相鉄11000系とは、2009年に営業運転を開始した相模鉄道の通勤型電車である。
概要
10000系に続き、JR東日本の車両をベースとして開発された車両である。
ベースとなったのは10000系がE231系であったのに対し11000系はE233系0番台(中央線仕様)をベースとしており、前面形状以外は全く同一と言って差し支えないほどの鋼体・機器類を持つ。
E233系同様先頭車には衝突事故対策としてクラッシャブルゾーンを有する。
カラーリングは製造当初から相鉄オレンジと相鉄ブルーを採用。
車内案内表示機はE233系0番台とは異なりワイド17インチ仕様の物を採用、網棚はパイプ式とした。
前面デザインは10000系と似ているものの、灯具類はすべてフロントガラス上部にまとめて配置され、前照灯はHIDとされた。
種別表示・行先表示はフルカラーLED式とし、側面表示機はやはりE233系同様2段表示が可能となっている。
つり革はE233系の物ではなく10000系で採用したものを引き続き採用した。
VVVFインバータはE233系の通勤型と同じ三菱電機製IGBT-VVVFインバータを、主電動機にはE233系とほぼ同等ながら耐寒・耐雪構造を簡素化したST-MT75型を使用する。
運転台もE233系同様のグラスコックピットである。
この他の機器類も形式名の先頭に相鉄を表す「ST」を付けたのみであり、E233系と全く同じものを使用する。
基本的に東急車輛で製造されているものの、E233系と仕様がほとんど同じという事もあり、一部車両はJR東日本新津車両製作所で製造されている(全車新津製の編成は無いが)。
2008年10月に搬入され、各種試験を行い、当初は年度内の営業開始を目指していたものの予定が遅れ、2009年5月竣工扱い、同年6月15日に営業を開始した。
2015年4月1日時点で10両編成5本、50両が在籍しており、第3編成、第4編成は「そうにゃんトレイン」用編成として1年周期で交互にラッピングが行われている。
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顔を除けばE233系そのままという事もあり、TOMIXが私鉄通勤型としては珍しく製品化している。
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