百万遍とは、
- 百万回、あるいは限りなく繰り返すこと。また、一人で念仏を百万回唱えること。
- 浄土宗における行事のひとつで、輪になった僧侶や信者が極楽往生を願って念仏を唱えながら1080の玉の大きな数珠を100回まわす行事。1080×100で百八万遍念仏を唱えたことになる。百万遍念仏とも。京都の知恩寺で始まり、この知恩寺の通称ともなっている。
- 2.の知恩寺のすぐ近くにある交差点ならびに地名。本記事ではこれについて記述する。
概要
京都府京都市左京区にある交差点。東西方向に走る今出川通と南北方向に走る東大路通の交差する場所である。また交差点から西北西方向、出町柳駅方面に柳通という細い道が伸びており、実質五叉路となっている。
名前の由来は上記の通り、交差点に面する知恩寺の通称から。住所地名としては存在しない(周辺の住所は「京都市左京区田中門前町/吉田本町/吉田泉殿町」である)が、百万遍交差点周辺の地域をさして「百万遍」と呼ぶことが多い。
南東角に京都大学吉田キャンパスが面しており、周辺は京大生と京大生を対象にした店舗であふれる学生街となっている。
周辺施設
- 京都大学
言わずと知れた関西トップクラスの国立大学。百万遍交差点に面する側には石垣ならびに新百万遍門と側道が作られており、特に石垣はサークル活動や政治的主張のための立て看板が掲示される場所として有名である。毎年話題となる京大の学生祭「11月祭」の統一テーマが掲示されるのもここ(統一テーマの内容については「京都大学」の記事を参照)。
2004年秋にはこの石垣の撤去と歩道整備を京都大学が発表したことで学生から反発が起き、工事中止を求める学生有志が石垣上に24時間営業の「石垣カフェ」を設置するという騒動が起きた。大学側は工事の延期を余儀なくされ、石垣を残した形での環境整備が行われた。 - カレー屋
百万遍周辺は京大生をターゲットとした飲食店が多いが、特にカレー屋は「百万遍カレー戦争」と呼ばれるほどの激戦区となっている。インドカレー店「RAJU京大前店」、タイカレー店「アオゾラ」、タイカレー店「こあの助」、「カレーハウススパイシー百万遍店」などなど、狭いエリアに多種多様のカレー屋が密集している。
創作作品に登場する百万遍
- 谷川俊太郎の詩「このへん」の中に登場する。
- 森見登美彦の小説『四畳半神話大系』は京都大学を主な舞台の一つとするため、周辺が度々登場する。
- 同じく森見登美彦原作のアニメ『有頂天家族』第1話冒頭に百万遍交差点が登場している。このシーンには第1話最速放映の僅か1週間前に80年の歴史を閉じた書店「レブン書房」が登場しており、奇しくもアニメの中にてその姿を留めることになった。なお現在、レブン書房の跡地は餃子の王将百万遍店となっている。
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関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E7%99%BE%E4%B8%87%E9%81%8D
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