気でキャラクターを使い捨てる(重要そうなキャラがあっさり負けて以降出てこない)
- 主人公の父親が二転三転(TOUGH)
- 元ラスボスがポッと出のキャラに惨敗(同上)
- 主人公射殺ENDを二回も描く
…等々、挙げていったらキリがない。
更に、独特すぎるセリフ回し(き…鬼龍が廊下を練り歩いてる!!)や、氏の作品全体に見られる様式美も含めてネタにされやすく、そこに惹かれた熱心なファン(通称:マネモブ。猿渡作品で頻発する、目に生気の感じられないモブが由来)が日々猿作品を愛読し、猿先生及び猿作品への異常猿愛者敬愛ゆえに日々愚弄し続けている。皆で愚弄愛読するから尊いんだ、絆が深まるんだ。
猿渡漫画の様式美(灘神影流wikiより引用・改変)
- えっ
- なにっ
- なっ…なんだあっ
- しゃあっ!
- ボボボッ
- パンパンパン
- う あ あ あ あ あ(PC書き文字)
- てへっ
- カタカナ単語に中黒(ダーク・ファイト、ハイパー・バトル)
- 見えないくらい小さな書き文字(ニーッ ニコニコ チリチリ カチン)
- 有名人・格闘家の似顔絵キャラ
- を非常に悪い扱いで描く
- ヤクザ
- サイボーグ
- ロボット
- メスブタ
- 淫売の息子
- 逆上して速攻で銃を抜く下っぱチンピラ(セリフはほぼ確実に「なんだー貴様ー!」)
- マネキンモブ護衛チンピラの拳銃は、ほぼガバメント
- 裏社会の大物
- キャラ使い捨て
- 正確なデッサンと高い画力に支えられた緻密な絵
- まったく生気を感じられないマネキンのようなモブキャラ達
- 超ド派手な試し割りでとんでもない実力を誇示する新キャラ
- いざ戦ってみると急に弱体化
- 強敵に悲しい過去
- どんな作品でも毎回毎回サド看守に拷問される刑務所編挿入
- そこはかとなく漂う仏教系カルトの匂い
- ちょくちょく挟まる芸術方面のうんちく
- たびたび入るグロ描写
- うぎゃああああーーー!(血しぶき文字、PC文字の台頭により最近は見られない)
- 異様に簡単に剥がれる顔面の皮膚
- 突然失踪するキャラ、出現したり消えたりする謎の傷(尊鷹の全身や鬼龍の手術痕など)
- 好きで好きでたまんないから…ぶん殴った
- 険しい自然の奥に、○○流派の武術寺
- 新キャラ登場シーンは上半身裸マッチョ&目がキュピーン
- いつもぽっと出のキャラが自分は何をやっててどんなクズ野郎かを語りながら出てきてはすぐに掃除されていく
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関連リンク
関連項目
- 平松伸二(師匠)
- 大武政夫(元アシスタント)
- 力王
- 高校鉄拳伝タフ
- TOUGH
- TOUGH 龍を継ぐ男
- 傷だらけの仁清
- ジャングルキング
- SOUL(猿渡哲也)
- Rūnin
- ロックアップ
- DOKURO -毒狼-
- GOKUSAI
- 猿空間
- 漫画家の一覧
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