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田中広輔(たなか こうすけ、1989年7月3日-)とは、神奈川県厚木市出身のプロ野球選手(遊撃手)である。現在は広島東洋カープに所属。
横浜DeNAベイスターズに所属する田中俊太は実弟。
経歴
広島東洋カープ #2 | |
---|---|
田中広輔 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県厚木市 |
生年月日 | 1989年7月3日 |
身長 体重 |
171cm 84kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投左打 |
守備位置 | 遊撃手 |
プロ入り | 2013年ドラフト3位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2017年 |
プロ野球選手テンプレート |
小学1年生からソフトボールを始め、中学からはボーイズリーグの相模原ホワイトイーグルスでプレー。東海大相模高校に進学すると、1年春からベンチ入りし、2年春には甲子園出場を果たした。高校通算38本塁打などプロからも注目されたが、志願届けは出さなかった。東海大学に進学すると1年春からリーグ戦出場。大学4年間で7シーズンのリーグ優勝を経験した。
大学卒業後はJR東日本に入社し、1年目から遊撃手のレギュラーを獲得すると、都市対抗野球大会で若獅子賞を受賞し、大会優秀選手に選出された。社会人野球日本選手権でも大会優秀選手を獲得。アジア野球選手権日本代表にも選ばれ、優勝に貢献し、大会最優秀守備選手賞を獲得。この年の社会人ベストナインにも遊撃手部門で選出されている。
2013年のドラフト会議にて、広島東洋カープから3位指名を受けて入団。背番号は前年まで丸佳浩がつけていた63。
広島時代
2014年オープン戦では長打率.667と好調。開幕一軍に名を連ねた。
2015年は141試合の出場でリーグ最多の9三塁打を記録した。一方でリーグワーストの22失策を喫し、守備に課題を残した。オールスターゲームにも出場し、特別賞を受賞した。オフに背番号を2に変更した。
2016年は1番遊撃手として開幕を迎え、カープ史上3人目の全試合フルイニング出場を達成し、25年ぶりの優勝に貢献。クライマックスシリーズファイナルステージでは10安打、1本塁打、4打点の活躍でMVPを獲得した。
2017年はWBC日本代表に選出される。レギュラーシーズンでは1番遊撃手に定着し、全試合に出場。前年と比べ、安打数と打点が伸びた。
2018年、3年連続で全試合全イニングに出場。打率.262、10本塁打、60打点、32盗塁だった。
2019年は開幕から深刻な打撃不振に陥り、6月20日の千葉ロッテマリーンズ戦でスタメンを外れると、6月21日のロッテ戦では出場なしに終わり、連続フルイニング出場は635試合、連続出場は636試合で途切れた。8月下旬に登録抹消され右膝半月板の手術を受けることになり、97試合の出場で打率.193、3本塁打、27打点、8盗塁に終わった。
2020年は打撃が復調し、遊撃レギュラーの座を奪回。9月半ばまでは主に8番を打っていたが、9月下旬以降は主に2番で起用された。112試合で打率.251、8本塁打、39打点、8盗塁。シーズン中に国内FA権を取得したためオフの動向が注目されたが、行使せず2年契約で残留した。
2021年は開幕をスタメンで迎えたが、打撃の状態は上向かず、後半戦は小園海斗にレギュラーを奪われ、自己最少の81試合の出場に留まった。オフにはフェニックスリーグに参加した。
2022年は41試合の出場で打率.200、1打点に留まった。
プレースタイル
積極的な走塁と、社会人時代に幾つもの賞に輝いた堅実な守備が魅力。内野ならどこでも器用にこなすが、2015年以降は遊撃手に固定されている。
人物・エピソード
- 相模原ホワイトイーグルスの先輩には、近藤一樹や伊藤剛がいる。
- 高校・大学時代の同期に菅野智之がおり、プロ候補として脚光をあびる菅野と比較されて「苦労人」などと表現される。
- 4歳歳下の弟の田中俊太(男3人女2人の5人兄弟で、広輔が長男、俊太は三男)も東海大相模高校→東海大から社会人を経てプロ入りと、よく似た経歴。右投げ左打ちの内野手というのも同じ。ちなみに弟の方が背が高い。
- 2007年の神奈川県大会決勝戦の東海大相模高対桐光学園高の試合におけるクロスプレーで、田中広輔がスライディングした際にスパイクの歯を故意に相手捕手に向けていたのではないか、と議論が巻き起こった。一方で「捕手がベースを覆っていたのだから仕方がない正当なプレー」、「負傷した相手に対して気遣いがないのがおかしい」などの意見もあった。
- プロ入りするに至って、バットのグリップを1mm太く改良。直後の練習試合では本塁打を放つなど、爆発力のある打撃を見せつけた。
- 2015年9月12日の阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で左中間を越えるホームランを放ったが、審判のビデオ判定で三塁打とされ、後日にホームランの誤審と認定されたが、記録の訂正にまでは至らなかった。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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広島 | 応援歌のピコカキコ一覧#1259 | 13376 | ![]() |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2014年 | 広島 | 110 | 333 | 295 | 44 | 86 | 11 | 2 | 9 | 34 | 10 | 5 | 5 | 24 | 4 | 68 | 6 | .292 | .348 |
