白露型駆逐艦とは、大日本帝国海軍の一等駆逐艦である。同型艦10隻(改白露型4隻含む)。
前級初春型の改良型。ロンドン海軍軍縮条約の制限下で設計されたことから、前級と併せて「条約型駆逐艦」とも称される。
概要
ロンドン海軍軍縮条約で事実上特型駆逐艦の製造を禁じられた海軍は、特型(1680t)よりも約200t小さい1400tの船体に特型に準ずる性能を持った艦の建造に着手した。こうして誕生したのが初春型駆逐艦であったが、復元性不足、強度不足により一部兵装を除去。強度補強のため速力も低下した。
これを受け設計を見直した改良型としてマル1計画(初春型キャンセル分6隻)とマル2計画(条約脱退で14隻を4隻に減ずる)で10隻が製造された。
(細かい変遷に関する解説は「初春型姉妹→#概要」を参照。)
初春型駆逐艦との主な相違点
- 艦形の見直しによる速力向上(全長109.5m→111m/全幅10.0m→9.9m)
- 兵装の見直し
性能諸元
排水量 | 基準:1685t |
---|---|
全長 | 111m |
全幅 | 9.9m |
吃水 | 3.5m |
機関 | ロ号艦本式缶3基 艦本式タービン2基2軸 42000馬力 |
速力 | 34kt |
航続距離 | 14ktで4000海里 |
燃料 | 重油:540t |
乗員 | 226名 |
兵装 | 50口径三年式12.7cm連装砲C型2基 50口径三年式12.7cm単装砲A型 1基1門 40mm単装機銃 2挺 (海風以降は13mm連装機銃2基) ※96式25mm連装機銃2基と換装し予備魚雷2本降ろす令達により換装 十二年式4連装魚雷発射管2基8門(九〇式式魚雷16本)→(九三式魚雷16本) ※魚雷次発装填装置付 爆雷投射機✕2、爆雷✕16 |
同型艦
関連項目
大日本帝国海軍 一等駆逐艦 艦級一覧 | |
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戦間期 | 海風型 - 浦風型 - 磯風型 - 江風型 |
峯風型 - 神風型[II] - 睦月型 - 吹雪型(特型) - 初春型 - 白露型 - 朝潮型 - 陽炎型(甲型) | |
戦中 | 夕雲型(甲型) - 秋月型(乙型) - 島風(丙型) - 松型(丁型) |
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