田中(Fate)単語

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タナカサン

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「あなたは誰ですか？」
「あなたは何をする人ですか？」

田中（Fate）とは、「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」に登場する謎の女である。何一つとして、間違ったことは言っていない。

声：福圓美里

概要

「ドライ!!」にて、美遊の世界へと足を踏み入れたイリヤが一番最初に出会った人物。外見から察するに、おそらくは十代半ばほど（少なくともイリヤよりは年上か）の少女で、敬語を用いる。

イリヤと出会う直前までの記憶がほとんど喪失している、という極めて重篤な状態でありながら、天真爛漫かつ純真無垢な性格の持ち主。そんな実質的に無害な人物でありながらも、ただ一つだけ記憶している「エインズワースを滅ぼす」という目的のためならば、己の命を差し出すことすら厭わない悲愴な覚悟の持ち主でもある。

……とまあ、こんな風に書けば極めてシリアスな背景の持ち主のように思われる（実際そうなのだが）。だがしかし、その実態はアホの子である。

アホの子である。

大事なことなn（ry

そもそも、真冬同然の気候であるにもかかわらず、着ている服が体操服+ブルマという非常識もいいところなもの。これには、ベアトリスですらドン引きしている。当然ながら「田中」という名前も本名などではなく、その体操服に縫い付けられているゼッケンに書かれている「田中」という名前から拝借したもので、以降は田中さんと呼ばれるようになる。なので、彼女の名前は中田でもなければ、ましてや山田でもない。

以下は、そんな彼女の天然言動の数々。

どんな状態であれ、自身の状態を表す言葉は基本的に擬音語で表現。その代表が、痛覚やラーメンという名の激辛麻婆豆腐に用いる「ずんがずんが」。
基本的に、難しい話や込み入った話になるとおねむに。
諸々の事情で動けなくなってしまっているエリカをお子ちゃま扱い。一輪車に乗って颯爽と（笑）登場してきた人に言われたくはありません。
↑結果、エリカから言葉の刃という名の反撃を被り、その挙句の果てには彼女に噛み付く、という暴挙に出る。そうして悲劇（泣）が訪れるのだが、それはここでは言わぬが花でしょう・・・・
↑しかも、反省の色なし。
拠点を衛宮邸へ移すことになったが、その存在を忘れられてしまい、一人校舎に置いていかれそうになってしまう。
ようやく記憶が戻った彼女の口から語られる真実。それは・・・・！
「地球のぐるぐるがなんかおかしくなって」
「季節とかかんきょーとかいろいろヘンになって」
「とにかくなんだか地球がヤバいです！！！」
はい。もう知ってます。
基本的に、体操服以外着たがらない。しかも着せたら着せたで泣きじゃくる。たとえそれがとても可愛らしい女の子らしい服装であっても。

……とまあ、こんな感じで清々しいまでに大きな子供全開である。それもそのはず。彼女のコンセプトは「異世界やらに飛ばされる系のストーリーでは、たいていは案内役のキャラが登場なわけだけど、まったく案内してくれない案内役（まひろちゃん談）」とのこと。案内してくれないっていうか、案内出来てないよね。おまけに、中の人が福圓女史なのも、作者の指名によるもの。曰く、「だめだこいつ頼りにならねぇ感を出しつつ、かわいい素朴さがある声」だという。

※演じる福圓さんは、キチンと頼りになる役もこなしていらっしゃいます。なので何卒、誤解のなきように。

ともあれ、下手すればYA-KU-TA-TA-ZUと思われそうだが、決してそんなことはない。少なくとも、「ドライ！！」が開始してからは殺伐とした展開ばかりが続くなかにあって、彼女の存在は間違いなく癒しである。また精神的に圧迫されることの多いイリヤを立ち直らせる場面も見受けられる。それは、その素直さ故に口から出てくる言葉であったり、意味不明+根拠不明な自信であったり。ともあれ、彼女がイリヤの精神的な支えになっていることは間違いないだろう。

ちなみにエインズワース打倒後のことは一切考えておらず、そのことに気付いた際には凄まじいまでの変顔を披露した。その後、以前に子ギルが出してくれた温泉が気に入ったため、ひとまずは秘湯巡りの旅に出ることに決めたそうだ。

謎の女、田中さん

さて、記憶喪失というシリアスな背景を台無しにしかねないほどのおバカ発言&珍行動のオンパレードによって忘れ去られそうだが、彼女が本作の鍵を握る重要人物であることは言うまでもない。現に、彼女に関する謎がほとんど解明されないまま話が進行しているからだ。

以下は、その主な謎の数々。

致死レベルの攻撃を受けても平然としていられる異常な耐久力と回復力。
エインズワースを敵と見なしているにも関わらず、その手先であるアンジェリカやベアトリスたちドールズはその範疇ではない。
エインズワースの当主・ダリウスが発動した絶対突破不可能な謎の宝具をいとも容易く破壊する。
断片的ではあるものの、「贋作屋（カウンターフェイカー）」というエインズワースにとって忌むべき呼び名やダリウスの正体についてなど、彼らに関する知識を有している。
常人では決して発することなどありえない超高熱を体から発する。
自身の腕を分離できるばかりか、禍々しい翼のような長剣へと変化させたそれを、自身のいる校舎から遠く離れた戦場へと投げ飛ばす。その威力は一撃で黒化英霊たちの群れを粉砕し、そして泥を生み出していた謎の立方体を斬り裂くほど。
そんな彼女の力を、ジュリアンやエリカは贋作を断罪する『火の矢』と呼び、特にエリカはその力に恐れを抱いている様子を見せる。
ちなみにその分離した腕は田中さんの意思によって動く。でも動いているところは若干キモい。もちろんすぐにくっつく。

その素性は無論のこと、エインズワースへの敵意の源や常人離れしすぎているデタラメな能力など、何一つとして明らかになっていない。またエリカも物語のキーパーソンであると同時に、田中さんと同等の謎を孕んでいることを考えると、出会った当初の低レベルかつ低次元な小競り合いも全く違った意味合いを帯びてくることとなる（少なくとも、この時点では彼女がエインズワース側の人間であることはまだ明らかになっていなかった）。彼女の正体に関しては実に多くの推測がなされているが、物語が最終局面へと至っているため、その答えが明らかとなる日も近い。