2DアクションのX(きょくげん)を、
見せてやる。
白き鋼鉄のX(イクス) THE OUT OF GUNVOLT (英題:『Gunvolt Chronicles: Luminous Avenger iX』)とは、インティ・クリエイツより発売中のアクションゲームである。
2022年1月27日には本作の続編である白き鋼鉄のX2(英題:『Gunvolt Chronicles: Luminous Avenger iX 2』)が発売された。
概要
白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT | |
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ジャンル | アクション |
開発元 | インティ・クリエイツ |
発売元 | |
プラットフォーム | Nintendo Switch PlayStation 4 Steam Xbox One(DL版のみ) DMM |
発売日 | 2019年9月26日 |
パッケージ版価格 | 3818円(+税) |
ダウンロード版価格 | 1815円(+税) |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | B(12歳以上対象) |
2014年のシリーズ第1作『蒼き雷霆ガンヴォルト』発売以来、国内外の2Dアクションゲーマーから好評を博している『ガンヴォルトシリーズ』。本作はそのスピンオフ作品であり、シリーズで初めてガンヴォルトのライバルキャラであるアキュラが単独主人公を務める。
アキュラのアクションは実質的な前作に当たる『爪』を踏襲しており、基本動作のブリッツダッシュや倒したボスの攻撃をコピーする“EXウエポン”等は続投。被弾せずに敵を連続撃破していくとボーナスが加算されるスコアシステム“クードス”、HP0からの復活“ソングオブディーバ”などアクション上級者から初心者までカバーするシリーズ伝統のプレイアビリティも健在である。
その一方、シリーズの特徴の一つであったライブノベルは廃止され、キャラクター同士の会話は幕間のデモに集約される形に変更されている。
シナリオ面では、これまで物語の根幹を担ってきた第七波動“セブンス”に代わる異能の力“セプティマ”や『無印』で登場した敵組織“皇神(スメラギ)”と似た名称の新組織、人類進化推進機構“スメラギ”が登場する等、世界観と時代の変遷による情勢の変化が窺い知れる。
なお、メインキャラクターであるアキュラとRoRo(ロロ)の声優は『爪』から変更されている。
プラットフォームはNintendo Switch / Steamの他、『無印』『爪』ではプレイ不可能だったPlayStation 4にも対応している。後にXbox OneやDMMにも対応。
本作にはダウンロード版とパッケージ版の2種が存在し、それぞれ値段が異なる。単にゲームプレイだけを求めるプレイヤーには安価なダウンロード版が推奨される。値段が高めのパッケージ版には、作中でRoRoが歌うボーカル曲全10種のフルコーラススペシャルアレンジ版が収録されたミュージックCDが付属している。音楽まで満喫したいプレイヤーはこちらがオススメ。※付属CDはPlayStation 4版は12cmCD(1枚)となっているが、Nintendo Switch版はパッケージの大きさの都合で8cmCD(2枚組)となっているため、自宅の動作環境に注意して購入を検討してもらいたい。
また、本作の早期購入特典や店舗別予約特典には本作の新キャラクター、コハクの着せ替えコードが封入されている。コハクのサイコーに胸キュンな姿を見たいプレイヤーはソッコーで予約するべし。
ストーリー
人類の大半が、異能の力“セプティマ”を持つ新人類“セプティマホルダー”へと進化を遂げた時代。
セプティマを持たない旧人類“マイナーズ”は人類進化推進機構“スメラギ”によって、見つかり次第、殺処分される運命にあった。
そんなマイナーズにとっては悪夢のような世界で、ひそかに語られる都市伝説があった。
それは、希望の歌姫RoRoを伴い、マイナーズのために戦う白き鋼鉄鎧の戦士“白き鋼鉄のX(イクス)”の噂――
物語は、白き鋼鉄のX(イクス)こと“アキュラ”が、一人の少女と出会うところから始まる。
登場人物
メインキャラクター
- アキュラ - CV:内田雄馬
「 …いくぞRoRo。 」 - 遂に単独主人公の座に降り立った科学者の少年。
本作では“白き鋼鉄のX(イクス)”の二つ名が付いており、RoRoを引き連れ、マイナーズを救いながら旅を続けている。マイナーズの救世主と呼べる存在であるが、彼の素性を知る者は少ない。“バタフライエフェクト”と呼ばれる何かを探している模様。
『ガンヴォルト』や『爪』の頃よりも感情の起伏が乏しく、口数が少ない。
装備は『爪』から大きな変化は見られないが、銃は“ディバイド”と呼ばれるものに変更されており、そのマーキング装置には殺傷力を高めるためかトゲ状の突起物が新たに追加されている。
- RoRo(ロロ) - CV:峯田茉優
「ひゃっほー! さすがはぼくのマスターだね! 」
- アキュラが開発した戦闘支援用ロボット。アキュラの頼れる相棒。
