概要
1976年から「月刊プリンセス」で2021年現在も連載されている、古代エジプトを舞台とした漫画である。ちなみに作者の細川智栄子は1935年生まれであり、芙~みんは5歳下の妹であるという。「ガラスの仮面」と並んで40年続く超長期連載漫画である。
主人公のキャロル・リードはエジプト考古学を学ぶ16歳のアメリカ人の少女。ある日、若くして暗殺された少年王メンフィスの墓を墓荒らし暴いてしまう。その結果、メンフィスの姉アイシスの呪いにより3000年前のエジプトに飛ばされてしまう。容姿のもの珍しさと20世紀の知識から崇められるようになり、また暗殺から救ったメンフィスとも恋仲になっていくが、キャロルの抹殺や強奪を狙う一派やヒッタイトなど外国の王族の思惑が二人に立ちふさがる。
備考
- メンフィスは古代エジプトに実在した都市の名前でもある。下エジプトの中心地でしばしば都も置かれたが古代エジプトが滅亡すると放棄され、現在は人口0人である。(もっとも近い町はミート・ラヒーナ)
- 3000年前はエジプトは第3中間期、第21王朝と第22王朝のあたりである。第21王朝の頃には上エジプトにはアメン神官団が勝手に立てた政権が半独立国として存在しており、この時代の建造物が明らかに第20王朝の頃に比べてしょぼくなっているので、古代エジプトの衰退がはじまっていたことがわかっている。第22王朝はリビュア人の子孫がファラオになっており、シェションク1世はエジプトを再統一し、イスラエルを攻撃したことで旧約聖書にも記述が見えるなど一時的に勢力が盛り返すが、末期には分家やヌビア人、アメン神官団の勢力などによって再び分裂して混乱してしまい、第22王朝も滅んでいった。都はいずれもタニスに置かれた。
- つまりメンフィスから見てアテムや「碧いホルスの瞳」のハトシェプスト、ラムセス2世などは先輩だがクレオパトラ7世は後輩である。まぁとにかく古い時代ってことだよ
- 2016年にはミュージカル化もされている。
- その知名度や、絵柄が現代から見たら特徴的な事から、パロディにも使われることが多い。
- 少女漫画でありながら男性ファンがいる、またそう公言しても恥ずかしくない漫画でもある。
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関連項目
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