異常(いじょう)とは、平常、正常、通常とは異なる事を意味する単語である。
概要
何を異常であるかと判断すると、一概には言えないが、人間においては精神面、肉体面などで、健康な者・健康な場合と異なる際にこのように分類されることが多い。身近なものでは怪我や体調不良、家電や機械の故障などが挙げられやすい。
また、とある環境において、一般常識と大きく異なる場合に、その環境を「異常」であると言うことがある。
事件・犯罪・事故・災害・戦争から、喧嘩や騒音などご近所トラブルまで様々。
…いずれにせよ、いつも・普段の日常と異なる事が異常と呼ばれる傾向にある。
停電などシステムの不稼働によって日常に大きな支障をきたす事例もあれば、逆に機械が暴走してしまい手が付けられない危険な状態に陥ったり後始末が大変など、異常にも様々な種類がある。
異常への対応には発端から結果・後始末や原状復帰、事情聴取・再発防止策まで含めることもあり、規模によって莫大な労力やコスト・時間がかかる場合も多い。異常が起きてからでは遅いため、意図的に異常状態を想定した訓練・演習が行われることもある。
例
電化製品や電気回路の異常による発熱による火災など、発火前に「焦げ臭い」「煙が出ている」といった時点で異常・違和感を感じ取ることで速やかに対処できる。
不審者や敵対勢力の活動する姿や痕跡を見つける、それらが許可なく味方の領域や施設へ侵入した事実がバレる、またそれに対処する[1]といったシチュエーションは漫画や映画においても定番である。
ただし、必ずしも分かりやすい異常が出るとは限らず、気付いても面倒であったり気にしない、気付かずに大事故になるといった事例も多いため、わずかな異常・違和感といった情報を見逃さないのも重要である。
一部は定期的な見回りや点検・手入れ、火災報知器などのセンサー類を用いることで早期警戒・早期発見したり異常の芽を摘み取ることが可能。機械などは故障時の代替手段や警告ランプと点灯、暴走を防ぐための安全装置を設置するといった手段も取られる。
異常と正常を誤認させる
異常を正常・正義・当たり前・義務と思い込ませ義務の押し付けや権利の妨害などを行うものもいる。
カルト宗教・ブラックバイト・ブラック企業・PTA・根性論・やりがい搾取…など(項目参照)みんながやっている=正常・正しい・従うといった同調圧力もある。
逆に正常を異常と誤認させ、インチキ商品を売りつける詐欺や悪徳商法[2]にもご注意である。
たとえ異常な価格でも、建設費用・修理費用・葬儀費用などの相場を知らない相手はぼったくり放題の良いカモであり、最初に提示した額を大幅に超え、追加料金を払わなければ中途半端な対処で終わるといった消費者トラブルも多い。
電話や玄関口で役場や公的機関の服装や所属を名乗られ、素直に招き入れたり個人情報を話してしまう事例も多く、直後・事後的に犯罪の被害に遭うことも。(アポ電強盗など)
相手は無知や無理解に付け込んでくるため、分からないことは即決せず調べる癖をつける、第三者に意見を仰ぐのも必要である。上司や教師、指導者、高学歴の人間=常に判断を誤らず優秀とは限らないため、相手に限らず必ず疑うのも重要。金額を改竄できないよう見積等を書面でもらうのも重要。
悪質な事例であれば証拠収集(→記録)や通報といった手段も必要になる。
フィクションにおける異常
フィクションにおいては異常な状態や環境・世界観を利用した展開は非常に多い。
前述の火災や味方/敵施設への侵入はもちろん、戦争、既に世界が崩壊しているなど。
異常がなく平凡すぎると物語は単調になり視聴者・読者の飽きが来てしまうため、日常系においても何らかのトラブルや事件が仕込まれる場合も多い。単純にイベントの一種とされる場合もある。
作中で異常が発生する直前に何らかのフラグ・伏線が描写される場合も多い。
関連動画
関連項目
脚注
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