本作では前作のEXウエポンミラーリングに代わり、敵セプティマホルダーのセプティマ(超能力)を解析するセプティマスキャニングシステムを新たに搭載。ビットを操り、EXウェポンとしてあらゆるセプティマを疑似再現しアキュラの戦闘をサポートする。
かつて解析した 電子の謡精“サイバーディーヴァ”のセプティマを再現することで、人のような姿“モード・ディーヴァ”に変身することが可能。その歌はアキュラを死の淵から蘇らせる程の力となる。RoRoはヴァーチャルアイドルとしても活動しており、歌動画をネット配信し続けている影響により、マイナーズからは“希望の歌姫“と呼ばれている。 - EXウェポン”ダークネストリガー”の使用で暴走状態"モード・ダークネス"に変身し、一定時間ごとのダメージと引き換えに能力を向上させることが可能になった。
マイナーズ
セプティマを持たない旧人類“マイナーズ”。
その多くはスメラギの戦闘部隊によって駆逐されている。が、スラム街の地下では、最年長のコハクをはじめとした孤児たちが肩を寄せ合い、スメラギから隠れながら生き延びている。本作でのアキュラは、食糧やエネルギー資源の調達などマイナーズの生活を手助けする傍ら、彼らの基地を隠れ蓑とし、スメラギが秘匿する“バタフライエフェクト”の情報を集めていくことになる。
- コハク - CV:花守ゆみり
「 ほえー、やっぱりアキュラくんってすごいんだねー。」 - マイナーズの子どもたちのリーダー格である女の子。14歳。
絶望的な状況の中でも、そのひたすらに明るく前向きな性格で、子どもたちを引っ張っている。
特技は機械類の修理で、基地内の機材はほぼコハクが修理したジャンク品。だが、知識があるわけではなく自分の勘で修理しているため、本来の意図とは違う動作をする機械も多い模様。
- キョウタ - CV:近村望実
「オレも行ってくるよ。イクスのアニキ!あとでRoRo見せてくれよな!」 - 直情的だが仲間想いな熱血少年。
子どもたちの中は特にアキュラをヒーロー視しており、「アニキ」と呼んで慕っている。武器やメカなど、かっこいい物が好き。
- ジン - CV:坂巻亮侑
「こら、キョウタ!イクスさんに失礼だろ。」 - 真面目でお人よしなインドア少年。
博識かつ良識者であり、暴走するコハクやキョウタへのフォローが絶えない苦労人。あまり表には出さないが、実はRoRoのファンで、部屋には手製の自作グッズがあふれている模様。
- マリア - CV:長縄まりあ
「ふん… 今日のところはマリアも感謝してやるのです。」 - 人見知りの激しい小さな女の子。
コハクのことを実の姉のように慕っており、突然現れてコハクから羨望を集めているアキュラのことはあまり快く思っていない様子。亡き両親からの贈り物である、ぬいぐるみを大切にしている。
スメラギ
本作でアキュラと敵対することになる組織。
新人類“セプティマホルダー”だけの世界を目指し、マイナーズ掃討を掲げる人類進化推進機構。名目上は法人団体だが、国に対する影響力の大きさから、往々にして政府や国家と同一視されている。国民の中で無作為に選ばれた強力なセプティマ保有者を“翼戦士(よくせんし)”に任命し、従軍させている。
『無印』に登場した巨大複合企業体“皇神(スメラギ)グループ”と同名の組織であるが、関連は不明。組織の思想は第七波動能力者だけの理想国家を目指していた『爪』のエデンに近いものがある。
- ブレイド - CV:石川由依
「我が名はブレイド。大いなるスメラギの意思に基づき、イクス。その首、斬らせてもらう―― 」 - スメラギに所属する、雷撃のセプティマホルダー。
スメラギの命じるままにマイナーズを処分する冷酷な剣士。スメラギを統率する管理AI直属の部下で、翼戦士以上の権限を与えられている。戦闘能力もスメラギ内ではトップクラスである。
ガンヴォルトが有する雷撃の第七波動“蒼き雷霆(アームドブルー)”との関連は不明。
- リベリオ - CV:吉崎亮太
「僕もそろそろ、家族の顔が見たいんだ。全力でやらせてもらうよ?」 - スメラギに所属する、“編糸細工(クラフトウール)”のセプティマホルダー。
家族思いの心優しい青年だったが、反スメラギを掲げるテログループが彼の家族を人質に取り、やむを得ずテロ行為に加担。その後、組織に全ての罪を被され死刑囚として投獄されるが、自身の減刑や家族への生活保護をスメラギから提示され、翼戦士として使役されている。彼の攻撃はギロチンや鎌など死を連想させる物騒なものであるが、それも死刑に対する恐怖心の表れなのかもしれない。
- クリム - CV:成澤卓
「アート・イズ・デトネーション!」 - スメラギに所属する、“起爆(デトネーション)”のセプティマホルダー。
表では人気カリスマ美容師として名を馳せているが、裏では夜な夜な建物などを無差別に爆破して回る危険人物。極度のナルシストである彼は、「美しい自分が生まれ持った起爆のセプティマこそ、この世で最も美しいもの」という持論から無差別爆破という行為を「世界を美しく彩るアート」と考えている。合法的に芸術(爆破)活動ができると、翼戦士に選ばれたことを喜んでいる。
関連動画
公式チャンネル
関連項目
関連リンク
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