環境音とは、環境、つまり自分の周りの空間から聞こえてくる音を表す言葉である。
ニコニコ動画では環境音を録音・再現した動画が投稿されており、作業用BGMやASMRの1ジャンルとして扱われている。
他にもドラマ・映画・アニメなどのメディア業界では音響用語としても扱われる。
当記事ではそれぞれを項目ごとに分けて説明する。
概要
ニコニコ動画のタグでの扱い
人気がある環境音の動画は川の流れや雨音など、水が関係するもの。他には、暖炉の焚き火の音や森の音など、心が安らぐ音が多い。
現在このタグの登録された動画の数は430件ほど。しかし登録数としては「自然音」のほうが多く、2018年10月時点で1000件を超えているため、そちらが使われることが多い。
ただし、自然でない環境の音(店の雑音、駅の雑踏など)も環境音には含まれている。
今のところカテゴリタグとしては「自然」、タグは「作業用BGM」が多いが、ASMRとされることも多い。カテゴリタグ「ASMR」の設置後はASMRに投稿されるようになると思われる。
音響用語としての扱い
ドラマやアニメ、映画などといった創作物では環境音(=Ambience、アンビエンス)の質がその作品の質を左右するといっても過言ではない。
例えば、アニメの場合は元々画に音は入っておらず、一番初期の段階では動く画が入っているだけである。音響効果(サウンドデザイナー)という専門職はこの無音状態に効果音、環境音(アンビエンス)、音楽(≒劇伴)を付けており、無の状態から雰囲気を作り出さなければならない。
そのため、例えば昼休みの学校の屋内であればガヤと呼ばれるざわざわと話している様子、教室の空気の音、外から聞こえる遊んでいる声、足音、衣擦れなど拘れば果てしない音数をつけ、聞こえる向き(パン)、残響音の多さ(リバーブ感)を調節することを音響効果は求められる。
ドラマやバライティ番組などに至っても実は後付けでガヤや笑い声を差し込むことが多く、バラエティー番組に至っては笑っている声をよく耳を澄ましてみると他の番組と同じ音声だったりする。
このように環境音は音の関わる作品ではとても重要な要素の1つであるとされている。
関連動画
関連項目
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