田丸昇(たまるのぼる)とは、将棋棋士である。棋士番号109。佐瀬勇次名誉九段門下。長野県出身。
段位は九段だが、これはフリークラス規定によって得たものである(史上初のケース)。
弟子に櫛田陽一、井出隼平などがいる。また、女流棋士の谷川治恵と婚姻関係を持っていたこともある。
概要
一般棋戦優勝はないが、タイトル挑戦決定戦に進んだことがある。しかし、その時の相手が巨人大山康晴であり、氏の史上最高齢タイトル挑戦を許してしまった(66歳での挑戦)。一方で、順位戦ではそこそこ活躍しており、A級を1期だけ経験している。また、B級1組で47歳まで16期居続けたため、ファンの間ではA級の番人とも呼ばれていた。
30代から白髪頭が目立つようになり、その軟らかな髪質がタテガミのように見えたことからライオン丸というあだ名が付けられている。
棋界の生き字引
文筆に長けており、プロ入り7年目で出版物を刊行、その後終盤の戦術書を中心に数多くの書籍を上梓した。その実績を買われ、日本将棋連盟の出版担当理事、将棋世界の編集長を務めたことがある。また、ブログをずっと公開し続けており、明白な筆致で一定の人気を得ている。
このような経歴を持っているため、かなり棋界の内外の事情に詳しく、棋界の生き字引のような存在である。ニコ生に解説として呼ばれたときには、視聴者を楽しませようと、そんな知識を生かしたカルトクイズをよく出題していた。
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