理牌(リーパイ)とは、配牌(ハイパイ)の後に自牌を並び替える事である。
概要
配牌直後は牌がめちゃくちゃ(文字が上下逆だったり順番がバラバラだったり)なのでそれを正しくする行為である。例えば下のようなケースである。
上が理牌前であるが、上級者ならともかく、初心者であれば聴牌かどうかすら一瞬で判断するのは難しいだろうし、仮に聴牌でツモったと分かっても直ぐに「タンヤオ、平和、一盃口」と判断出来るだろうか?
萬子、筒子、索子、字牌の順に並べる人もいれば、字牌、萬子、索子、筒子の順に並べる人もいるなど、理牌の順序については特に決められているわけではなく、自分及び和了した際に手牌を晒した時に他のプレイヤーが分かりやすければ問題は無い。一般的には、数牌を小さい順に並べたり、特に初心者や中級者であれば逆さまの牌を直したりすることが多い。
上級者ともなれば配牌されたまま(理牌せずに)プレイを行う人もいるが、これはあまり推奨できない。というのも、14枚の牌で役を作るということから、よほど分かりやすい手牌であれば別だが、そうでなければ、今聴牌なのかどうなのか、何待ちか、という情報すら曖昧になってしまって、待ち牌を見逃したり、聴牌ではないのにロンを宣言したりする可能性がある。
また、先述の通り、手牌を晒した際に他のプレイヤーに手役を一目瞭然とするのもマナーとして要求される。そのため、ロンやツモを宣言してから理牌するのではなく、予め理牌しておく、ということが重要である(リーチを宣言してから理牌すると不正行為を疑われかねない)。
但し、理牌において欠点があり、これは麻雀に限った話ではないが、打牌を行う際にどの辺りから牌を打ったか、ということで相手に情報を与えてしまうこともある。例えば、常に萬子→筒子→索子→字牌の順に理牌をするプレイヤーが、右端から筒子や索子を打ち出したとすれば、そのプレイヤーの手牌には必然的に字牌がないことが分かるし、それが仮にだった場合には萬子の染め手が出来ているのではないかと疑われかねない。
しかし、これは理牌を毎回順序を変えて行うことによって防ぐことが可能であるから、自分の中で気をつければ某麻雀漫画のビギナーズラック持ちのド素人のように声を出さなければ情報を与えることはあまりないだろう。間違っても「手出しの位置で手牌を推測されたくないから理牌は行わない」というのは、ミスを誘発するし、何よりマナー違反である。
麻雀ゲームの場合だと、理牌は自動で行われるものが多いが、雀龍門などのように、理牌を手動で行う事が可能なゲームも存在する。また、理牌が自動で行われる場合であっても手出しの位置はランダムで表示されたり、ツモ切りと手出しの区別しか出来なかったりと、理牌していることで情報を与えてしまうことはまずない。
もっとも、出来の悪い麻雀ゲームだと、強制理牌のくせに手出しの場所が筒抜けになってしまう場合もあったりする。
実演
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おなじみのAAであるが、理牌を正しくしていれば、これが四暗刻であることはすぐ分かる。
理牌をしっかりとしていないとこのように役の読み違えをする可能性もある。
関連項目
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