田中慎弥(たなか しんや、1972年11月29日 - )とは、日本の小説家である。山口県下関市出身。
経歴
- 高校卒業後、大学入試に失敗し、10年以上をニートとして引きこもって過ごす。
- 2005年:「冷たい水の羊」で第37回新潮新人賞を受賞しデビュー。
- 2007年:「図書準備室」で第136回芥川賞候補。
- 2008年:「切れた鎖」で第138回芥川賞候補。
- 2008年:「蛹」で第34回川端康成文学賞受賞(当時、史上最年少受賞)。
- 2008年:『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞受賞。
- 2009年:「神様のいない日本シリーズ」で第140回芥川賞候補。
- 2011年:「第三紀層の魚」で第144回芥川賞候補。
- 2012年:「共喰い」で第146回芥川賞受賞。
- 2012年:『夜蜘蛛』で第29回織田作之助賞候補。
- 2013年:『燃える家』で第30回織田作之助賞候補。
- 2019年:『ひよこ太陽』で第47回泉鏡花文学賞受賞。
作品リスト
小説(刊行順)
- 図書準備室 (2007年、新潮社→2012年、新潮文庫)
- 切れた鎖 (2008年、新潮社→2010年、新潮文庫)
- 神様のいない日本シリーズ (2008年、文藝春秋→2012年、文春文庫)
- 犬と鴉 (2009年、講談社→2013年、講談社文庫)
- 実験 (2010年、新潮社→2013年、新潮文庫)
- 共喰い (2012年、集英社→2013年、集英社文庫)
- 田中慎弥の掌劇場 (2012年、毎日新聞社→2015年、集英社文庫)
- 夜蜘蛛 (2012年、文藝春秋→2015年、文春文庫)
- 燃える家 (2013年、講談社)
- 宰相A (2015年、新潮社→2017年、新潮文庫)
- 炎と苗木 田中慎弥の掌劇場 (2016年、毎日新聞出版)
- 美しい国への旅 (2017年、集英社)
- ひよこ太陽 (2019年、新潮社)
- 地に這うものの記録 (2020年、文藝春秋)
- 完全犯罪の恋 (2020年、講談社→2022年、講談社文庫)
- 流れる島と海の怪物 (2023年、集英社)
エッセイ・その他
発言と石原慎太郎との関係
確か、シャーリー・マクレーンだったと思いますが、何度もアカデミー賞の候補になって、最後にもらったときに、『私がもらって当然だと思う』って言ってたそうですが、まぁだいたいそういう感じです。
4回も落っことされた後ですから、ここらで断ってやるのが礼儀といえば礼儀ですが、私は礼儀を知らないので。もし断ったって聞いて、気の小さい選考委員が倒れたりなんかしたら都政が混乱しますんで、都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる、です。とっとと終わりましょうよ。
と発言したことがニコニコ生放送で中継され、選考委員であった石原慎太郎がこの回の選考会途中に激怒して途中退席、そのまま選考委員を退任したこともあってマスコミに大きく取り上げられ、一躍有名になった。
このため受賞当時は石原慎太郎との対立構造が煽られたが、実際のところ田中の受賞作である「共喰い」のことは石原慎太郎もある程度評価しており、石原が激怒したのはもう片方の受賞作である円城塔の「道化師の蝶」に対してである。
関連動画
関連項目
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