生存バイアス(Survivorship bias)とは、生存した物のみを基準とすることで誤った判断を行ってしまうことである。生存者バイアスなどとも言われる。
※言葉の響きが似ている正常性バイアスとは全く別の概念なので注意。詳しくは左記リンク先の記事を参照。
概要
ある特定の出来事や手段などを評価する際に、経過と共に発生する少なくない脱落・淘汰などをした存在を考慮することなく、最終的に生き残った一部のみをもって判断してしまうことを指す。
例えば、特別厳しい教育方法に対してそれをくぐり抜けた一部の成功者の非常に強い支持のみをもってその教育方法の正しさを主張する場面などが挙げられ、この場合あまりの厳しさに脱落していった大多数の層が無視されていることになる。脱落者は文字通り脱落済みであるため死人に口なしとして主張を行う事が無いということである。
その他には特に一昔前の文化流行などへの印象にも現れることがあり、時を越えて現代にまで「生き残っている」数々の著名な作品などの影には、大勢の記憶には残ることが叶わなかった大量の作品が存在していることが考慮されずに「あの頃は素晴らしかった」などと極端に判断がされてしまう場合がある。
この様な誤った判断をしないために、情報分析などを行う際には常にバイアスの存在を意識し、目立つ成功例以外に対して広く目を向けていく必要があると言える。
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