画竜点睛とは、最後の一仕上げである。
曖昧さ回避
画竜点睛(太鼓の達人)- 太鼓の達人の楽曲の一つ。この曲以降展開した和風曲のシリーズ名でもある。
概要
画竜点睛は「絵に描かれた竜の眼睛(瞳)の点を打つこと」である。作業全体から見れば小さな仕事でも、絵に魂を吹き込むがごとく重要な工程であることを示す。というか、マジで絵に魂を吹き込んでしまったという伝説がこの言葉の由来となっている。
伝説の主役は張僧繇で、6世紀前半に実在した画家。梁の武帝に仕えて寺院の壁などに絵を描いた。色使いで立体感や遠近感を出すのがうまかったと言われている。それが以下のようなエピソードにつながったのだろう。
張僧繇は金陵(現在の南京)の安楽寺に四匹の白竜を描いたが、瞳の点を入れなかった。彼はいつも「瞳を入れたらすぐに飛び去ってしまうからさ」と言っていたのだが、人々は「デタラメ言ってんじゃねーよ早く描け」と要請する。
たちまち落雷があって、瞳を描かれた二匹の竜が壁を破り、雲に乗って天高く昇ってしまった。
残った二匹は瞳を描かれないまま、今でも残っているのだという。
『歴代名画記』より、意訳。
残念ながらこの安楽寺は現存していないようだ。残った二匹の竜は一体どうなったのだろう。案外、あとで誰かが瞳を書き加えていたりして。
以上のような故事から「画竜点睛」は物事を完成させる最後の一仕上げを指すようになったのだが、日常生活では次の項で述べるように否定形で使われることが多い。
一方、ニコニコ動画では最後の一手、特に目を描き込むことで作品に魂が吹き込まれているような動画にこのタグが付けられている。
画竜点睛を欠く
瞳を描かれなかった二匹の竜のように、「画竜点睛を欠く」作品や仕事は、わずか一点をクリアすればよいのに、その一点が欠けていることによってイマイチな状態にある。
ニコニコには「何かが足りない」という類似タグがあるが、足りない「何か」はさりげない場合もある。それに対して欠けてる「何か」が小さいのにあからさまで台無し感が半端ない場合や、本当に瞳が足りてないときに「画竜点睛を欠く」と言うのがいいかもしれない。
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関連項目
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