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目薬とは、眼中に滴下する医薬品のことである。
曖昧さ回避
概要
眼科の薬は主に点眼剤と眼軟膏剤に大別されるが、
「目薬」は点眼剤の総称である。
目の炎症やかゆみを抑えることや眼精疲労の解消などが主な作用だが、
眼の検査時や手術時に瞳孔を開かせる目的で用いるものもある(散瞳薬)。
目は非常にデリケートな器官であるため、目薬は無菌的に製剤されている。
そのため汚染に非常に弱く、目薬をさす際は容器の先端部分がまつ毛や目に触れないよう十分に注意する必要がある。
もちろん保存料は入っているが、注意するに越したことはない。
また使い切りのものには保存料が入っていないので、使用後は必ず捨てるように。
点眼を行うときの注意
点眼する際には、まず石鹸などで十分に手を洗うこと。そして上記の通り注意して点眼したあとは、目頭を押さえながら一分ほど目を閉じることが重要である。間違っても目をパチパチさせてはならない。目頭には鼻に通ずる涙道があり、ここをしっかり押さえないと折角の目薬が鼻へ流れ出てしまう。鼻粘膜から吸収された目薬が全身に副作用を及ぼす危険もあるので、これは必ず守ろう。
また、目薬は一滴で十分に効果があるので、むやみにボトボト使わないこと。複数の目薬をさす場合は最低でも5分以上の間隔を開けるようにしよう。
ちなみに
「物事が思うように行かずもどかしいさま」「回りくどくて効果がないこと」を指して「二階から目薬」と呼ぶこともある。
このことわざができた当時の目薬は、塗り薬(今で言う眼軟膏剤)であったらしいので、「狙いが定まらない」というより「手を伸ばしても目に届かない」さまを喩えに使ったものだと思われる。
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関連項目
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