概要
漫画家「田亀源五郎」氏による、ギリシア神話の「ミノタウロス(ミーノータウロス)」の討伐譚を元にした男性同性愛者向けエロ漫画。15ページの短編である。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/tagagen/status/245500619908075520
本来の神話においてはクレタ島の怪物ミノタウロスを倒して自国アテナイに帰国したはずの英雄「テセウス」だが、本作ではクレタの王「ミノス」の罠により地下に落とされて牛頭人身の怪物ミノタウロスに捕らえられてしまう。哀れテセウスは、ミノタウロスに食い殺されてしまう……かと思いきや……。
2010年10月発売の男性同性愛者向けアダルトコミックアンソロジー『肉体VOL.17 極!!雄っぱい』に向けて執筆されたもので、アンソロジーの統一テーマ「雄っぱい」(「おっぱい」と読む)のイメージから着想を得てプロットが制作されたのだという。
田亀源五郎氏自身はそんな本作を「異色作かつ自信作」と位置付けている[1]。しかし制作中には「牛を描いた経験が少ないのでミノタウロスを上手く描けない」という苦労もあったとのこと。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/tagagen/status/17177372662
また、2015年には『Cretian Cow』とのタイトルで英訳版がアメリカ合衆国の「Massive Goods」レーベルより発売されている。日本からの通販も可能とのことであり、上記『肉体VOL.17 極!!雄っぱい』も『筋肉奇譚』も新品購入が困難な2020年現在では、こちらを購入するのも選択肢だろう。古代ギリシア壺絵風の表紙も印象的だ。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/tagagen/status/599130247183765504
田亀源五郎氏は、主に男性同性愛者向けエロ漫画/イラストの分野で活躍するアーティストとして元々有名であったが、2014年から2017年にかけて連載したエロ漫画ではない一般漫画『弟の夫』がドラマ化されたり国内外の多数の漫画賞を受賞したりしたことで知名度が更に上がった。そのため、その田亀源五郎氏が「異色作にして自信作」と位置付ける本作の知名度もそれにつれて上がった感がある。
また最終ページのクライマックスシーンの画像のみ切り取ったものが、ちょっとした衝撃画像としてインターネット上に出回っている。そのためか、このシーンに登場する台詞「産め!神の子を!」が、この『クレタの牝牛』という作品自体の読者の枠を超えて知られてしまっている節もある。
しかし田亀源五郎氏はそういった風潮について「掲載アンソロからのスキャン画像がフルページコンプでネットに出回って、フリー画像素材かネタ画像みたいに散々いじられているわけで。作家が作品を世に出す苦労なんて、ぜんぜん報われていません (−ω−)y─┛」とTwitterにて記したことがあり、嘆いているようである。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/tagagen/status/965514678532153344
関連リンク
- ちょっと宣伝、ミノタウロス×ヒゲマッチョマンガ描きました | 田亀源五郎's Blog
- 『クレタの牝牛(英語版)』米Massive Goodsより発売 | 田亀源五郎's Blog
- Cretian Cow by Gengoroh Tagame – massive-goods
- クレタの牝牛(漫画) - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 5
- 0pt