町内会とは、日本の地域コミュニティの1つである。自治会など、多数の呼称があるが、ここではニコニコ動画のタグ数が最も多い「町内会」に統一する。
概要
基本的には以下の活動が中心となっている。
- 地域の祭りの準備・実施
- ゴミ集積場の管理、廃品回収などの衛生活動
- 通学の見守り、街灯の管理などの交通防犯活動
- 公園・公民館・墓地・入会地などの管理
- 防災訓練などの防災活動
- 回覧板や広報誌配布による連絡・情報伝達
- スポーツ大会など、会員の親睦活動
かつては冠婚葬祭も執り行っていたが、結婚式場や葬儀会館の普及により急速にその役割を失いつつある。消防団や水防団などの別の組織と一体化していることもある。
加入は任意である。加入した場合は会費の支払いが義務付けられ、役割が分担されることがほとんどである。マンションの単身世帯など、地域とのつながりを持ちにくい人の場合は、町内会に加入しないこともある。
住所での「字(○○町、○○一丁目など)」と一致する場合もあるが、中には一致しないケースもある。例えば東京の一等地である東京駅周辺の町内会は、「大手町」と「丸の内」を合わせた「大手・丸の内」となっている。千葉県浦安市
など、団地や社宅ごとに町内会が組織されるケースや、より小さな地域ごとに組織されるケースもある。
歴史
町内会の歴史をたどると江戸時代の「五人組」に遡ると言われるが、はっきりした根拠はない。第二次世界大戦ごろには、町内会は、10世帯程度をまとめて作られた「隣組」の上位組織とされ、生活物資の配給や防空訓練等も行っていた。監視・密告など、隣組と共通する要素も町内会が持っていたといわれる。
1947年のポツダム政令により町内会の結成は禁止されるが、1952年に政令が失効したため、その後町内会が増えていった。しかし、平成に入ると単身世帯の増加やライフスタイルの変化等に伴い加入率が低下してきており、地方では過疎化なども加わって数を減らしつつある。政令指定都市では2014年時点で、6割~8割程度の加入率である(参考、p.9)。
関連動画
関連静画
関連項目
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