概要
皇国の守護者とは、佐藤大輔による架空戦記、およびそれを原作とした伊藤悠による漫画作品である。
小説（初出はC★NOVELS）は1998年から2005年にかけて第9巻まで刊行され、未完である。また、2013年5月より描き下ろし短編（一部の巻はエッセイ）を加えた中公文庫版が「刊行中」である。
だいたい3巻くらいで力尽きるシリーズが多いことから「三巻王」の異名を持つ著者であるが、ファンの心配をよそに文庫版は3か月おきにつつがなく発行され、2015年6月に9巻が刊行されて「最新刊」に追いついてしまった。なお、8月には佐藤作品の『地球連邦の興亡』（初出はトクマノベルス、4巻にて未完）1巻が復刊されることが決定している。
佐藤は同年完全新作『パンツァー＆エルフ』を出版してファンを驚愕せしめたが、『皇国の守護者』が今後どのような展開になるのかについては不明である。「水軍編今夏始動」？？？……知らない子ですね……
コミカライズとしては第5巻まで刊行。諸事情（原作者の介入）のため北領撤退戦～新城の本国帰還をもって打ち切りである。
皇国の守護者の現状
( ﾟдﾟ)＜新城中尉、新刊は出ません！ その上、漫画版は諸事情により終了！
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あらすじ
地球に似ているとある星、その海に浮かぶ島国である＜皇国＞に北方より＜帝国＞が突如来襲した。一介の兵站将校に過ぎぬ新城直衛（しんじょう・なおえ）は惨敗を喫して撤退する味方の時間稼ぎのために＜帝国＞の進撃を食い止めることを命ぜられ、無事完遂する大功を立てる。
捕虜となるも敵総大将ユーリア・ド・ヴェルナ・ツァリツィナ・ロッシナに謁見し、捕虜交換により本国へ帰還した直衛を待ち受けるのは絶望的な本土決戦、そして政争であった……
世界観
＜皇国＞のモチーフは日本と英国、＜帝国＞のモチーフはドイツ・ロシア帝国と考えられる。科学技術の発達としては熱水機関(蒸気機関)や後装式ライフル、気球などが普及しつつある一方、無線通信や自動車などは発明されていない段階にある。
また、地球と決定的に異なる点としては、龍が生息すること、両性具有者や導術(テレパシー)の存在などが挙げられる。[1]
龍は世界中におり、亜龍の一種である「翼龍」で編成された部隊が確認されている。また、龍の中でも最上位種である天龍は人間と「大協約＜グラン・コード＞」と呼ばれる協定を結んでいる。[2]
そして剣牙虎（サーベルタイガー）とよばれる犬歯が非常に発達した虎が軍用として家畜化されており、主人公直衛はその剣牙虎「千早」と共に戦う剣虎兵として戦地を渡り歩くのだった……。
関連動画
関連静画
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関連項目
脚注
- *両性具有者は、世界の中でも＜皇国＞の一部地域でのみ生まれ、個人副官として採用できるのは＜皇国＞でも将官クラスの者に限られる。導術は＜帝国＞では悪魔の業とされて弾圧され、＜皇国＞でも日常の商取引や本部と各拠点の連絡に使われる程度で、直衛が使ったような部隊間に配置して連携させるケースは珍しい。
- *太古の昔に人間と天竜が結んだといわれる協約。この世界はこの協約が国際的な法（というか慣習のレベル）となっている。
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