甲府駅 | |
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こうふ - Kōfu | |
基本情報 | |
所在地 | 山梨県甲府市丸の内一丁目1-8 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道 東海旅客鉄道 |
所属路線 | ■ 中央東線 CC 身延線 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面5線 |
乗車人員 | 11,890人/日 (2022年度) |
開業年月日 | 1903年6月11日 |
備考 | |
駅テンプレート |
甲 府 | ||||||||
こうふ | ||||||||
竜王 | 酒折 | |||||||
Ryūō | Kōfu | Sakaori |
甲府駅(こうふえき)とは、山梨県甲府市丸の内一丁目にある鉄道駅である。
概要
中央東線と身延線が乗り入れるJR東日本の駅であり、身延線についてはJR東海との境界駅でもある。(JR東日本での駅番号:CO 43)
甲府市や山梨県の中心駅であり特急列車を含むすべての旅客列車が停車する。
身延線のホームは中央東線の東京方と共用しており、身延線の線路が切り欠き部分を使用する構造となっている。
甲府駅についての補足
通過禁止駅
先述の通り旅客列車がすべて停車するほか、貨物列車も当駅を一時停車する必要がある所謂「通過禁止駅」となっている。理由として「JR東日本の運行管理システムが甲府駅の東と西で分かれている」「甲府駅の配線が列車通過に適していない」「甲府駅で運転士の交代が発生し、平時は必要のない場合でも不測の事態時に対応できるようにするため」など様々である。ちなみに「県庁所在地のプライドとして甲府駅が通過に反対している」という話もあるが、本来なら素通りした方がよい貨物列車まで一時停止を強いられている(ちなみに甲府駅で貨物は取り扱っておらず、西隣の竜王駅で扱っているので尚更止める理由がない)ため、これは正しくない。
改札や切符における注意点
甲府駅には2004年より自動改札が設置されたが、身延線にて車内精算を行なった場合は自動改札は通れず有人改札を通ることになる(ちなみに身延線は西富士宮駅-甲府駅間は交通系ICカードエリア外の為、TOICAやSuicaは利用できない)。但し有人改札は1箇所しかなく、朝ラッシュ時間帯では列をなす場合がある。
これについて鉄道ファンからは「JR東海がJR東日本に責任を押し付けていて負担を強いている」という意見があるが、実際は有人改札で精算した場合、一定額まではJR東日本が総取りできる仕組みのため、JR東日本がそれを目的にあえて有人改札へ誘導して精算させるようしているとされている。これは民営化の際の取り決めで、一定の額を下回る運賃や料金は管理する駅が総取りできる(上回る場合も一定の比率を手数料として収受できる)仕組みになったからである。その代わり駅構内の維持修繕費はすべてJR東日本が負担し、さらに甲府駅構内に停車中の場合はJR東海に対して車両使用料を支払わなければならない(JR東海がJR東日本に線路使用料を支払うというのは間違い。線路使用料が発生するのはJR貨物の場合のみ)ので、結果として「精算した分を維持費や線路使用料という形で支払っている」形となっている。
この方針は切符にも影響しており、JR東海静岡支社が発売する「休日乗り放題きっぷ」は甲府駅で販売していない(JR東海管轄の南甲府駅で販売。なお甲府駅での利用は可能)。これは甲府駅で販売するとJR東日本に相当の手数料を支払わなければいけなくなるためで、JR東海としては何のメリットもないからである。一方、「ゆるキャン△梨っ子号」運行の時に発売した「ゆるキャン△梨っ子1日フリーきっぷ」は甲府駅でも売られていたが、これは山梨県が観光促進のため補助金を出しており、JR東海に手数料分が支払われている仕組みであったからである。
バリアフリー問題
現駅舎は1986年に開催された国体に合わせて改築されたものであるが、見栄えを優先したためかバリアフリーの面で問題を抱えていた。まず南口であるが、橋上駅舎で入口が1階で改札が2階にあるが、エレベーターもエスカレーターもなく、ひたすら階段を登らなければいけなかった。さらに改札を抜けたところで今度はホームが1階にあり、やはりエレベーターもエスカレーターもないためやはり階段を降りなければいけなかった。一応裏口である北口は入口から改札まで車いす用のスロープがあったが、南口については「駅ビルにあるエレベーターやエスカレーターを利用してください。駅ビルが営業時間外の時は自力で何とかしてね(一応駅員に繋がる車いす用のインターホンはあったが)」という高齢者が多い山梨県の中心駅としてどうなのという状態が続いていた。
2006年にバリアフリー法が執行された際さすがにどうにかせねばとなり、翌2007年よりようやくバリアフリーの工事に着手。北口は改築でエスカレーターとエレベーターが設置され、南口もエスカレーターを設置。さらに改札からホームまでもエレベーターとエスカレーターが設置された。南口についてはスペースの問題から普通のエレベーターが設置できず引き続き駅ビルのエレベーターが案内されていたが、2018年に斜行エレベーターが設置され、これを以てバリアフリー対応が完了した。
駅弁
甲府駅では20世紀頃は甲陽軒が甲府駅での駅弁を取り扱っており、幕の内弁当や釜めしなどを販売していた。しかし1998年にJR東日本の子会社である日本レストランエンタプライズ(NRE。現在はJR東日本フーズ)が甲陽軒を買収。この時は日食甲陽軒として駅弁の販売を続けていたが、2002年に完全吸収して甲陽軒が消滅。さらにNREは(需要があったのにもかかわらず)合理化と称して甲府駅の駅弁を全廃してしまった。この行為は利用者からクレームが殺到したらしく、翌2003年よりNREは東京北区にある系列の駅弁屋の幕の内弁当をわざわざ特急に乗せて甲府駅まで運んで販売していた。
一方で小淵沢駅の駅弁屋である丸政が同じ時期にNREへ委託する形で甲府駅でも駅弁を販売していたが、自社系列の駅弁を優先していたため取扱量が非常に少なかったが、NREの幕の内弁当も運送方法の問題からこちらも取扱量が少なく、特に大型連休や観光シーズンでは売切を頻発させてしまい「甲府駅で駅弁がなかなか買えない」という状態であった。
その後運送上の問題があったNREは再度撤退。入れ替わる形で丸政が甲府駅での駅弁販売の権利を取得し、構内に専門店を設置し販売を行なっている。NREへの委託時代と異なり流通量も増やしているため、売り切れる心配も以前より減っている。
ホーム
番線 | 路線 | 方面 |
1 | ■ 中央東線 | 小淵沢駅・茅野駅・岡谷駅・塩尻駅方面 |
2・3 | ■ 中央東 | 大月駅・高尾駅・新宿駅・東京駅方面 |
4・5 | CC 身延線 | 東花輪駅・身延駅・富士宮駅・富士駅方面 |
小淵沢駅・茅野駅・岡谷駅・塩尻駅方面の一部列車は3番線からも発車している。
隣の駅
JR東日本
隣の駅(大月方面) | 当駅 | 隣の駅(小淵沢方面) |
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酒折駅 (CO42) |
甲府駅 (CO43) |
竜王駅 (CO44) |
JR東海
当駅 | 隣の駅(富士方面) |
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甲府駅 | 金手駅 |
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 鉄道事業者・路線一覧
- 駅名一覧 / 駅名一覧(中部地方)
- 東日本旅客鉄道 > 中央東線
- 東海旅客鉄道 > 身延線
- 山梨県 / 甲府市
- 山梨県民ホイホイ
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