真ゲッターロボとは石川賢の漫画作品、およびそれを元にしたOVA作品、それらに登場するロボットの名前である。
OVAに関してはこちら。→真ゲッターロボ 世界最後の日
概要
元はスーパーロボット大戦のアンソロジーに掲載されたゲッターロボの番外編だったのだが、いつの間にか『ゲッターロボ』の続編となっていた。時系列的には『ゲッターロボG』の後、『ゲッターロボ號』のおよそ15年前に位置する。
『號』の前日譚として、どうして隼人が新しいゲッターを作ったのか、ゲッターロボGや車弁慶はどこに消えたのか、真ゲッターロボはなぜ封印されていたのかなどの謎が明かされると共に、『號』では語られなかった宇宙規模の敵との戦いが描かれる。
この作品が書かれたことにより一度完結したゲッターロボシリーズは再び始まることとなった。
真ゲッターロボ自体は『ゲッターロボ號』が初出であるが、真ゲッター2の下半身と真ゲッター3は第4次スーパーロボット大戦に真ゲッターロボが参戦したときに新たに石川賢によってデザインされたものである。
続編に『ゲッターロボ アーク』がある。
あらすじ
百鬼帝国が復活を遂げ、浅間山の早乙女研究所を襲撃してきた。早乙女博士はゲッター線の研究に使用していた「真ゲッターロボ」を戦いに投入する。そしてその戦いはやがて、百鬼帝国を復活させた謎の敵との戦いへ発展して行く。
しかし、戦いの中でベンケイは暴走したゲッターロボGとともに地中深くに沈み、早乙女博士も次第に狂気に取り憑かれたかの様にゲッターGを発掘しようとする。所内ではかつて倒した敵である、恐竜帝国の帝王ゴールや百鬼帝国のブライ大帝が幽霊になって出るというウワサも流れていた。
百鬼帝国を蘇らせた謎の敵とは、そして時空を超えた場所で起きているというゲッターと宇宙人の戦争との関係は!?
真ゲッターロボ
早乙女博士が、ゲッター線の能力を最大限に引き出す目的で製作したゲッターロボ。1/5の出力でさえ従来のゲッターロボを遥かに上回る、すさまじい性能を持っている。しかし、その分エネルギーを喰うため、宇宙から降り注ぐゲッター線を集めただけでは、エネルギーを満たすのに3年はかかってしまうという欠点もある。
『ゲッターロボ號』の時には號とゲッター線の親和性が異常に高まっていた為か、粘土のように変形していたが(モーフィング)、この時はまだ従来通りのゲットマシン3機での変形・合体でチェンジする。
真ゲッター1
メイン形態。空中戦用。メディア媒体によって設定に差はあるが全高は大体55m~程度。飛行速度は亜光速。空を飛ぶときはコウモリのような翼をだす。ゲッタートマホークは出力が1/5のときは初代ゲッターのトマホークの柄を長くしたようなデザインだが、1/2以上のエネルギーがある場合は両刃になる。必殺技はストナーサンシャイン。
真ゲッター2
スピード重視。地中に潜ることが出来る。今回はあまり戦わない。活躍のほとんどがドリルで地中や敵の体内を掘り進むシーンである。
真ゲッター3
パワー重視。おそらく海中戦用だが今回は内陸での戦いだけ。相変わらず出番が少ない。途中でパイロット変わるし、最終話では人が乗ってるかどうか定かでないし……ゲッターサーガ史上2番目ぐらいに不憫な子。
真ゲッターロボ タラク
アニメ版『ゲッターロボ アーク』にて登場した黒い真ゲッター。原作には登場しない。パイロットはこれまたアニオリ展開で登場した一文字號。『號』のラストで火星に飛び立った真ゲッターがその後煩悩を超越して進化を遂げ、そこから分離して生まれた機体とされている。タラクとは虚空蔵菩薩を指す梵字である(タラークとも)。
過去にいくつかの作品に登場したブラックゲッターと同じく一人乗りらしく、真ゲッター1以外への変形・合体機能もオミットされている模様。登場後しばらくは正式名称が明かされなかった為、視聴者の間では便宜上「ブラック真ゲッター」「真ブラックゲッター」などと呼ばれていた。
外見は真ゲッターの赤い部分をそのまま黒くしてゲッターウイングを赤くした感じで、ボディの各所に赤いラインが入っている。また両腕のゲッターレザーのうち左腕側の方が大きい左右非対称なシルエットをしており、頭部はブラックゲッターを思わせるマウスシールド付きのデザインとなっている等、単なるカラーバリエーションではないことがわかる。
お馴染みゲッタートマホークにゲッタービーム、ストナーサンシャインなど真ゲッター1に備わっていた武器は遜色なく揃っている他、人差し指の先から超収束型ビーム「ゲッターレーザー」を放つことも可能。スパロボ界隈でネタにされていた「指ゲッタービーム」まさかの公式化である。
かつて真ゲッターと同化したことでゲッターの使者と化した號が操るだけあってその力は凄まじく、作中では苦戦する描写はほぼ皆無。それに加え完全なアニオリ展開での登場は原作既読勢も多数いる視聴者を大いに驚愕させ、(物語的に戦闘が少ない時期だったこともあって)主人公機のアークをほぼ食ってしまうレベルの強すぎる印象を残した。
ゲッターエンペラー
遥か外宇宙において、時空を超えた場所で戦っている最強最大のゲッターロボ。現在分かっていることは以下の通り。
- 多くのゲッター戦艦を連れている
- 大きさは惑星級(最終的には太陽系サイズになる予定)
- 地球を崩壊させるほどのエネルギーを持った戦艦の体当たりを防ぐバリヤーを持つ
- ゲットマシン状態で撃ったビームが月を破壊
- 合体時にビッグバン級のエネルギーが発生する
- 時空を超えるための亜空間への入り口を握りつぶせる
- エンペラーから発せられた声が流竜馬のものであった
- ゲッター線と縁の深い人物であれば全宇宙範囲に準ずるレベルでの知覚が可能
上のお絵カキコの画像がゲットマシン形態(大きさはイメージ)、関連商品にある真ゲッターロボ第2巻の表紙のゲッターロボが合体した状態のゲッターエンペラーである。
関連商品
関連項目
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