2015年 | 141 | 590 | 543 | 61 | 149 | 33 | 9 | 8 | 45 | 6 | 5 | 1 | 34 | 7 | 105 | 8 | .274 | .325 | |
2016年 | 143 | 679 | 581 | 102 | 154 | 17 | 3 | 13 | 39 | 28 | 3 | 1 | 77 | 17 | 119 | 1 | .265 | .367 | |
2017年 | 143 | 679 | 565 | 105 | 164 | 32 | 5 | 8 | 60 | 35 | 6 | 4 | 89 | 15 | 120 | 5 | .290 | .398 | |
2018年 | 143 | 675 | 572 | 92 | 150 | 19 | 10 | 10 | 60 | 32 | 6 | 5 | 75 | 17 | 118 | 6 | .262 | .362 | |
2019年 | 97 | 355 | 311 | 33 | 60 | 13 | 0 | 3 | 27 | 8 | 4 | 6 | 32 | 2 | 89 | 4 | .193 | .268 | |
2020年 | 112 | 454 | 378 | 51 | 95 | 11 | 5 | 8 | 39 | 8 | 12 | 4 | 55 | 5 | 86 | 1 | .251 | .351 | |
2021年 | 81 | 160 | 136 | 12 | 28 | 4 | 0 | 2 | 8 | 1 | 4 | 0 | 18 | 2 | 23 | 0 | .206 | .308 | |
2022年 | 41 | 45 | 40 | 2 | 8 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 14 | 0 | .200 | .267 | |
NPB:9年 | 1011 | 3970 | 3421 | 502 | 894 | 141 | 35 | 61 | 313 | 128 | 45 | 27 | 407 | 70 | 742 | 31 | .261 | .349 |
国際大会での打撃成績
年度 | 代表 | 大会 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
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2017年 | 日本 | WBC | 3 | 9 | 8 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | .250 | .333 |
年度別守備成績
年度 | 球団 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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2014年 | 広島 | 二塁手 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
三塁手 | 39 | 11 | 73 | 1 | 10 | .988 | ||
遊撃手 | 60 | 82 | 141 | 7 | 30 | .970 | ||
2015年 | 141 | 212 | 476 | 22 | 79 | .969 | ||
2016年 | 143 | 224 | 467 | 18 | 97 | .975 | ||
2017年 | 143 | 207 | 467 | 16 | 91 | .977 | ||
2018年 | 143 | 194 | 449 | 7 | 87 | .989 | ||
2019年 | 96 | 116 | 241 | 9 | 52 | .975 | ||
2020年 | 112 | 165 | 287 | 12 | 62 | .974 | ||
2021年 | 42 | 40 | 81 | 4 | 14 | .968 | ||
三塁手 | 21 | 2 | 8 | 1 | 0 | .909 | ||
2022年 | 三塁手 | 33 | 13 | 12 | 1 | 1 | .962 | |
遊撃手 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | ||
通算 | 二塁手 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
三塁手 | 93 | 26 | 93 | 3 | 11 | .975 | ||
遊撃手 | 882 | 1240 | 2610 | 95 | 512 | .976 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | ||
---|---|---|
盗塁王 | 1回 | 2017年 |
最高出塁率 | 1回 | 2017年 |
表彰 | ||
クライマックスシリーズMVP | 1回 | 2016年 |
ベストナイン | 1回 | 2017年 |
ゴールデングラブ賞 | 1回 | 2018年 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 3回 | 2015年、2017年-2018年 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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