盤とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 平たい大きな食器、皿状のもの、(槃と通じて)たらい、手洗いのための器、(般と通じて)楽しむ、(蟠と通じて)とぐろを巻く、渦巻く、曲がったさま、(磐と通じて)大きな石。
- 〔説文解字〕は槃を正字としており〔説文・巻六〕に「承槃なり」とある。盤は「盤、籀文。皿に从(したが)ふ」と槃の異体字として載っている。
- 字源
- 形声。声符は般。般は盤、槃などの初形である。金文では般が最初に使われ、ついで盤・鎜が使われるようになった。
- 音訓
- 音読みは、ハン(漢音)、バン(呉音)、訓読みは、たらい、おおざら、たのしむ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 盤盂・盤渦・盤外・盤桓・盤嶽・盤古・盤石・盤旋・盤台・盤内
異体字
- 槃は、〔説文〕の正字。槃はサンスクリットの音訳に使われる。→槃
- 鎜は、〔説文〕に盤と並んで槃の異体字として載っており「鎜、古文。金に从ふ」とある。〔玉篇〕には「古文盤」と盤の異体字とある。
- 洀は、〔字彙補〕に「盤と同じ」とある異体字。シュウと読んで水の文様という意味もある。JIS X 0213第四水準。
- 𡘃は、〔重訂直音篇〕に「盤に同じ」とある異体字。
- 𠽲は、〔康煕字典〕に「言を以て人を難ずる」とある。〔漢語大辞典〕に「今、借りて盤字を用いる」とある。
- 柈は、〔集韻〕に「槃:或(ある)ひは柈に作る」、〔正字通〕に「俗に省して柈に作る」とある異体字。JIS X 0213第四水準。
- 簡体字は盘。
洀
- Unicode
- U+6D00
- JIS X 0213
- 2-78-42
- 部首
- 氵部
- 画数
- 9画
- 0
- 0pt
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