盛り土又は盛土(さかりどもりつち、もりど)とは、土砂を盛って水平な敷地を造成すること、又は造成された土砂のことである。
概要
主な用途としては、整地、堤防、立体交差がある。近年、立体交差については、法面分の用地を確保せずに済み、かつ高架下の土地が利用可能なコンクリート構造の高架橋が採用されることが多く、盛土構造は避けられる傾向にある。
東日本大震災では、盛土構造の高架道路や高架鉄道が津波の進行を抑制する事例があった[1]。一方、盛土内に水が溜まって、土砂災害の引き金と成り得ることが指摘されている[2]。
主な原因として、想定外の豪雨の他、しっかりと締め固めていない、(法面に)水抜きパイプがない、など手抜き工事や対策が疎かだったものが多い。
なお、本来は訓読み同士で「もりつち」と読み、2016年時点での広辞苑にもこちらの読みで掲載されているが、建設業界では「もりど」とも読む。2016年の豊洲市場関連の報道で多く「もりど」という読みが使われたと言われており、2010年代後半以降は広い世代で「もりど」という読みも広まってきている[3]。
一方で、当然「もりつち」がもともと使われていた読みなので、「もりつち」と読んでも間違いになるわけではない。普段は「もりつち」と読んでおり、「もりど」という読みに違和感を覚える人もいる。
関連動画
関連項目
脚注
- *津波に対する盛土の多重防御の事例と効果の検証: 国土交通省
- *熱海土石流で分かった「災害リスク」 「都市外縁」に「盛り土」が重なる: ニコニコニュース
- *環境次第では、パソコンやスマホなどで「もりど」と入力しても「盛り土」に変換できる場合がある。2021年の熱海土石流災害では、ニュース報道では「もりど」という読みも多用されている(参考)
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