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白馬岳とは・・
白馬岳（標高2,932m）は北アルプスにあって、黒部川と並走する後立山連峰の最北端に位置し、杓子岳（標高2,812m）、 鑓ヶ岳（標高2,903m）などと共に白馬三山と呼ばれている。
■ 概要
長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市の境に立ち、標高2,932mは後立山連峰中の最高峰である。山容は富山側にはなだらかな斜面、長野側には急峻な断崖という特徴的な地形という、「非対称山容」が見られる。
「白馬」の名前は残雪の形に見られる「代掻き馬」がその由来とされ、山岳の正式な読みとしては「しろうまだけ」が正しい。ただ、長野県側の麓の白馬村、登山口となる大糸線白馬駅はいずれも「はくば」と読む。そのため山名として「はくば」と読む人も多い。山頂直下にある日本最大の山小屋「白馬山荘」も後者の読みを採る。
日本海側にあるため、積雪量は並大抵のものではない。豊富な残雪は雪崩を谷筋に走らせて雪渓を生み、またその豊富な雪解け水は多様な種類の高山植物を根付かせている。
登る
登山コースは主に、白馬大雪渓を登るルート、白馬大池を回るルートの2か所から登られることが多い。
白馬大雪渓は日本三大雪渓の一つで、雪渓は一年中消えることはない。その規模は約2km、標高差600m に及び、白馬岳の象徴として、また大きな魅力として登山者をいざなう。真夏でも涼しい大雪渓はアルプス屈指の人気登山道である。ただし雪渓上では杓子岳側からの落石が多く、度々落石事故による死傷者が発生している。雪渓の上を転がる石は音も無く落ちてくるため、常に上方には気を配る必要がある。
登山口である猿倉には白馬三山の鑓ヶ岳へ至る登山道があり、こちらの道中には山中の秘湯「白馬鑓温泉」がある。
白馬大池には栂池高原と新潟県の蓮華温泉から登ることができる(白馬大池駅は最寄駅ではない)。大池から小蓮華山へ上る道は、NHKドラマ『坂の上の雲』ED部分のタイトルバックが撮影された場所である。大池経由のルートは大雪渓ルートに比べるとやや勾配がきつい。
山麓から直接上がるもう一つのルート、祖母谷温泉から清水尾根を登る道は高低差が激しいので登りには奨められない(高低差約2,000mを一気に上がる必要がある)が、黒部峡谷の欅平駅に出られ、温泉に泊まれることから下山者には人気がある。
そのほか、白馬岳から北方には日本海の親不知へ降りるロングトレイル、栂海新道があり、白馬鑓ヶ岳より南方には不帰ノ嶮という難所を越えて唐松岳、五竜岳に向かう後立山の主稜線が続いている。
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