曖昧さ回避
- バンダイナムコエンターテインメントのRPGゲーム「テイルズ オブ ゼスティリア」に登場する用語。当記事で解説。
- ざっぽんによる小説作品「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」の略称。
「ジイジが言ってた『
同じものを見て、聞くことのできる真の仲間』だよ」
真の仲間とは、テイルズオブゼスティリアの作中において、パーティメンバーの一人、ミクリオが主人公スレイに対して発した台詞である。
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この項目は、テイルズオブゼスティリアのネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
真の概要
この発言の意味合いを考えるには、少し前の話にさかのぼる必要がある。
導師スレイは、祖国ハイランドを救うために自らも力になりたいという王女アリーシャを自身の"従士"にしていたのだが、霊応力(大雑把に言うと天族と関わる資質)が乏しいアリーシャを従士にしていることでスレイの肉体に大きな負担がかかっていた。
そのため、スレイに迷惑を掛けたくない一心で込み上げる思いを抑えながらも彼女は離脱を決意するに至ることとなった。なお、スレイはアリーシャに負担を悟られていないと思っている(とみるのが自然)ので、あくまで彼女の建前を信じて契約解除に応じている…はずである。
別れて間もなく、隣国ローランスからの侵攻が起きたため、アリーシャはスパイ嫌疑をかけられて身柄を拘束されてしまう。彼女を人質にされる形で戦場に駆り出されるスレイ一行。
戦闘の最中でスレイは一時的に霊応力を封じられ、孤立無援の状況に陥ってしまう。その窮地を救ったのは暗殺者の少女ロゼであった。
紆余曲折あって戦争は一時中断(戦闘行為が終わったというだけで、停戦とも言い難い)、その後スレイ達は少女ロゼ共にとある遺跡の探索に赴く。
そこで、ロゼが一時不在のときに交わされた会話がこちら。
ライラ「ロゼさんを私たちの旅に誘いませんか?」
スレイ「え、なに?突然」
ミクリオ「僕も同意だ。スレイにはいい仲間になると思う」
スレイ「ミクリオまで…」
ミクリオ「ジイジが言ってた『同じものを見て、聞くことのできる真の仲間』だよ」
スレイ「真の仲間か…」
エドナ「良いんじゃない?」
ライラ「ロゼさんの霊応力はスレイさんと比肩するほどのものです」
「アリーシャさんの時のように従士の代償でお互い苦しむこともないと思いますわ」
エドナ「それに人間がスレイだけだと時々面倒なのもわかったし」
あくまでミクリオとエドナは"アリーシャがいなくなったことで、改めて人間の仲間の必要性を感じた"という旨の発言をしている。ただ、ライラはアリーシャからの従士契約解除の提案を受け入れることを即座に促したうえでこの発言なので、初めからアリーシャを足手まといと思っていたのでは?と疑われても仕方がない有様。
他の3人にしたって言葉選びがまずいのは否定できない。なにしろミクリオが引用したジイジの言葉は
「スレイにとって始めて出会った人間だったんです」とアリーシャをフォローしたミクリオに対しての
「同じものを見聞きできねば、共に生きる仲間とは言えん」という返しの要約である。
アリーシャが仲間になったとき、この言葉は引き合いに出されていない。
結果的にこの発言は、様々な公式絵でもスレイの隣に描かれるなど明らかにメインキャラのひとりとして設定されたはずのアリーシャが、ヒロインではないどころか実は仲間ですらなかったという印象を与える台詞、ひいては『テイルズ オブ ゼスティリア』のシナリオの問題点を象徴する台詞となってしまっている。
真の補足
実のところ、アリーシャを蔑ろにしているとしか思えないやり取りはこの後にある。
ロゼとデゼルを仲間に加えた一行は、導師の使命に関わると思しき5つの場所を目指すことになる。
どこから行こうか?と考えるスレイに対しロゼが出した案は
「行き先の内4つはローランス、その中の1つは皇都にあるから、そこを目指すついでに向こうの為政者に参戦は不本意で、どちらの国にも付くつもりはないと説明して向こうで行動しやすくしよう」というもの。
この時点でアリーシャの安否は不明である。おまけに正当防衛とはいえ、スレイ一行は戦場でハイランドの指揮官と戦ってまでいる。
アリーシャとほぼ関わりのなかったデゼルはともかく、ほか4人の内誰かが「それだとアリーシャへの容疑の裏付けにされかねない。まずはハイランド王都に戻ろう」と返しそうなものだが、全員アリーシャの存在を忘れたかのようにあっさりとこの提案は通ってしまう。ちなみにロゼ自身もアリーシャの拘束云々は知っていてこの提案をしている。
以後しばらくアリーシャの現状は全く話題に上らないまま、物語は進行する。
真のDLC
DLCのアリーシャアフターストーリーにて、この発言は再び引き合いに出されることになる。
ミクリオがさ
あたしを旅に誘ったときに言ったんだ
同じものを見て、聞くことができるのが真の仲間だって
あたし、アリーシャとは仲間になれないと思ってた
だってあんたはお姫様で騎士で政治家で女の子。
普通に考えてあたしと違いすぎるっしょ
ロゼがアリーシャの身分を引き合いに出していることから、少なくとも霊応力の差を貶めている訳ではない。
そして、この発言に対してアリーシャは反論する。
既に導師と従士という関係になった二人の間に、身分や立場による見識の違いなどないと言いたいのだろうか。もしそうなら、結局霊応力の話になってしまうのだが…
この反論に対してロゼは「出た。アリーシャ節」と茶化してしまったため、発言の真意は不明である。
真のゼスティリア
アニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」では真の仲間に繋がるジイジの発言、上記のやり取りが行われるイベントが丸ごと消滅。
物語の展開自体も大きく修正され、アリーシャがぞんざいに扱われることも、ロゼが過剰に持ち上げられる事もない真っ当な王道展開を描いている。
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